MOTU DP11へアップデート! M1 Mac対応。DAW内MPEデータサポートなど、魅力的な機能が満載!

MOTU DPが11にアップデートしました
M1 Macにネイティブ対応はもちろん、アップデート内容はかなり魅力的なもの!

Twitterではすでに書いたんですが、
個人的にはMIDI版ですごい助かってるAudio Retrospective Recordが嬉しいです。
DAW自体がMPE対応したおかげで、ノート(音符)ごとにCC#(コントロールチェンジ)が入れられるのは、
弾かなくても書けばいいので、DAW内での音楽表現の仕方がさらに変わっていくと思います。

各付属音源も、MPE対応へ。
nanosamplerは2になって、ちょっとableton liveのサンプラーみたいなイメージ。
この手の単純で軽いサンプラーって、音ネタ使う時にはかなり有効だと思います

あとは、アーティキュレーションマップとか、
沢山の新しい機能が付きました。

一刻も早くアップデートしたいですが、
ひとまず、30日間無料で使えるデモ版を今からインストールしてみようかなーと思います。

細かいことは、今日は書いてる時間が無いので、
近々使いながら追記します。

まずは、その他の詳しい機能やアップグレード方法は、代理店のハイ・リゾリューションのサイトへ。
ハイリゾさん、よろしくお願いします!

新機能紹介
■nanosampler 2.0
・音ネタのLoopや単音をちょっとだけいじりたい時に、
 トラックにあるよりもサンプラーにあった方が便利な時があるんですが、
 そういう時に重宝する、簡単なサンプラーです。
 今までのはお世辞にも良いとは言えないサンプラーだったので、
 ver.2で機能が大幅にバージョンアップ。
 やっと普通のサンプラーとして使えるようになりました。
 タイムストレッチがDP10以降と同じZTXを使用するので、安心出来ます。
 多機能のサンプラーを立ち上げるまでもない場合や、
 ちょっと簡単に処理したいだけの場合は、重宝すると思います。

■アーティキュレーション・マップ
・各プラグインのアーティキュレーションマップを、DP内で管理できる機能です。
 これがある事によって、譜面(QuickScribe)にアーティキュレーションが表示でき、
 譜面とアーティキュレーションがシンクロします。
 個人的には、譜面はほとんど使ってなかったので、
 どこまでこの機能使うかわかりません。

■MPE対応、ノートごとのCCサポート
・遂にDAW自体がMPEに対応しました。
 ノートごとにCC#(コントロールチェンジナンバー)や、
 ピッチベンドの挿入ができるようになり、
 Roli SeaboardなどのマルチチャンネルMIDIを、
 今までと同じようにMIDIレコーディングできるようになりました。
 手元にあるMPE対応デバイスは、Artiphon Orbaだけなのですが、
 まだあまりちゃんと使えてないので、そのうち使ってみたいと思います。

■DP内蔵シンセプラグインのMPEサポート
・MX4以外は、比較的簡単なシンセがDPでは標準で付いてるんですが、
 これらがMPEをサポートしました。
 一番重宝するのは、MX4での使用だと思うんですが、
 案外2opのFM音源のProtonあたりは面白いかもしれません。

■スケールツール
・垂直方向にドラッグするだけで簡単に。という事なんですが、
 やってみないと何のことやら?ですよねー。うん。俺もそう思います。

■ノートごと、CC#ごとのデータレーン
・今までAudioでは出来てた機能なんですが、MIDIでも出来るようになりました。
 CC#ごとにデータレーンを分けられるのは、本当に便利!!
 むしろ何で今まで出来なかったのか!と。(それぞれで表示は出来てたんですが)

