2023 年 11 月 のアーカイブ

2023年 買って良かったプラグイン その8 最終回まとめ。

2023 年 11 月 25 日 土曜日

▶️2023年まとめ

M1 Macminiを買ってからの数年は、以降新しいものを買うよりアップグレードがメインだったように思う。自分の買い物傾向として、あまりトレンドを追いすぎないというのがあるので、なんかものすごく騒がれてるものは買ってないのだけど、「自分に必要なものは何か」を考えて、セール関係なく吟味しながら買うのが好きなんだと思う。あと、やっぱ円安が続きそうだしねー。でも、来年は冒険したいな。

ハード的には、モニタースピーカーを変更したり、メイン鍵盤を変更したり、ハードの音源モジュールを廃して、モノによってはモジュールから鍵盤付きに変更したり、処分したものも多かった年。デスクトップ周りも若干の変更。結構スッキリしてきた。このあたりは、今年の頭にやったようにまた来年にでも、Desk Tourを撮る予定。

というわけで、記事にはしなかったけど、プラグインをいくつか。

🔽アップグレードや新規。
Antares Auto-Tune Pro X & Auto-Tune Unlimited
 Auto-Tuneは、なくてはならないものなので、しょうがなくてアップグレード。Auto-Tune Pro Xにアップグレードすると1年間のサブスクが付いてきたんだけど、今のところ続ける予定なし。
Klevgrand Speldosa
 楽曲にはまだ1度も登場してないけど、なんだかすごい安いオルゴールプラグイン。そのうち使うはず。
Softube Tape
 Tape系を使う時は、UAD、Waves、Baby Audio.、と、いろいろ挿して試すのだけど、そこにSoftubeも入れてみたかった。
Inphonik RX1200
 E-MU SP1200のエミュ。そうそう、12bitの音ってこんな感じ。
ROLI Equator2
 Roli Seaboard Block用にアップグレード。ver.2じゃないとApple Silicon対応してなかったので。
iZotope RX10 Advanced
 iZotopeの中で一番使ってるソフト。プラグインで、というよりは、単体アプリで使う事の方が多い。もしくは、ProToolsとRX Connectで。DPでもRX Connect使えるようになったらいいのにな。
Waldorf Largo2
 なんで単体でブログにしなかったの?って言われそうなくらい使ってるLargo。いや、だって、reFX VANGUARD 2の衝撃の方がデカかったんだよ。
d16 Fazortan 2
 ハマるPhaserを探していたら、コレがハマったので、Apple Silicon用にアップグレード。
Plugin-Alliance SPL PQ
 SPL好きとしては持ってないとダメだろうという事で。沢山バウチャーをくれるメーカーなので、まんまと乗せられてしまったという話もちらほら。
McDSP 6030 Ultimate Compressor Native v7
 今年も気がついたらv7が出てたよね。

🔽今年のブラックフライデー
今年は買い物予定なしなんだけど、気になったものは以下に追記予定。

・Wavesから新プラグインSilk Vocalが無料で。
 これ結構便利かも。
Waldorfは40%オフ。

ブラックフライデーについては、Twitterで情報を書いてくれている、ADSRXさんのツイートをありがたい気持ちで参照しましょう。
ってことで。
毎年同じ事言ってるけど、プラグインを買ったままにせず、
沢山曲を作っていきましょう。
では、今年もこの辺で。

🔽2023年買ってよかったプラグインシリーズ一覧。

2023年 買って良かったプラグイン その7 今年の「UVI」 #PR

2023年 買って良かったプラグイン その6「Baby Audio. Transit」

2023年 買って良かったプラグイン その5「reFX VANGUARD2」

2023年 買って良かったプラグイン その4「Universal Audio moog minimoog」

2023年 買って良かったプラグイン その3「PSP Audioware PSP 285 / Lexicon PSP 42」

2023年 買って良かったプラグイン その2「GForce Software Minimonsta2 / Oberheim OB-X」

2023年 買って良かったプラグイン その1「Vidar audio BARRIER」

2023年 買って良かったプラグイン その0。昨年のおさらいから。

2023年 買って良かったプラグイン その7 今年の「UVI」 #PR

2023 年 11 月 24 日 金曜日

▶️2023年のUVIの全製品をチェック。

今年リリースされた、UVIの製品と、それぞれ作ったオフィシャルデモソングを一挙に並べて紹介。でも、エフェクトとか、Falcon3とか、デモソングを作ってないのもあるので、その辺は文章で。昨年の「買って良かったプラグイン」は11月に出してるんだけど、12月にも新作をリリースしているので、そこから今月までの12ヶ月間、ほぼ毎月何かしらリリースしているUVI。今年も沢山!
各タイトルをクリックで、リリース時のブログへ。
(注:「買って良かった」って書いてるけど、オフィシャルデモソングをリリース前に作ってる関係もあり、一応#PR表記。)

