MOTU DP11.1リリース。

DP11.1がリリースされました。
今回は、InstrumentトラックとMIDIトラックの統合が一番の目玉ですかね。
あとは、各種最適化とバグフィクスが、とにかく大量です。

ダウンロードは、MOTUのダウンロードページで。

■新機能
●インストゥルメント・トラックにMIDIデータを入力できるようになりました。必要なものがすべて1つのトラックに集約されます。インストゥルメント用に別のMIDIトラックを用意する必要はありません(従来通りトラックを分けることも可能)
●テキストをアーティキュレーションとして入力できる「テキスト・アーティキュレーション」ツールがアーティキュレーション・パレット内に追加されました。アーティキュレーションは、選択してdeleteキーを押すだけで、簡単に削除できるようになりました。
●クイックスクライブにスラーを追加し、その形状をグラフィカルに調整できるようになりました。
●クイックスクライブ画面上の楽譜の表記をページサイズに対して相対的に拡大縮小できるようになりました。これにより多くの楽譜をページに収めたり、拡大したりすることができます。印刷された楽譜やパート譜を見やすくすることができます。

■機能強化および最適化
●RPNとNRPNの直感的な編集をサポートする新しいMIDIイベントタイプを追加しました。
●メーターの描画を最適化し、再生時のパフォーマンスを向上しました(特にWindows環境)
●多数のオーディオトラックを含むプロジェクトにおいて、ファイルを開いたりチャンクを切り替えたりする速度を向上させました。
●MCUシングルフェーダータイプのコントローラーのオートメーションモードトグルの処理を改善しました。 オートメーションモードトグルを押すと、選択されたトラック、または最後に選択されたトラック(現在選択されているトラックがない場合)のオートメーションモードが即座に設定されるようになりました。
●MacとWindowsで異なるフォントサイズのリストでより良い一貫性を保つためにチャンクリストのアライメントを改善しました。
●チャンネルによるトラックのマージは、それが選択の一部である場合、インストゥルメント・トラックにデータを移動するようになりました。
●サウンドバイトやノートを含むトラックの表示コマンドは、クリップイベントの中もチェックするようになりました。
●表示フィルターコマンドで「全て」を選択したまま、クオンタイズコマンドの「サウンドバイトと共にオーディオエフェクト・プラグインのオートメーションを移動」をオフにできるようになりました。これにより、オートメーション・データのクオンタイズが可能になります。
●チャンネル出力のあるアーティキュレーションを使用した場合、チャンネルを使用するすべてのMIDIイベントは、ノートだけでなくそのチャンネルで再生されます。

■その他、細かなアップデート内容は、代理店のハイリゾリューションがきちんと翻訳してくれてますので、そちらをチェックしてください。
https://h-resolution.com/blog/dp11-1-update/

■使いながら追記します。
2022.04.21
●他DAWと同様Instrumentトラックのみで出来るようになりました。もちろん、今まで通り、MIDIトラックからアサインしてもOK。どっちからでもいけます。うちの場合は、トランスポーズ対策で、キースイッチを別トラックにすることが多いんですが、キースイッチをアーティキュレーションマップ化してしまえば、別トラックも必要なくなりますね。

●インストトラックとMIDIトラックが統合されちゃったので、MIXERウインドウのMIDIエフェクト分が増えちゃって、うちのMIXERは右の画像みたいに何かとても長くなっちゃった(笑)
▶︎解決策としては、MIXERウインドウには、MIDIエフェクトを表示させずに、例えばChannel Stripの方だけに表示させるのがいいのかも。
▶︎ってことで、早速、Channel StripのみにMIDIエフェクトを表示するように(右画像)してみました。ついでに、F19を押すと左カラムにChannel Stripが表示されるようにもしました。今までほとんどChannel Strip機能使ってこなかったんだけど、これ便利だね。

●インストトラックのEnableをオフにしても、Track Selectorでグレーアウトしない現象が起きてます。(報告済み)

前回書いたプラグインのノブが動かない問題、というか、プラグインをいじろうとするとDPの画面が少しの間フリーズしてしまう問題、おそらくは、M1 Nativeモードで動かしてる時に、Rosettaプラグインだけで起こる現象なので、その辺の関係じゃないかなと思います。

●オーディオインターフェイスを2台以上にすると負荷が倍に上がっちゃう問題は解決せず。これは多分M1の仕様だよね。もうあきらめよう。うちは、MOTU 16Aの1台だけをDPで認識させて、UA ApolloとMOTU828は、ADATで16Aへ繋ぐことで解決しました。96kHzでやってるので、ADAT半分の4chになっちゃうのがネックですが、8chを4chにそれぞれ振り分けて対処してます。

2022.04.26
●M1 Native使用時、Rosettaのみ対応プラグインを再生中に挿すとDPごと落ちることがしばしばありました。停止状態なら挿せることもあります。(報告済み)

●Instrumentトラックを個別にバウンスすると、音の鳴り出しから頭1音(もしくは1小節)程度欠けてしまう現象が時々起きてます。(毎回ではない)全選択して2mixバウンス時では、今のところ起きてません。(報告済み)
▶︎この場合、バウンスのスタートポイントを2小節前からにするときちんとバウンスされる模様です。

2022.04.27
●Mixer画面、Instrumentトラックでcreate groupするとDP自体が落ちる模様です。プラグインはどのプラグインでも一緒。AudioトラックやAuxトラックではこの現象は起きないと思います。(報告済み)
▶︎対処ですが、ひとまずVCAトラックを使うといいと思います。

2022.05.12
●ここんとこ、スタートアップ画面のまま固まることが多かったんですが、Macを再起動すると普通に立ち上がっていたので、ひとまず様子見かなと思っていたのですが、今日、突如としてスタートアップの画面(MASプラグインを読み込み始めで止まる)のまま何度再起動してもDP11.1が起動出来なくなりました。プラグインが原因か?と思ってたんですが、一旦Compornentフォルダの中身を移動させてみても、11.04にダウングレードしても同様で。もうわけがわからない状態です。(報告済み)
▶︎アプリのパッケージ内にあるMASプラグインを削除することで立ち上がるようになりました。MAS AudioUnit Support、MAS VST Support、MAS VST3 Support、Reverseの4つのみは問題なさそうなので、AUプラグインが使えるのが救いです。MASプラグインは、普段、MWEQ、AutoPan、Trimの3つは必ず使っているのと、Multimode FilterやMX4、ギター系のエフェクターも結構使ってるので、代わりを探すところから始めます。
※MOTU MIDI Driverを新しくしたら直りました!

2022.05.13
●沢山のAudioファイルを、ドラッグ&ドロップすると落ちます。少量からまずは試してください。うちは、セクションごとなら大丈夫でした。

2022.05.18
MOTU MIDI Driverが新しくリリースされました。これで、Audio MIDI設定がおかしくなっていたのも解消し、さらに!上に書いたおかしくなってたDP11.1も、再インストールで、普通に戻りました!ほんと良かった!普通ってイイ!

以前のAudio MIDI設定がおかしい事件は、このツイートで。

■DP11の過去の各種アップデート内容はこちらから。

MOTU DP11.04リリース。

MOTU DP11.03リリース。

MOTU DP11.02リリース。

MOTU DP11.01がリリース。

MOTU DP11へアップデート! M1 Mac対応。DAW内MPEデータサポートなど、魅力的な機能が満載!


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