▶️GForceから、「impOSCar 3」がリリース。
■2000年リリースのimpOSCar1時代から、ずっと長い間使ってるシンセ。2011年には、2へアップグレード。そして、2024年、遂に3に。
もともとは、1983年のイギリス、Oxford Synthesizer CompanyがリリースしたOSCarという、DCOでDUOPHONICなシンセがベース。EDP WASPの設計者Chris Huggett(2020年死去)が開発しているのだけど、彼はのちに、AKAIのサンプラーSシリーズや、Novation SuparNova、BassStation、最新のSummitまでの開発も多数やっているので、OSCarって、昨今のNovationの元祖と呼べなくもないかなと。なので、Novationファンとしては、何かこう、好きな音なんだよね。
そんなOSCarのソフトシンセ版、GForce impOSCarは、発売当初からフィルターがとても良くできていたことで有名。プラグインではありながらも、アナログらしさが残る音だし、自分が長く使い続けてるのも、そういう部分が大きいのかもしれないなと思う。
正直、Ver.2でimpOSCarは完成されてたと思っていた。ポリユニゾンは本当に素晴らしいし、もう本当に言うことがなくて。それに、これ以上のOSCarらしさはいらないとも思ってた。
でも、ここに来て、今回のVer.3。
思いもよらなかったのは、新開発のカスタムできるウェーブテーブルが付いたこと。デジタルとアナログのハイブリッドがさらに加速した。とはいえ、やっぱりimpOSCarには、そこまで求めてなかったし、ウェーブテーブルなら他のシンセも沢山あるし…と、アップグレードするのに躊躇していたので、リリース直後にはブログに書かなかったのだけど、自分でカスタムできるウェーブテーブルなら意味があるのかもしれないと思って、思い切って(ってほどのアップグレード価格じゃないのだけど)アップグレードしてみた。結果、正解。ゴージャスで美しいウェーブテーブルサウンド、ポリユニゾンで分厚く広がるPAD、沢山のプリセットも秀逸。2〜8ボイスのポリユニゾンとモノユニゾンも最高で、アップグレードして本当に良かった。引き続き、オリジナルのOSCarのプリセットも入ってるし、impOSCar2のプリセットも入ってるので、OSCarらしい音はそこで再現出来る。新しくなったインターフェイスは、見やすく、使いやすくなったけど、ツルんとしてしまった。まあ、すぐ慣れるかな。
いやー、先日のOberheim DMXや、OB-Xといい、順調に進化するGForceのソフトシンセはよく出来てるなー。
impOSCarの元になった、OSCarについては、代理店のハイリゾのページに詳しく載ってるので、そちらを参照に。
OSCarを使用していたのは、スティービーワンダーとか、ペットショップボーイズですかねー。あと、もちろんJean Michel Jarreも。
🔽アップグレードは、本国サイトにて£29.99. 約6千円ちょい。
新規購入は、やはり代理店経由の方が安いかなということで、ハイリゾさんからどうぞ。
https://h-resolution.com/product/imposcar3/
GForce全製品をバンドルしたEverything Bundleと、アナログシンセ関連のみのHeritage Synth Bundleも登場。
本当は教えたくないGForce製品(笑)まとめて欲しい人は、こちらからどうぞ。
(Axxessと、M-Tron Pro IV, MkII, & VSM IVの4つは、買うタイミングを逃したままなのでした。そのうち買うつもり。)