2022年 買って良かったプラグイン その3「KORG wavestate native」と「KORG opsix native」

▶️ハードからソフトへ

リリースされた時にもブログにした、wavestate nativeopsix native
今年作った曲では、どちらも100%の登場率。プラグインの方が使いやすくて、もうほぼほぼプラグインで。いや〜、だってEDITが圧倒的に楽でー!

新しいシンセなので、ハードとソフトでDAで音が違うというのもほぼほぼ感じない。か、あっても許容範囲。音の良いAudio Interface使ってる場合、そっちから出る音の方がイイのかも?という気もする。

ただ、どちらも若干音が違う。wavestateは、DAの質の問題ではなくて、多分ソフトウエア的な部分だと思うのだけど、4レイヤーの音の混ざり具合が、ソフトの方がスムーズに混ざる。オケ中で聴いてみると、ハードの方が音の混ざり具合が多少雑な感じ。CPUスピードやサンプルの読み込み時のばらつきなのかも?そのアタックがちょっと違うお陰なのか、ハードの音の方が若干抜けてくるのが面白い。音の立ち上がりのまとまり感は、ソフトの方が使いやすい音な気がする。

opsixの方は、一番の違いがあるのはベロシティかなと。やっぱり実機で弾くのと、MIDI鍵盤で弾くのとで違う。まぁ、この辺は弾き方次第でいくらでも調整できるけど、実機の方が当たり前だけど「楽器」って感じがする。

ライブではハード、楽曲制作はソフトという分け方でもいいと思う。
ハードは重量も軽いからねー。持ち運びは軽い方が楽!

ハードを持ってる人は、クロスグレードで買うのがお得。

wavestate native

2020年にリリースされたwavestateのプラグイン版。

KORG WAVESTATIONの進化系で、4レイヤーでベクターコントロールも健在。ウェーブシーケンスも2.0に進化して、WAVESTATIONのチャカポコした難解で不思議なシーケンスだけではなく、ある程度理解しやすい設計に。時間軸で変化していく音はさらに複雑にすることも出来るので、より面白い音を作り出すことが出来るようになった。もちろん、ランダムモードも搭載。ウェーブシーケンス上で、サンプルをランダムにしたり、シーケンスをランダムにしたりも。このランダム機能が結構面白い。

KRONOSやNAUTILUSで使われてるPCMがそのまま使われているのかな?と思うくらい音がイイのだけど、4レイヤーなので、普通の音もゴージャス。実は、普通にPCMシンセとして使うのもアリなのだけど、あまり知られてなかったりするのは、プリセットが面白い音ばかりだからなのかもしれない。是非、INITから自分で音を作ってみてほしい。普通の音もしっかり入ってることに気が付くはず。

それと、自分でWAVのマルチサンプルも追加できるので、サンプラーとしても活用できる。自分で取り込んだサンプルと、もともとwavestateに入ってる音をレイヤーしてさらに新しい音を生み出すのも簡単だし、全鍵違うサンプルを置いて、ドラムマシン的にも使えたりする。これが結構ハマってしまってかなり楽しい。wavestateならではの他のサンプラーとは違う音色を作るのにはもってこいだと思う。ただ、こういう使い方の場合はハードの方がハマる気がするね。プリセットもサンプルも共通なので、どちらを使ってもいいのが助かる。
ただ、1つ困るのが、サンプルを取り込む時に使うSample Builderに、サンプルのループ設定が無いこと。取り込んでからwavestate内でどうにかするか、あらかじめ別なソフトで作っておくか、ループしなくてもいい音色にするか、ループ時のプチノイズを味として割り切るか。などなど。

とにかく面白いシンセなので、使ってみてほしい。

▶︎ハードのwavestateは、KORGにインタビューしてもらえたので、そちらも参考に。
https://www.korg.com/jp/features/artists/2021/1124/

KORGのオフィシャルページにて「山木隆一郎「wavestate」インタビュー」が公開されました。ムービーもあります。

▶︎KORGのYouTubeでも音色をいくつか紹介したので、こちらもチェック。

opsix native

6opのFM音源と、VA、セミモジュラー、Waveshaping、Subtractiveに、Additiveまで混ざった音源。
さらに、ポリフォニックモーションシーケンスと、モジュレーションマトリックス、さらに30種類のエフェクトで、単純なFM音源ではないのが、このopsix。

EDITしやすいFM音源でもあるので、FM音源を理解するには、このopsixを使って勉強すればバッチリだと思う。驚くほど簡単に覚えられるはず。

プリセットがとくかく秀逸で濃く、FMとしてもVAとしても即戦力で使える音でが満載。
使ってるうちにどことなくYAMAHA FS1Rを思い出したんだけど、なんとなくタイプはちょっと似てるのかもしれないね。

そうそう、ハードのopsixは、初代YAMAHA DX7のsysexデータも読み込めて完全再現出来るのだけど、ソフトの方は、sysexのimportが無さそうな気がする。マニュアルにでも見つけられなかったのだけど、誰か知ってる?
機能が無いと仮定して、これをやるには、ハードで読み込んだのち、そのデータをソフト側のUserバンクに入れることで出来るとは思うけど、直接importするやり方を知ってる人がいたら教えてほしい。やっぱり現段階では出来ないよって場合は、次のバージョンで出来るようになるといいな。

ソフト版のリリース初期は、いくつかバグがあって、ハードじゃないとダメかー?と思っていたのだけど、今のバージョンでは何の問題もなくなったのでガッツリ使うようになった。ノブやスライダーは、MIDIコンで。
うちでは、Novation LaunchKEY49 mk3がメインなので、それのノブとフェーダーを使ってる。

KORG opsix導入しました。

▶️RYPPHYPEでもガッツリと。

■RYPPHYPE / バーボン and コーヒー
配信先一覧:https://bit.ly/3JCOohe

▶︎opsixとwavestate、両方使ってるのが、このバーボン and コーヒー。

■RYPPHYPE / Brand New Life
配信先一覧:https://bit.ly/2ZBOWBP

▶︎KORGのインタビューでも話をしたけど、wavestateを使ってる曲。この曲は、同じKORGだとminilogue XDとWAVESTATIONも使ってる。途中のFMエレピはopsixではなくYAMAHA DX7II。

🔽KORG wavestate nativeとopsix nativeのお求めはKORG Shopのダウンロード直販で。

20221123追記
KORG Collection 4がリリース。
MicroKORG、ELECTRIBE-R、KAOSS PADが追加。
同時にブラックフライデー開始。wavestate native/opsix nativeも対象。

KORG wavestateとopsixがプラグイン化!


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