UVI KAWAI Vintage Legacyがリリース! 今回はなんと河合楽器公認!

▶️UVI KAWAI Vintage Legacyがリリース!

1980年代の河合楽器製作所による、K1、K3、K4、K4と、R100、XD5などのシンセサイザーで、UVIが新たに音色を作成して丁寧にサンプリングした音源です。K1はVM音源(アディクティブとPCM)、K3はアディクティブ、K4はPCMとDC波形のハイブリッド、K5はアディクティブ、ドラム音源であるXD5は、PCMをレイヤーしてシンセサイズが出来る音源としても話題になりました。R100は、12bitドラムマシンです。

昨今、初期デジタルシンセも見直されてきていて、価格も徐々に上がっています。そんなシンセサイザーを、ハードの音の質感そのままにサンプリングしたライブラリは、重宝する事間違いないと思います。後から処理したものではなく、最初からこのデジタル臭さ、ロービット感がイイんです。

KAWAI Vintage Legacyは、他のLegacyシリーズのインターフェイスとほぼ同様で、各シンセは、シンセ好きならマニュアルを見なくても操作が出来ると思います。よくやるのは、Amplitudeで音の長さを調整したり、Filterをいじったりですかね。MWに割り当てるのも、Vibratoなのか、Tremoloなのか、Filter LFOなのかも、組み合わせて使えます。別ページには、FX設定や、アルペジエーターもあるので、あまり困る事はないと思います。

今回は、各音源の他に、5パート仕様のマルチ音源も付属しています。これには沢山のパターンと、単体で完結できるようにBUSエフェクトが2系統ついてます。

それでは、音源を1つづつ見ていきましょう。

◾️K1u
Kawai K1/K1mをベースにしたシンセ音源です。1988年にリリースされた、256のPCM波形とアディクティブ音源のハイブリッド方式のVM音源を採用しています。
このローファイなノイズ感は、この頃のデジタルシンセならでは。
シンセウェーブやローファイヒップホップにも使える音源です。

デモソングでは、メインのメロディや、Pluck的な音で使ってます。

個人的に思うのは、欲を言えばK1に付いてたジョイスティックもギミックで欲しかったかなと!(笑)
あれも音量の混ぜ具合調整だけみたいな感じですけどねー。

◾️K3u
K1より少し前、1986年にリリースされたK3の音源です。
音源方式は、デジタルウェイブメモリー。
いわゆるアディクティブ方式ですが、フィルターはVCF、アンプはVCAなので、デジアナハイブリッド的はシンセサイザーでした。
同時期の多くのDCO機と感じが似ていますが、さらにザラザラした質感がお気に入りです。

デモソングでは、2つ目のBassや、カウンターメロディのPluck、Mute Guitar的なPluckを使ってます。
 
 

◾️K4u
K1の次の年、1989年にリリースされたK4の音源です。
デジタルマルチスペクトラム音源と言いますが、ようするにDCOとPCMのハイブリッドです。
より現代っぽい音色が入ってますが、やはりこの質感は他ではなかなか無い気がしますね。

デモソングでは、一番多く使った音源かもしれません。
イントロのアルペジオ、PAD、Bass、Lead、Pluck、シンセブラスなどなど。
 
 

◾️K5u
1987年リリースのK5の音源です。
アディクティブを発展させたADD音源のARTS(Addictive Real Time Synthesis)という音源が乗ってました。
音程を決めるDFG、波形を作るDHG、音質を決めるDDF、音量を決める2系統のDDAがあり、通常のDCO-DCF-DCAという音の流れに似ていますが、音質や音量の時間変化まで設定が可能でした。
基本的な音はDHG(SINE波)で作り、DDF、DDA、DFTで音作りを助ける構造です。
とまあ、そんな難しい話は置いておいて、非常にザ・シンセサイザーな音がするシンセです。

デモソングでは、アルペジエーターを使ったり、Bell系の音色などを使ってます。

◾️R100u
1986年リリースのドラムマシン、R100がベースの音源です。
12bit/32kHzのローファイなドラムマシンです。
今回収録されたR100の個体には、追加のEPROMでカスタマイズされたものが乗っていて、モダンな音が入ってる仕様のものだったそうです。
さらに、1990年リリースのパーカッションシンセサイザー音源のXD-5でシンセサイズしてサンプリングされた音も多数収録されてます。

デモソングのドラムは、すべてこのR100uに入ってる音です。
 
 
 

▶︎さて、公式デモソングです。
今回のオフィシャルデモは、なんとトレイラー!
シンセは23音色+R100uのドラムトラックで合計35個のFalconを立ち上げて作ったのですが、今回は、mission6のデモソングをUVIが物凄く気に入ってくれていて、今回もこの感じで行きたい!という話だったので、新しく作った曲のデータと、mission6のデモソングのMIDIデータもUVIに渡して、合体した感じに仕上がりました。UVIがトレイラー映像に合わせる為に楽曲の調整をしてくれているので、音色数は多少変わってると思います。

UVI · KAWAI Vintage Legacy | Trailer by Ryuichiro Yamaki

🔽気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ます。
日本国内で買う場合は、beatcloudなどのオンラインショップにて。
また、UVIのサブスクリプションSonic Passのメンバーは、即ダウンロードできます!
使用するには、最新のUVI Workstation(無料)、もしくはUVI Falcon(有料)が必要です。

ではでは、そんな感じでー!Enjoy!


タグ:

コメントは受け付けていません。