2024 年 5 月 のアーカイブ

GForceから、impOSCar 3がリリース!

2024 年 5 月 20 日 月曜日

▶️GForceから、「impOSCar 3」がリリース。

■2000年リリースのimpOSCar1時代から、ずっと長い間使ってるシンセ。2011年には、2へアップグレード。そして、2024年、遂に3に。
もともとは、1983年のイギリス、Oxford Synthesizer CompanyがリリースしたOSCarという、DCOでDUOPHONICなシンセがベース。EDP WASPの設計者Chris Huggett(2020年死去)が開発しているのだけど、彼はのちに、AKAIのサンプラーSシリーズや、Novation SuparNova、BassStation、最新のSummitまでの開発も多数やっているので、OSCarって、昨今のNovationの元祖と呼べなくもないかなと。なので、Novationファンとしては、何かこう、好きな音なんだよね。

そんなOSCarのソフトシンセ版、GForce impOSCarは、発売当初からフィルターがとても良くできていたことで有名。プラグインではありながらも、アナログらしさが残る音だし、自分が長く使い続けてるのも、そういう部分が大きいのかもしれないなと思う。
正直、Ver.2でimpOSCarは完成されてたと思っていた。ポリユニゾンは本当に素晴らしいし、もう本当に言うことがなくて。それに、これ以上のOSCarらしさはいらないとも思ってた。

でも、ここに来て、今回のVer.3。
思いもよらなかったのは、新開発のカスタムできるウェーブテーブルが付いたこと。デジタルとアナログのハイブリッドがさらに加速した。とはいえ、やっぱりimpOSCarには、そこまで求めてなかったし、ウェーブテーブルなら他のシンセも沢山あるし…と、アップグレードするのに躊躇していたので、リリース直後にはブログに書かなかったのだけど、自分でカスタムできるウェーブテーブルなら意味があるのかもしれないと思って、思い切って(ってほどのアップグレード価格じゃないのだけど)アップグレードしてみた。結果、正解。ゴージャスで美しいウェーブテーブルサウンド、ポリユニゾンで分厚く広がるPAD、沢山のプリセットも秀逸。2〜8ボイスのポリユニゾンとモノユニゾンも最高で、アップグレードして本当に良かった。引き続き、オリジナルのOSCarのプリセットも入ってるし、impOSCar2のプリセットも入ってるので、OSCarらしい音はそこで再現出来る。新しくなったインターフェイスは、見やすく、使いやすくなったけど、ツルんとしてしまった。まあ、すぐ慣れるかな。

いやー、先日のOberheim DMXや、OB-Xといい、順調に進化するGForceのソフトシンセはよく出来てるなー。

impOSCarの元になった、OSCarについては、代理店のハイリゾのページに詳しく載ってるので、そちらを参照に。
OSCarを使用していたのは、スティービーワンダーとか、ペットショップボーイズですかねー。あと、もちろんJean Michel Jarreも。

🔽アップグレードは、本国サイトにて£29.99. 約6千円ちょい。
新規購入は、やはり代理店経由の方が安いかなということで、ハイリゾさんからどうぞ
https://h-resolution.com/product/imposcar3/

GForce全製品をバンドルしたEverything Bundleと、アナログシンセ関連のみのHeritage Synth Bundleも登場。
本当は教えたくないGForce製品(笑)まとめて欲しい人は、こちらからどうぞ。

Axxessと、M-Tron Pro IV, MkII, & VSM IVの4つは、買うタイミングを逃したままなのでした。そのうち買うつもり。)

impOSCar。

GForce Softwareが再上陸! #ハイリゾ #impOSCar

UVIから、4レイヤー構造のQuadraシリーズ第四弾「Quadra:Modular」がリリース!

2024 年 5 月 15 日 水曜日

▶️UVIから、「Quadra:Modular」がリリースです。

■2021年3月にリリースした第一弾、Quadra:Muted & Harmonics(弦楽器系)、2021年11月にリリースの第二弾、「Quadra:Metal and Wood」(金属と木材系)、2023年1月リリースの第三弾、Quadra:Traveler(World Music系)、そして、今回の「Quadra : Modular」は、モジュラーシンセ系をフィーチャーしたライブラリが登場。

4パート音源(4レイヤー)と、沢山のシーケンスが内蔵されていて、モジュラーシンセらしい音が満載。今までリリースされてきた上記3つのライブラリの中にも、モジュラーシンセ系の音は沢山入っていたけど、今回は、それの集大成的な意味もあるのかなという気も。収録されたモジュラーシンセも、非常に大型のものから、小型のものまで様々で面白い。