■オーディオレトロスペクティブ・レコード
・DP10でMIDIではできるようになっていたんですが、それのオーディオ版です。
 今までは、録音ボタンを押す何秒前から何秒後までは録音してくれていたのですが、
 (DP10ではどうもバグがあって、頭が録音されてないことがあったけど)
 常にAudioも録音しておいてくれるようになりました。
 ただ、常にSSD(HDD)に録音されている事になるので、
 速度の速いSSDは必要なのでは?と思います。
 Thunderbolt3接続ならば、2400〜2600MB/sくらいの速度があるので、
 問題ないとは思います。

■チャンクフォルダとプレイリスト
・チャンクにフォルダ機能が付きました。
 スプリットビューして、プレイリストにドラッグができるようになりました。
 個人的には、ライブをする時以外は、バージョン違いを置いたりするくらいで、
 あまり使わないチャンクですが、
 とても使う人にとってはかなり便利な機能なんではないかと思います。

■NovationやAkaiのパッドコントローラーによるクリップトリガー
・今のところ、あまりクリップ機能は使ってないのですが、
 NovationやAKAIがデフォルトで対応したので、
 幅広い選択肢が出来たという事でしょうか。
 このクリップ機能は不勉強で申し訳ないんですが、
 クリップってノート#でオンオフ管理していたわけではなかった?
 以前は、ノート#で合わせてPADにアサインして使っていたのですが…。
 あ、あれか、NovationのデフォルトのPAD(ノート#)に合わせてくれるって事かな!?
 (適当)
 あのPADの色分けとかが出来るってことかも!?
 うーん。持ってないとわからないなー。(あ、LaunchKey2でやってみるか)

■Native InstrumentsおよびiCON用の新しいControl Surfaceプラグイン、Avid Euconサポート
・iCONは使ってみたかったので、これは嬉しいかも。
 NI好きな方にも、Komplete Kontrol対応なので、よりいろいろ出来そうです。
 EuConもサポート。
 HUIやMCUなど、従来より対応していたものも、機能がアップデートされてます。
 V-Rackをコントロールサーフェスに表示出来るようになったのは、
 大きいかもしれませんね。

■macOS BigSurとApple Siliconのサポート
・一応、動いてます。
 詳しくは検証後ですが、「一応」とだけ言っておきます。
 早いバグフィクス対応に期待します。

■ライブパフォーマンスモード
・これはよくわからないので、ちゃんと使ってみてからかな。
 説明文には、
 「すべてのエフェクト処理をプリ・ジェネレートするのではなくリアルタイムで実行」
 とあるので、
 リアルタイム処理の効率化が図られたのかも?

■マルチチャンネルMIDIトラック
・同じMIDIトラック内でノートごとに違うMIDIチャンネルの設定ができます。
 MPEのこともあるので、これは然るべき機能かなと思います。
 16MIDIチャンネルを1つのMIDIトラックへレコーディング可能です。

■ビューフィルタリングの強化
・今までのトラックセレクターと同様に、
 CC#イベントやノートごとの表示非表示が簡単に出来るようになった模様です。
 ビューフィルタ設定をいちいち開いて…をやらなくていいのは助かります。
 わかりやすいし。

■非破壊クオンタイズとトランスポーズ
・今までは、MIDIプラグインで行なっていた機能ですが、
 トラック自体にオンオフが付きました。

■インテリジェントなオーディオインターフェース識別
・うーん。正直よくわかんないんですが、自分で決める場合はそっち優先するけど、
 オーディオインターフェイスが接続されていたら、
 DPが最適なインターフェイスに接続しにいくよって事ですかね。
 大きなお世話…にならなくないといいなぁ…。

■クリップウィンドウの機能強化
・「新しい「Empty Clips Scene」コマンドは、
 新しいシーンを作成し、空のクリップで埋めます。」
 とのことなので、きっと使う人には便利な機能なんだと思います。

■リスト・フォントスケーリング
・フォントサイズの設定が出来るようになりました!やっと!
 今のところデフォルトで大丈夫だけど、もっと目が悪くなったらヤバそうだものね。