◼️PX Guitar Syn

2022年12月リリース。
Rolandのギターシンセの始祖、Roland GS-500、GR-500を丁寧にサンプリングした音源。ギタートーンとシンセトーンが融合したライブラリなので、普通のギターの音は出ないけど、逆にソコが良かった。

UVI · PX Guitar Syn | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/1983

◼️UVI Digital Synsations Ver.2

2023年1月リリース。
2013年にリリースされたVer.1から10年後にアップデート。新プリセット追加。デモソングは、新プリセットのみで構成。

UVI · Digital Synsations Vol.1 | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/543

◼️UVI Quadra: Traveler

2023年1月リリース。
2021年3月にリリースの、弦楽器系統をメインにしたQuadra Muted & Harmonics(http://www.studiow4m.com/?p=18564)と、2021年11月にリリースの第二弾、金属と木材の共鳴をベースにした「Quadra: Metal and Wood」(http://www.studiow4m.com/?p=19133)に続く、第三弾!今回は、World Musicをベースにしたライブラリー。

UVI · Quadra Traveler | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2003

◼️UVI Percussion Factory

2023年2月リリース。
1000以上の膨大なパーカッションサウンド、4000以上のシーケンスという、パーカッションライブラリの決定版。

UVI · Percussion Factory | Demo 133BPM by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2021

◼️UVI Phasor

2023年3月リリース。
UVI Falcon内蔵エフェクターが進化して単体プラグイン化。
これが非常に良い!

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2028

◼️UVI OrganicArp

2023年4月リリース。
オーガニックシリーズのアルペジオとシーケンスに特化したFalcon Expansion。とにかく便利。

UVI · Organic Arps | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2034

◼️UVI KAWAI Vintage Legacy

2023年4月リリース。
KAWAI楽器公認の、K1、K3、K4、K4と、R100、XD5ライブラリ。このオフィシャルデモソングは、トレイラー!

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2053

◼️UVI Unlock

2023年6月リリース。
なんとドアに特化した音源。なんでもドア〜。
性質上デモソングは作らず。

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2122

◼️UVI OPAL

2023年7月リリース。
光学式コンプレッサー(LA-2A)をフィジカルモデリングしたコンプレッサー。UVIがドメジャーなLA-2Aを!?と思ったんだけど、そこはUVI、世界のスタジオで使用されている7台の実機をモデリング。やっぱ変わってるよね。
このコンプ、本当に良いので、持ってない人は今すぐにゲットすべし。

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2134

◼️UVI The Effects Bundle

2023年7月リリース。
いわゆるエフェクト全部入りパッケージ。いくつか持ってる人は、持ってる量によって割引率が違う。全部どうぞ。

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2135

◼️UVI Synth Anthology4

2023年8月リリース。
約3年ぶりで、大幅アップデート。プリセットが4000を超えた、シンセサイザー万国博覧会。
オフィシャルデモソングは、今回は、RYPPHYPEで制作。デモソングなのに歌入り。あえての日本語で。

UVI · RyuichiroYamaki SA4 OnesUponATime

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2153

◼️UVI Soul Bass 1.5

2023年9月リリース。
1年ぶりにアップデートされたSoul Bass。ver.1までは、シンセのSlap Bass音だっけど、今回はちゃんと生のSlap Bassが追加。

UVI · Soul Bass 1.5 | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/1911

◼️UVI Falcon3

2023年10月リリース。
Falconが待望のVer.3へ。新しいオシレーター、エフェクト、イベントプロセッサー、UI、などなど、多くの機能が追加。
一番メインで使ってるプラグインなので、アップデートは嬉しすぎる。

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/582

それと、1月にYoutubeで、「基本的な音色作成 サンプリング編」をアップロードしているので、そちらも是非。

◼️UVI Modular Noise

2023年10月リリース。
Falcon3と同時にリリースされたFalcon Expansion。ハードウェアのユーロラックシステムによる複雑なノイズサンプルから作成。

UVI · Modular Noise | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2185

◼️UVI Organic Pads

2023年10月リリース。
もう1つのFalcon3と同時にリリースされたFalcon Expansion。オーガニックシリーズ新作。とても音が良いPADサウンドが100個入り。

