■80sを象徴する、E-MU社の初期ビンテージサンプラー
Emulator I、II、IIIと、Drumulator(SP12も)からガッツリとサンプリングされた、
この「Emulation II+」は、あの頃の音が出る総合音源そのものです。
EIVや、Proteus2000シリーズへと受け継がれる前の荒々しいE-MUサウンドを、心ゆくまで堪能出来ます。
各シンセサイザー単体音源とは別に、最近のUVI社が推す、5パートグルーヴボックスとしても使えます。
各ジャンルごとにかなりのグルーヴが入ってるので、これを弾いてるだけでもとても楽しいです。
自分の曲のアイデアにするも良し、一部を取り入れても良しです。
今回、Emulation IIIが加わったことで、総合音源としての強みがさらに上がってます。
現在、80sや90s前半がリバイバルしている時期でもあるので、当時のこういうヴィンテージサンプラーサウンドは、
使うだけで曲がタイムスリップしてくれますよね。
また、古い機材を知らない世代にも、大容量サンプラーには出ない音が新鮮に聴こえるんじゃないかなと思います。
既存のEmulation II、Emulation One、Vintage Vaultユーザー対象のアップグレード価格も用意されているので、
UVIへログインして確認してください。
※Emulation II+のリリースに伴って、
Emulation IIとEmulation Oneの単体販売を終了したとのことです。
ただ、これらの製品は、引き続きVintage Vault 3にバンドルされますので、
ご希望の方にはVintage Vault 3の購入で入手可能です。
音色名、音色が違うので、互換性がないので、置き換えはできません。
でも、両方持っておいても損はないと思います。
では、各音源を見ていきましょう。
■Emulation I
1981年にリリースされたサンプラー「Emulator I」ローファイな8ビットサンプラーとして活躍。
UVIからは、「Emulation One」として2012年にリリースされてました。
今回、大幅バージョンアップしているので、
同じものではなく、全然別もの扱いと思ってくれていいと思います。
(音色名も違います)
UVI Emulation Oneの記事はこちら。デモソングも聴けます。
UVI Emulation One.
■Emulation II
80sの楽曲では聴かない日は無かったのではないかと思われる、12bitサンプラー定番中の定番「Emulator II」です。
今も愛用している人は多いと思います。
今回のEmulation IIには、Oberheim DPX-1モードというのも付きました。
これは、Emulator IIや、Ensoniq Mirage、Sequential Prophet2000のデータを読み込むことが出来る、
3.5インチと5インチのフロッピーディスクベイが付いてたのが特徴的な汎用プレイバックサンプラーで、
元のサンプラーとは違う音が出たり、コンバーターとしても使えたりと、非常に面白いものでした。
Emulation IIでは、そのDPX-1のDA部が再現されています。押してみると確かに少し変わりますね。
また、OMIのオフィシャルライブラリー「Unicerse of Sounds」からも、
素材提供を受けているので、さらなるプリセットの広がりが出ました。
UVIからは、Emulation Oneよりも前に「Emulation II」としてすでに発売されいたのですが、
これも、One同様に、大幅バージョンアップしました。
UVI Emulation II(Drumulation)の記事はこちら。デモソングも聴けます。
過去に作ったUVIデモソングの中でも、1位2位を争うかなりの人気だった曲で、
世界中の方から沢山のお褒めのメッセージをいただきました。
どうもありがとうございます!
UVI Emulation IIとDrumulation。
■Emulation III
16ビットサンプラーへと進化したEmulater III。
メモリーは最大8MBと、IIの512KBに比べてかなり多く、16bit/44.1kHzも扱えるサンプラーです。
まだアナログVCF、VCFが搭載されていたので、デジアナのハイブリッドサンプラーという位置付けだと思います。
Emulatorシリーズの完成形と言ってもいいかもしれませんね。
のちに、ラックタイプのEIII Rackや、数年後の1993年には大幅にコストダウンしたEIIIxpが発売されました。
その後はEIVシリーズへと続き、Proteusシリーズや、
PC版ソフトサンプラーEmulator Xを出したのちに会社として終焉を迎えます。
まだ一応ありますが、シンセメーカーではなくなってしまいました。
Emulation IIIの話戻ります。こちらもII同様にOMIから素材提供されていて、大量のEmuサウンドが堪能できます。
16ビットになったことで、Emulator IIよりもハイファイでヌケがあるので、よりキラキラサウンドに向いてると思いました。
デモソングでも、このEmulation IIIをメインに曲を作ってます。
■Drumulation+
2400を超えるドラムサウンドとシーケンスが内蔵。
Drumulater、SP12サウンドをベースに、「今、使える」ドラムサウンドが満載です。
古いドラムマシンって、何かしら処理をしてから使うんですが、
実際、デモソング作ってる時は、ほとんど何の処理もせずに「今の音」が出てました。
恐るべし。
■公式デモソングです。
今回は、キラキラサウンド!Emulation II+だけで全部で23音色です。
Emulation IIIで17、Drumulationで6プリセット。Falconはドラムの振り分けもあったので25個立ち上げて使ってます。
シンセは全部Emulation IIIのプリセットで、Drumは、Drumulationから6プリセットを使用しました。
気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。
日本国内で買いたい場合は、beatcloudなどのオンラインショップにてー。
使用するには、最新の無料のUVI Workstationか、
もしくはフラグシップであるUVI Falconが必要です。
ではでは、そんな感じでー!Enjoy!