インターフェイスはこれまでと同様、4つのレイヤーで組み合わせたシーケンスや、コード、シネマティックなサウンドなど、XY PADでそれぞれの音量バランスを決めたり、4つの音をモーフィングしたりと自由自在。もちろん、シーケンスではない音で弾くのもグッド。

■収録シンセ一覧。
大型システム: Colossus XL, Custom 55, Big 2500, EMU Modular, Custom 3P, SEModular, PPG Modular, RSF Modular, Sys 700
クラシック : Synthi, Serge, Easel, West Clone, MosLab
セミモジュラー : Double 2600, Sys 100, PS-3100, EML Modular, MS20, Crave
小型 : Noise Coast, Pocket 400, DotCom, Mini Modular
デジタル : Nord G2X, Digital Modular, C15 Digital
ドラム : Drum Analog, Drum Eurorack, Drum Digital

UVIエンジンの持つ、強力な64ステップアルペジエーター(フレーズシーケンサー)や、ユークリッドエンファシス、ピッチドリフトなど、多彩なサウンドを、1レイヤーごとに独立してコントロールして、レイヤーごとのフィルター、エンベロープなどのコントロールや、エフェクトも使え、かなり突っ込んだ音色作成とEDITが可能。さらに、音色のランダマイズと、アルペジエーターのランダマイズが独立して付いているので、音色の組み合わせは無限大かなと。

■公式デモソング。
ドラムも含め、全部Quadra:Modularを使用。
今回は、ほぼほぼ鍵盤のF#を押してるだけでという、1KEYで内蔵シーケンスを鳴らして、必要なパートをオンオフしたり、シーケンスをEDITしたりしたものを、何トラックも重ねて1曲に。全部で17プリセット。
シーケンス、アルペジエーターが充実してるとこれだけで出来ちゃうっていう。簡単でいいよねー。

UVI · Quadra Modular | Quadrant Circle by Ryuichiro Yamaki

🔽気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられるので、安心して購入出来ますよ。
日本国内で買う場合は、beatcloudなどのオンラインショップにて。
UVIのサブスクリプションSonic Passのメンバーは、即ダウンロードしよう。
使用するには、最新のUVI Workstation(無料)、もしくはUVI Falcon(有料)が必要。

ではでは、そんな感じでー!Enjoy!

UVIから、4レイヤー構造のQuadraシリーズ第三弾「Quadra: Traveler」がリリース!

UVIから、4レイヤー構造のQuadraシリーズ第二弾「Quadra: Metal and Wood」がリリース!

UVIから、4レイヤー構造のミュートとハーモニクス音源「Quadra: Muted & Harmonics」がリリース!今回もオフィシャルデモ作ってます。

豪徳寺の招き猫像。

2024 年 5 月 10 日 金曜日

先日、地図も見ずに、知らない道をひたすら歩いてたら、
豪徳寺に辿り着いたので、この招き猫像の前にあるサンマルクカフェで休憩。
(豪徳寺に来ると絶対寄ってしまうサンマルク。何故なのか)

商店街が面白そうだったんだけど、
今回は、なんだか気持ちに余裕が無かったので、
ゆっくりした散策はまた今度。
あの通りをひたすら歩くと豪徳寺に着くことはわかったしね。

インバウンドで何だか大変なことになってるという噂の豪徳寺だけど、
2016年17年に行ったっきりなので、
落ち着いた頃にまた行きたいな。

って、当分落ち着かなそうな気がするんだけど。

豪徳寺。

豪徳寺へ。 #招き猫

minilogue XDとDX7II。

2024 年 5 月 5 日 日曜日

最近は、曲を作るってだけの時は、プラグインだけで作ってしまうけど、
キーが決まってからのアレンジ作業の場合は、ハードを使う事が多い。

単純に足す場合と、完全に引き直す場合と。

この数年は、
アナログ的な音は、昨年Moduleタイプから鍵盤タイプにスイッチしたKORG minilogue XDで。
ノブを回してナンボ。これが気持ちいい。曲を作っていて楽しくなる。
前は、Moduleタイプを使ってたから、ModuleをノートPC用の立てかけるやつに乗せて、
結構な角度を付けてから、別な鍵盤で弾いてたんだけど、
やっぱ真下に鍵盤があるってだけでテンションが違う。
一体感になれる感じがいい。

minilogue XDは厳密には、アナログとデジタルのハイブリッドなのだけど、
そういう部分もすごい気に入ってる、
単純なアナログ、デジタルに無い音が出るのは、本当に楽しい。
prologueみたいに、8音や16音が出たらいいのにと思いながら、
4ポリだから2回弾く事にした。だいぶ厚くなる。HotでHype。時にはCuteだ。

それでもprologueが恋しいけど。(これは別)