UVI · Organic Pads | Demo by Ryuichiro Yamaki

beatcloudで買う:https://beatcloud.jp/product/2187

🔽今年もほぼ毎月リリース。

今年も沢山作って、DTMステーションPlus!にも2度ほど出演。聴いてくれて、見てくれた方々、どうもありがとう。
来年もデモソング作り、頑張ります。

お買い物は、本家UVIか、beatcloudで。

今年のUVI本家のBlack Fridayは、大感謝祭で最大半額。単品だと30%オフ、2品同時購入だと40%オフ、3品以上同時購入だと50%オフという太っ腹セール中。
ドル/ユーロ買いだと本家UVI。大感謝祭もやってるし。

beatcloudもセール中。こちらは日本円。
2製品以上のご購入でさらに “20%” オフ!
決済画面にて以下クーポンコードを利しよう。
UVIBF2311

11月30日まで。

どっちが安いのかねー。
お好きな方からどうぞ〜。

2023年 買って良かったプラグイン その6「Baby Audio. Transit」

2023 年 11 月 23 日 木曜日

▶️Baby Audio. Transit

いくつものエフェクトを並べて音を作るよりも、一つのプラグインで済ませたいって時ってあると思うのだけど、このTransitは、まさにそれが出来るプラグイン。

簡単に言うと、最大7つのエフェクトを組み合わせたマルチエフェクター。選んだエフェクターの任意の各パラメーターを、一つのノブに集約してオートメーションさせる。という使い方が主。いわゆるワンノブ(One Knob)系と言われるプラグインの一種。
(全パラメーターいじれるから、厳密には違うけれども)

Reverb、Delay、OTT、Pump、Auto Pan、BitCrusher、Chorus、Distortion、Filter 12、Filter 24、Flanger、Noise、OSC、Phasor、Pitch Shift、Spread、Tremolo、Utilityという、18種類の各エフェクターのパラメーターの中から、自分好みのエフェクトをチョイスして、Transition Controlというマクロにアサイン。この1つのノブで、複雑なFX Transition、Riser、Drop、Sweep、Pumperや、LFO Toolで、Build Upや、ブレイクなどのシーンの切り替えを表現できる。このノブにはMIDIコンのノブやスライダーをアサインしてもいいし、モジュレーションホイールでもOK。

ワンノブで動かすと、同時に何もかも同じパラメーターで動いてしまうわけではなくて、そのパラメーターのどこからどこまでが動くというのが決められるのが嬉しい。

上記のようなトランジション的な使い方をせず、マルチエフェクターとして使ってもOK。そういうプリセットも沢山入ってるし、動作も軽いのが嬉しい。

リリース時のブログでも書いたけど、よくやるのは、FilterのHighPassとLowPassを同時に動かすというヤツ。Low Passで大胆に動かして、High Passで余計なLowを削る。そこにPhaserを足したり、Pan振ってみたり。今までは、それぞれ別々なプラグインを使っていたのだけど、1つで出来るのがかなり便利。あっちこっちに目が行かなくていいのは疲れづらいよね。

今年リリースした、RYPPHYPE “Love You Like Me feat. MIMORI”でも、2カ所だけ使った。目的の効果がストレス無く作れたのは、作業効率もアップしていいと思う。

🔽お買い物は以下から。
Baby Audio. 本家https://babyaud.io/transit
beatcloudhttps://beatcloud.jp/product/2151
Plugin Boutiquehttps://www.pluginboutique.com/product/2-Effects/53-Multi-Effect-/11074-Transit/

🔽Baby Audio. BA-1 & Expansion Packs
今年は、Baby Audio.から初のシンセBA-1もリリースされて、こっちも普段からガッツリ使ってる。
これのExpansion Pack、City Pop Vol.1とCity Pop Vol.2を作ってリリースしたという事もあるので、今回はそのリンクの紹介だけ。

Baby Audio. BA-1
beatcloudhttps://beatcloud.jp/product/2052
Plugin Boutiquehttps://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/4-Synth/10497-BA-1/

Baby Audio. BA-1 Expansion Packs City Pop Vol.1 / City Pop Vol.2
本家https://babyaud.io/ba1-expansion-packs

Plugin Boutique
City Pop Vol.1https://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/31-Synth-Presets/11036-City-Pop-Vol-1-BA-1-Expansion-Pack/
City Pop Vol.2https://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/31-Synth-Presets/11037-City-Pop-Vol-2-BA-1-Expansion-Pack/

🔽Baby Audio. Industry Pro Bundle(全部入り)
さらに、Baby Audio.全部入りもリリース中。Black Fridayでだいぶ安い。これを機に是非。

beatcloudhttps://beatcloud.jp/product/2136
Plugin Boutiquehttps://www.pluginboutique.com/product/81-Bundles/39-Effects-Bundles/10815-Baby-Audio-Industry-Pro-Bundle/

Baby Audio.から、シーン切り替えに便利なトランジションデザイナーの「TRASIT」がリリース。マルチエフェクターとしても優秀!