■ミキシング・ワークスペースを最大化する
・ようするにフェーダーの長さを変えられるということですよね。

■Windowsでのテキストレンダリング
・Windows版でフォント表示が綺麗になったようです。

新機能はそんな感じです。

■7/11追記
・先日、DP11のデモ版をインストールしました。
 DP10のアプリはそのまま残る&立ち上がるので、
 遠慮なくインストールして大丈夫です。

■7/12追記
・本日、日本での発売開始されました。
 各店舗や、代理店のハイリゾさんで購入をー。
・というわけで、アップグレードしてアクティベートしました。

■7/13追記
・最初に言っておきたいのは「あくまでもうちの環境で起こった現象」の話です。
 オーディオインターフェイスや、WC、USB機器、SSD、Thunderbolt4ハブなど、
 繋いでるものが違えば、全然違います。
 そのことを大前提にこの先は読んでください。
 また、ご自身で発見した現象・バグ等は、
 是非、代理店のハイリゾリューションさんへ報告を。
 きちんと代理店やメーカーさんに言う方が、次回アップデートでの解決の近道です。
 俺も、みなさんと同じ普通のユーザーなので、ガンガンメールしてますよ!

・さて、そんな感じで、あまりDP11のことを書いてなかったのには訳があって。
 うちのM1 Macmini(メモリ16GB)環境だと、
 DP10の一つ前のバージョンで起こっていた、
 「オーディオインターフェイスを複数選択するとCPUメーターがガッツリ上がってしまう」
 という現象がおきてしまいました。
 以前、「M1 Macminiインストール中」というエントリでも書いたので、
 覚えている人もいると思います。
 最新のDP10(DP1013(86175))ではおこりません。
 (ただし、3台にすると同様に真っ赤に近くなります)

 うちでは、UA ApolloとMOTU 16Aの2台を常に繋いでいるので、
 Configue Hardware Driverで通常2台を選んでるんです。
 WordClockは、Rosendahlから。96kHzで受けてます。
 この設定のままDP10で作っていたファイルをDP11で開いてしまうと、
 Real Timeメーターが100%を超えてしまって、まったく作業が出来なくなりました。
 試しにオーディオインターフェイスを1台にしてみると、
 50%~60%程度まで下がったので、これは上で書いた症状と同じだなと。

 DP10(DP1013(86175)で開くと40%程度なので、明らかに負荷が高くなっています。
 さらに試しに、DP11をRosettaモードで立ち上げてみたら、
 より一層負荷が上がってしまってマジで謎でした。
 え?DP10と同じくらいになるのか、下がるんじゃないの!?と、
 思っていただけに、謎すぎて。

 UADはM1対応していないので、Apolloのせいかと思ったんですが、
 16Aの1台だけ繋いでも同様の結果でした。
 上記した通り、同じような方がいない限り、オマ環ってヤツかもしれません。

・それと、上記に関連していると思われるんですが、インターフェイスを1つにしても、
 一部のそこそこ重いサードパーティプラグインで、
 より一層負荷がかかるようになりました。
 これは、一部の方からも同様のDMをいただきましたので、
 同じような現象がおきてるんだと思います。
 原因がプラグイン側(M1対応状況)にあるのか、DP11側にあるのかは不明です。

・新規プロジェクトでオーディオインターフェイスを1台だけにして、
 プラグインを選び直しながら作曲すればいけそうですが、
 DP10までに作っていたプロジェクトを立ち上げるには難しい状況です。
 こういう場合って、使ったことのないプラグインとかを試して、
 新しいテンプレートを作る絶好の機会ではあるんですが、
 大量にありすぎて、使える使えないの判別がめんどくさすぎることと、
 外部シンセをすべて16Aに入力していることもあり、現実的ではないと思ってます。
 やはり一旦DP10に戻って、解決方法が出てくるのを待つ予定です。

 新規プロジェクトで付属プラグインのみで新機能は全部試してみました。
 MPE楽しいです。


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