FM音源的な音は、やはりYAMAHA DX7IIを使う。
もう実のところ、使う音はもう決まっていて、あとはその処理をどうするかってだけ。
どんなエフェクトにするか、80sか90sか現代か。
DX7シリーズは、その鍵盤で弾いて進化を発揮する。
今時の鍵盤で弾くと、ちょっとHighKey。でも、現代っぽくはある。
曲に合わせて、そういう部分もチョイスしていこう。

DX7は特にラブなので、余裕があれば、初代も欲しい。あと初代EOSのYS-200(ファーストシンセ)とか、
V2やV50の4opとか。SY77も欲しい。
どれもこれもプラグインでやろうと思えば出来なくはないけど、
何かこう、弾いた時のスピード感が違う。
この吸い付く速さは、ハードのFM音源ならでは。ほんとに。

GForce Oberheim DMXがリリース!

2024 年 5 月 1 日 水曜日

▶️往年のドラムマシン、Oberheim DMXのプラグインが、GForceからリリース。

GForce Oberheim DMX

1981年にリリースされた前期Oberheim DMX、さらに1983年にアップデートされた後期DMXの両方のサウンド、
また、DMXの弟分であるDXと、同時期のSequential Drumtraksのサウンドも収録。
80年代に流行ったあの音が、そっくりそのまま出たり、
さらには、現代的にブラッシュアップされた音もプリセットされているので、
プリセットから選んでも非常に使いやすい。

Linn LM-1か、Oberheim DMXかって時代があったんだけど、
それだけ沢山の楽曲で使われてきたドラムマシン。
山木も沢山の楽曲でDMXのサンプルをサンプラーで使ったり、実機を持ってたDrumtracksでも、
特にスネアやClapなど、多分、多くの人がよく使ってる音で曲を何曲も作ってきた。

Linn LM-1より、DMX、もしくはDXの方がDirtyな感じの音という事もあるからか、
沢山のヒップホップでも使われている事も有名だし、
2021年に亡くなった、ラッパーのDMXは、このOberheim DMXが由来だったりもする。

Run DMCのあの曲や、PrinceのLM-1以外の音はコレが多い。
個人的には、Alexander Onealとか、Jam&Lewis、Chaka Khanなんかも思い出すけど、
一般的にはHerbie hancock、Madanna、New Order、Phill Collinsあたりが有名だと思う。

もう実機自体、状態の良いのが残ってなかったり、あったとしてもバカ高くなってる昨今、
なかなかフルレストアされている状態で持ってる人は少ないんじゃないかなと。
そんな中で、きちんと「Oberheim DMX」という、そのままの名前でリリースされたことは、
かなり意味のある事だと思う。

ドラムマシンの音って、そのままサンプリングして、サンプラーに並べて、
ピッチをサンプラー側でいじってると、実機でいじってる時と何か違う。(不思議)
でも、このGForce Oberheim DMXは、実機でいじってる感があるから、
きちんと「Oberheim」の冠が乗ってるのは、伊達じゃないんだろうなと。

「Oberheim」の冠をプラグインに付けられるのは、現時点でGForceだけ。
それだけ信頼されているんだろうし、GForceの技術力が高いってことだよね。

▶︎いろいろ使ってて思ったのは、
自分好みに並べ替えてセットを沢山作っておいた方がいいなってこと。
あと、現状のバージョンは、選べる音はそもそも少ないので、
将来的にユーザー波形を読み込めるように出来たらいいのにと。
この12bit感(8bitも)で、他のドラムマシンの音も鳴らしてみたいよね!

そうそう、右下のコンプをオンにすると、よく耳にしてるちょうど良い音になるのが気に入った。
GForce、コンプ作っても良いの出来そう(笑)

あ、あと注意点としては、インストール時にMIDI Packはインストールされないので、自分でフォルダコピーしよう。
DAW上にsmfを読み込んで、そのsmfのファイル名を同じプリセットをDMX上で選ぶという仕様なので、
うちの場合は、DPのContents Browserに全部突っ込んだ。Clippingsに入れてしまうとDP自体が立ち上がらなくなるので注意を!
この辺、将来的にシーケンサーが内蔵されてくれればいいのにね。

🔽気になる!という方は、代理店のハイリゾさんのページからダウンロード購入を。
今のところ、円安の関係で国内で買った方がいいかなと。
https://h-resolution.com/product/oberheim-dmx/

GForceのOberheim製品を持ってない人は、Bundleもあります。超オススメ。いや、実のところ教えたくないのだけど!(笑)
https://www.gforcesoftware.com/products/the-oberheim-bundle/

2023年 買って良かったプラグイン その2「GForce Software Minimonsta2 / Oberheim OB-X」

2021年 買って良かったプラグイン その2「GForce OB-E」と「Cherry Audio Eight Voice」