Baby Audio.初のシンセ、BA-1がリリース!

Baby Audio.から、BA-1用Expansion Packがリリース。CITY POP Vol.1とVol.2のプリセットとデモソングを担当しました。

2022年 買って良かったプラグイン その2「Baby Audio. Baby Audio Bundle」

2023年 買って良かったプラグイン その5「reFX VANGUARD2」

2023 年 11 月 22 日 水曜日

▶️reFX VANGUARD2

何年ぶりなのか、もはやわからないくらいのアップグレードで、VANGUARD2へ。

2004年にリリースされて、32bit版のままで止まってしまったver.1。多分、最終アップデートは2012年くらいかな。reFXのラインナップから外れてたし、正直、もうディスコンだろうと思っていたので、まさかアップグレードされるとは思っていなかった。

うちでは、Intel機のMacOS Mojaveに入れて、SoundRadixの32 LivesでWrapperして今でも時々使ってる。一番使ってたのは、00年代なんだけど、当時作っていた楽曲でリリースしてない曲も多いので、掘り出して使う事もしばしばあるから、時々必要で。

VANGUARD2は、1と完全に互換があるってわけじゃないので、プロジェクト(セッション)内で、VANGUARDがVANGUARD2に置き換わらないのが残念。でも、同じプリセットがしっかりあるので、プリセット名が分かってれば問題ない。一旦、Mojaveで開いてプリセット名を確認して、VANGUARD2へ戻るという作業を、リリース後に何度かやった。

さて、インターフェイスの見た目は変わったけど、音とか、操作性とかはそのまんま。プリセットは、販売されていた拡張プリセットも全部網羅しているので、かなり増えた印象。リバーブが新しくなったり、ディストーションが付いてたり、新しいWavetableが入ったりと、久しぶりのアップデートとしては少なめ。まぁ、そもそも、ディスコンって思ってたものが戻ってきてくれただけでありがたいよね。変更可能なスキンは、黒じゃなくて、やっぱこの色が好き。

当時は、Transgateを内蔵したソフトシンセは珍しかった。音は、reFXだし、エレクトロ、トランス系音色が多かったので、ソレ系向けみたいな扱いだったけど、いわゆる3OSCのシンセサイザーなので、どんなジャンルにも合うと思う。ただ、同じようなシンセは沢山出ているので、イマサラ感はあるかな。そんなに分厚いわけでも、太いわけでもないところが、なんだか楽曲に混ぜやすい。その辺が気に入ってる。そういう部分って、Waldorf blofeldと同系統なのかもと思った。どんな音なのかは、下にYouTubeを載せておくので、チェックを。

この調子で、QuadraSIDも復活して欲しい。切に願う!

🔽お買い物は本家で。
https://refx.com/vanguard/

BlacFridayセール中。

2023年 買って良かったプラグイン その4「Universal Audio moog minimoog」

2023 年 11 月 21 日 火曜日

▶️Universal Audio moog minimoog

今年は、DSP(UAD)からNativeへと大きく舵を取ったUniversal Audio。最初は、サブスクであるUAD Sparkを3ヶ月ほど試したのだけど、そこからは、必要なプラグインだけ揃えていくという方向へスイッチ。UADで持ってる分については、そのままNative版を貰えるのだけど、今回は、Native版のみでリリースされている音源を紹介。

実は、音出してみて本気でビックリしたのが、このMoog Musicと協力して作ったというUniversal AudioのMoog Minimoog
今までのmoog系プラグインは、なんだかプラスチックな硬い音をしてたり、妙にレンジが広くて綺麗すぎたり、ノブを回した時の挙動も違かったり、アナログな音はしてるけどちょっと違うなってものもあったりと、いまいち、コレ!っていうのが無かった。でも、このUniversal Audio moog minimoogは、現存するModel-D系プラグインの中で、初めて「ちゃんとmoogしてる!」と思ったプラグイン。限りなく似ていると思う。もちろん、実機との差はあるし、厳密には違う(個体差含め)と思うのだけど、さすがUniversal Audio、頭ひとつ抜けてきた。moogの持つ、うなるようなサウンド、VCOのLevelを上げた時のサチュレーション、ノブを回した時の感覚、どれをとってもちゃんと再現されていると思う。

追加機能として、モジュレーションが大幅に拡張されているので、実機には無い、3つのVCOを使った上でLFOがかけられるというのも嬉しいところ。長い間MIDIMINIを使ってきた身としては、3VCO+LFOは必須だったしね。

そんなこんなで、今年のMoog系は全部コレを使った。ただ、Universal AudioのNativeプラグインと、MOTU DP11との相性が悪いらしく、プロジェクトを読み込んでる途中で落ちてしまうので、楽曲を閉じる時は、使ってるトラック自体をDisableしてからセーブしている。もしくは、早々にバウンスしてDisableしちゃうか。まー、どちらにせよちょっとめんどくさいので早く直ってほしい。うーん。いつになる事やら。

minimoogの他にも、オーソドックスな2VCOシンセだけど、音がちゃんとアナログしてるPolyMaxや、今風の音も出るOpalもおすすめ。

プラグインで、こんな音が出る時代になったんだなぁ…。
今年のUniversal Audio、やる気あっていいね。

お買い物は以下から。

beatcloudhttps://beatcloud.jp/product/2067
Plugin Boutiquehttps://www.pluginboutique.com/product/1-Instruments/64-Virtual-Instrument/10188-Moog-Minimoog

🔽Universal AudioのNative版は今が安い!

おかしな価格設定ブラックフライデー。安過ぎだろ(笑)
新規の人は、いろんなバンドルも出ているので、beatcloudでチェック!
https://beatcloud.jp/manufacturer/41

2023年 買って良かったプラグイン その3「PSP Audioware PSP 285 / Lexicon PSP 42」

2023 年 11 月 19 日 日曜日

▶️PSP Audioware PSP 285

セミモジュラータイプのディレイプラグインPSP 285。
下でも紹介するLexicon PSP 42から派生した最初のPSP84、そしてそのアップグレード版のPSP85は本当によく使っていて、Apple Silicon化を待っていたのだけど、今年、PSP85のアップデートではなく、まったく新しいプラグインとしてPSP 285がリリースされた。

これの良いところは、プリセットが沢山あって、とにかく面白いところ。フィルターが良く出来ていて、モジュレーションディレイも最高。主にシンセに使う事が多いんだけど、ちょっと変わったディレイを歌に入れたい時も使ってる。あと、プリセットにあるFlangerもイイ。PSPのFlangerは昔から好き。

ディレイプラグインって、DAW標準でも付いてるし、各社から高性能ディレイが出てるので、何故コレを選ぶのかと聞かれたら難しいのだけど、やっぱ見た目でテンションがあがるプラグインが一番。ココが一番重要。

お買い物は以下から。
beatcloud:https://beatcloud.jp/product/2002
Plugin Boutique:https://www.pluginboutique.com/product/2-Effects/10-Delay/10859-PSP-285/

▶️PSP Audioware Lexicon PSP 42

PSP85とは違い、Lexicon PSP42のままヴァージョンが2へ。

Lexicon PCM 42をエミュレーションした、息の長いデジタルディレイプラグイン。上の285は、PSP42をステレオ版にという意味合いを持っていたPSP84から派生しているので、こっちが元祖。

最大28800msのディレイタイムや、フィルターが特徴で、Lexicon PCM 42のA/D D/Aコンバーターもエミュレートしている。ココが良くて、長年愛用している。ver.2では、テープサチュレーションアルゴリズムと可変サンプリングレートディレイラインが加わり、オリジナルハードウエアのキャラクターをどの程度使用するかを設定できるようになった。個人的には、前のバージョンと同じLegacyモードでいいかなとは思うんだけど、その辺も音によってかわるかもしれない。サンプリング・レートを変えることでディレイ・タイムを変化させるのは面白そうだよね。

普段は、ピンポイトで使うディレイや、スラップディレイとして利用中。わりとオーソドックスな使い方が主。

あと、やっぱりPCM42の実機が好きだったので、この見た目が一番!実機欲しい(20年以上言ってるか)

お買い物は以下から。
beatcloud:https://beatcloud.jp/product/2049
Plugin Boutique:https://www.pluginboutique.com/product/2-Effects/10-Delay/125-Lexicon-PSP-42

🔽PSPのBlackFridayはbeatcloudで。
https://beatcloud.jp/bargains/823

あと、PSPユーザーは、UseAreaでスペシャルセール中

その他、今まで紹介したPSPプラグインで現行品はこちら。

2022年 買って良かったプラグイン その6「PSP Impressor」

クラシックパッシブEQプラグイン、PSP Noble Qが1.8へアップデートして、Apple Silicon対応&GUIの大きさが変更可能に!ちょうど50%オフ中。

2023年 買って良かったプラグイン その2「GForce Software Minimonsta2 / Oberheim OB-X」

2023 年 11 月 16 日 木曜日

▶️GForce Software Minimonsta2

リリースされた時にもブログにしたのだけど、今年はよく使ったので買ってよかったプラグインに入れた。

この手のアナログシンセのエミュレーション系プラグインは、似てる似てないはともかく、「出てくるサウンドががアナログ的かどうか」で使うか使わないかが決まると思う。minimonsta2もそんなイメージのプラグイン。ver.1の頃はそこまでじゃなかったけど、頭の中にあったmoog系音色はわりと作りやすく、その部分がver.2になって、より一層moog感が出るようになった。moogの持つのサチュレーション感というか、DAで倍音が付加される感じのアナログ感や、その先のHAで歪むか歪まないかのギリギリのところを攻めてる感があり、綺麗すぎない、ググッと前に出てくる音が気に入っている。

インターフェイスのスキンが、LightWood、DarkWood、Blackの3タイプがあって、Model-Dではなく、Voyagerな感じがするBlackがいい。音も実際新しめの感じがする。とはいえ、それがVoyagerまんまか?と言われると、多分違う。Voyagerよりプラグインらしくいろいろ出来るので、その辺は比べられないかなと。かと言って、よくあるmoog系プラグインのプラスチックな感じの音ではなく、GForceらしい温かみを感じる音なのが嬉しい。また、プラグインならではの、X-LFOとX-ADSRでのモジュレーション機能、それからユニゾンにした時の音の厚みがとにかく最高。LEADにBASSに、かなりいろいろ使えるシンセだと思う。

お買い物は、代理店から。
BkackFridayセールで安い!
https://h-resolution.com/product/minimonsta2

▶️GForce Software Oberheim OB-X

リリースから約1ヶ月とまもないので、まだあまり使ってないのだけど、発表直後から興奮してしまってすぐに買ったプラグイン。

Oberheimのプラグインは各社から結構出ている。GForceからもSEMOB-E(EightVoice)が出ているが、なかなかコレ!っていうのが無いのも事実。そんな中でGForceが今年10月にリリースしたOB-Xは、Tom Oberheim氏監修による本格的なOberheimサウンドで、コレだよコレ!という、どんぴしゃサウンド。OB-X、OB-Xa、OB-8の80年代のOberheimサウンドが完全に蘇っている。上のminimonsta2でも、書いたけど、「綺麗すぎない」というのが、この手のエミュレーションには重要なんだけど、GForce製品は、そこを理解して作ってると思う。アナログ特有の不安定さを出すヴィンテージコントロール、16ボイス、4つのマクロ、X-LFO&X-ADSRなどなど、音色の幅を広げるのもバッチリな機能で、作曲も編曲も捗りそう。

お買い物は、代理店から。
BkackFridayセールで安い!
https://h-resolution.com/product/ob-x/

🔽GForce製品は、代理店のハイリゾさんでブラックフライデーセール中。
https://h-resolution.com/product-category/gforce-software/

上記以外のオススメは、どれもこれもいいんだけど、やはり長年使ってるIMPOSCAR2。なんと3,399円。マジかよ。
ちなみに、持ってないのはM-Tron系とVSM。他は全部使ってるよ。

GForce minimonsta2がリリース。

2021年 買って良かったプラグイン その2「GForce OB-E」と「Cherry Audio Eight Voice」

GForce Softwareが再上陸! #ハイリゾ #impOSCar

reProducer Epic 5を導入しました。

2023 年 11 月 15 日 水曜日

▶️今年2023年はモニタ環境の見直し。

◼️StudioW4Mで、メインモニタを、IK Multimedia iLoud Precission 6へ変更したのを皮切りに、いろいろ気になっていた部分を変更し始めたんだけど、今回は、その一環で、DSPじゃない最新のモニタ、reProducer Epic 5を導入してみた。

台形っていう変わった形、真下にもスピーカー(パッシブラジエター)があるという、一風変わったモデルのスピーカーなんだけど、しっかりした出力かつ、とても高音質で余裕がある音。小さい音でモニターしてもローエンドがきちんと出ていてわかりやすい。なかなか4〜5インチだと難しい、サブベースなどの超低域部分が、パッシブラジエターのお陰で音の輪郭や長さがしっかり見えている。自宅スタジオで使う分には、外部サブウーハーはまったくいらないくらいだよね。

モニタースピーカー感・高級感があって、定位感もシビア。ダメなMIXはダメだとすぐにわかってしまうのが笑ってしまったところ。エフェクトの分離、サブロー感のDecayも見え、ドラムのトランジェント、高域のHi-Hat、どれもスピード感がいい。背面にあるHighとLowの調整ノブで調整せずに使うと、中域が張り出して高域が足らない感あるので、うちの環境だと、Highが最大、Lowが+1で落ち着いた。ただこれは、スピーカースタンドにもよると思う。正面のVolumeノブは、最大がお気に入り。置き場所は、ディスプレイの真横(70〜80cm)にがちょうど良いスウィートスポット。(もう少し広げても大丈夫)音の広がりがバッチリで、定位感がいい。実はNS-10M Studioを同じ場所に置くと、ものすごく狭い音場になっちゃうんだけど、Epic 5はきちんと広がる。それに、台形という形で、傾斜がついてる分、耳にダイレクトに飛んでくるのが、とても心地いい。DSPが無くても何の問題もない。

作曲時にも音決めしやすく、MIX時にも威力を発揮してくれるスピーカーだと思う。
iLoud Precision 6と棲み分けが出来そうだなと思ったので、導入に踏み切った。

reProducer Epic 5の購入はこちらから。
色がホワイトもあるよ。

◼️実は、導入にあたり、Epic 4も借りてみた。
Epic 4は、出力が小さめなので、入力を大きめにしないとしっかり鳴らない。でも、ヴォーカルがきちんと前に出てくる作りで、定位感が良い。小さい音だと鳴らないが、大きい音にするとキックやサブベースがしっかり見えてくる。Epic4の方が後に出たモデルなので、単純に5を小さくしただけなのかなと思ったら、音の傾向は似てるとは思うけど、筐体がかなり小さいので、音量を出しすぎると少し飽和する感があって、リミッター感があるというか天井が見える。まぁ、4でそこまでデカい音にするなよって話なんだけど(笑)
小型スピーカーが欲しいならEpic 4ででいいと思う。結構大きな音で鳴らしたいなら、5以上を選ぶのが正解。

Epic 4は、いろいろな曲を作るのも聴くのも楽しいスピーカーだと思う。

reProducer Epic 4の購入はこちらから。
また、B級品が、beatcloudで特価販売中

🔽とまあ、そんな感じで。
ちなみに、Epic 5にはハードケースは、Epic 4にはソフトケースが付いてきます。引っ越し以外に持ち運ぶ事ってないので、このケースの置き場所が大問題!
あと問題が1つ。Auratoneの置き場!(笑) 今みたいにPrecision6の上はさすがにダメだし、もっと狭く置きたいものの、どうしたもんかなー。うーん。しばらく悩みます。

メインモニターをIK Multimedia iLoud Precision 6へ変更しましたという動画を公開しました。 #youtube

「iLoud Precision 6 – 部屋とスピーカーとキャリブレーション」をYouTubeで公開しました。

2023年 買って良かったプラグイン その1「Vidar audio BARRIER」

2023 年 11 月 14 日 火曜日

▶️Vidar audioというメーカー。

DOTEC-AUDIOの開発者でもあるフランク重虎さんが2022年末から始めたメーカー。これまでに、BARRIER、RAIDEN、そしてフリープラグインのHAMMERという3つのプラグインをリリースしている。インターフェイスがDOTEC-AUDIOよりも硬派。実は最初、音や機能よりもインターフェイスが気に入ったので買ってみた。やっぱ結構重要なポイントだと思う。そういうプラグイン、あるよね。

BARRIER
(上部画像)
モダン、ヴィンテージのハイブリッドタイプのコンプ/リミッター/マキシマーザー。

低域と中域をクロスオーバーできたり、Bass WidthとTop Widthが付いてるので、音像を広げたり狭めたりしつつ、タイトな低域のまま、うまい具合に調整ができるところが気に入った。エフェクトチェーンは、気に入るとプリセットを作るんだけど、コレもマスタリングのプラグインの一部として保存していて、今年作った曲は、ほぼすべての楽曲の最終段に入れて使った。
レイテンシーが結構あるので、作曲中には使えないなと思うんだけど、最後の最後でマジックを作ってくれる、そんなプラグインだと思う。
※True Peakについては、放送規定値を今のところ気にする場面もないのでオフ。

細かくアップデートしてくれているのも好印象!

お求めはVidar audioで。
Mac版とWin版、どっちも版とそれぞれ分かれて金額が設定されてるのが嬉しいところ!

RAIDEN

いわゆるワンノブ的なもので、回すだけで派手でパンチのある音になるというもの。
前に押し出したい音とか、タイト感を出した音に使うのがいいのかなと。

HAMMER

こちらは、無料のコンプ/リミッター。
あまり使ってないのだけど、1176系タイプのコンプな感じだと思う。

🔽安売りセールって話は聞いたことないけど、まずは、フリーのHAMMERから試してみてもいいかも。とはいえ、プラグインも3000〜4000円なので、間違いなく費用対効果は高いよね。
Boothは日本円で買えるので、そっちの方が多分お得。
https://vidar-audio.booth.pm

2023年 買って良かったプラグイン その0。昨年のおさらいから。

2023 年 11 月 11 日 土曜日

▶️Apple Siliconネイティブ3年目。

ブラックフライデーからその後のサイバーマンデーへと、言い方はいくつかあるけど、年末までセールが続く月間に今年も突入。

9割以上はApple Silicom化した感があるので、来年には100%になればいいなと思うけど、もう対応させる気の無いデベロッパー(個人か)もある気がするので、そういうのは別なプラグインにさっさと置き換えてしまうのが建設的だと思う。どうしても置き換えられないものは、32bitプラグインも使えるMacOS MojaveをインストールしたIntelMacを用意しよう。

🔽ってことで、今回もおさらいから。

昨年書いた「2022年 買ってよかったプラグイン」が、今年はどう使ってるかを書き殴り。

◼️その1「Cherry Audio Dreamsynth」
今年のCherry Audioは、GX-80Mercury-6を買った。でも、圧倒的に出番はDreamsynthの方が多くて、自分はPCMとアナログのハイブリッドシンセ好きなんだなと改めて思った次第。

◼️その2「Baby Audio. Baby Audio Bundle」
昨年からガッツリ使っていて、さらに今年、Baby Audio.と仕事(BA-1 Expansion Packs)もしたので、非常に出番の多いプラグインメーカー。TAIPSuper VHSCrystallineを特によく使った。あと、さらに気軽に使うのが無料のMagic Switch。JUNOコーラスだけを抜き出したフリープラグインだけど、本当にちょうど良いコーラス感で、よく溶け込むのが大好き。

◼️その3「KORG wavestate native」と「KORG opsix native」
もうこの2つは定番に入れていいと思う。wavestateは、実機がメインなんだけど、やっぱりテンポシンクさせたい音はプラグインの方が楽。opsixはプラグインのみにしてしまったけど、いかにもなFMの音ではなく、現代的なFMの音源が欲しい時に使ってる。いかにもな音は、DX7II実機で。

◼️その4「SSL Native Vocalstrip 2」
今年Apple Silicon対応したので、ヴォーカリストによって使い分け。女性より男性ボーカルの方がハマる場合が案外多い気がする。

◼️その5「ExpressiveE Noisy」
やっと、この秋にApple Silicon対応したので、使うのはこれからかなと。M1にしてから、touchéは、専用音源よりもコントローラーとして使うことの方が多かったのだけど、これから登場回数が増えてくる予定。

◼️その6「PSP Impressor」
音によって、コンプはいろいろ変えて試して…の試行錯誤。その中の1つとしてPSP Inmpressorがある。この時にも書いたけど、やはりパラレルコンプ用途に向いてる気がする。

◼️その7「UVI」
毎年毎年新製品を続々と。今年ものちほど。

◼️その8 最終回まとめ。
まとめで紹介してるプラグインは、基本的にアップグレード組。引き続き使うものばかり。

▶️とまぁ、そんな感じで。

次回から今年分を開始予定。
今年はそもそもそんなに買ってない気がすると、毎回思うのだけど、
毎年なんかだんだで買ってるよね。ははは。

▼2022年のおさらいはこちらから。

2022年 買って良かったプラグイン その0。昨年のおさらいから。