‘MOTU’ タグのついている投稿

先日、MOTU DP10.13がリリースされました。

2020 年 10 月 19 日 月曜日

Twitterでも書きましたが、先日、MOTU Digital Performer 10.13へのアップデートが公開されました。沢山のバグフィクスを含んだアップデートです。
まだアップデートしてない人は、MOTU Downloadからどうぞ。

MOTUではアップデート内容が書かれてなかったのですが、代理店のハイリゾさんが、いち早くアップデート内容を公開してくれてました。

内容があまりにも多すぎて、すべてを把握しきれてないのが現状ではありますが、数日使ってみて、ちょっと気になることが出てきましたので、書いておこうと思います。

MOTU DP10って何?という人は、国内代理店のハイリゾさんのサイトをチェック

ちなみに、現在、うちはMacOS 10.15.7 Catalinaで使用しています。

ちょっと気になったところ。

🔘起動時、VSTを読み込む部分の「MAS VST Support」と「MAS VST3 Support」で時間がかかるようになりました。
 ➡️これは、VSTを使わない場合は極力VSTをインストールしない事で回避できるようです。試しにVST、VST2、VST3の各フォルダごとゴミ箱に入れたら起動時にまったくひっかからなくなりました。
 ⏩VSTを削除する時に気をつけないといけないのは、いくつかのAUプラグインは、VSTを参照して動いている場合があります。例えばKORG Collectionはその代表例(TRITONは違います)なので、VSTを削除してしまうとAUも動きません。削除してもいいプラグインは自分で見極めましょう。

🔘ファイルを読み込もうとすると「予期せぬエラー」でプロジェクトが立ち上がらない事があります。具体的に言うとプロジェクトを開き切った瞬間にエラーが出る感じです。(開ききると、Mixerのフェーダーが所定の位置で表示されるんですが、その直前ですね。)
 ➡️その挙動なので、一部古いプラグインのせいか?とも思ったのですが、別なプロジェクトを作り、まったく同じプラグインを使った場合は、普通に立ち上がりました。ますます原因がよくわからないので余計にやっかいです。ちなみに、立ち上がる他のプロジェクトでしばらく作業したあと、立ち上がらないプロジェクトを読み込んだら普通に立ち上がりました。もうわけがわかりません。
 ⏩立ち上がらないけど、どうしてもその曲を今開きたい場合は、新規プロジェクトを作ったあとに、Loadしてください。Chunkに読み込む場合は、予期せぬエラーは起こらないようです。

 ⏩10月25日追記です。
  非常に困った話ですが、なんとか回避方法がわかりました。
  立ち上がったあとにサンプルを読み込むようなプラグインが刺さってると「予期せぬエラー」で落ちる模様です。(例えば、NI KontaktとかToontrack Superior Drummerとか)なので、一旦、New Fileを作って、そこにKontaktなどを立ち上げてから、セーブ&クローズ。その後、エラーで立ち上がらないプロジェクトを読み込むと正常に読み込まれる模様です。もし、同様に立ち上がらないって人がいたら、この方法をお試しください。
  ちなみに、DP1011(83650)に戻してみても、予期せぬエラーが出てしまうので、プロジェクトファイル自体に何かしらあるのかもしれません。

🔘Bounce to diskをした時、Conductorトラックの真下に新規トラックが出来上がるのですが、それ以外のトラックが見えなくなるバグが残ってます。DP10の時点からあったバグですが、以前はスクロールしたり、全選択したりしないと正常に戻らなかったのが、トラックの一部をクリックするだけで、正常表示に戻るようになりました。けど、そもそも消える方がおかしいよねーと(笑)

🔘その他、何かあったら追記します。

■バージョン10.13の変更点(以下、ハイリゾさんのサイトから抜粋)


機能強化と最適化
・DPはmacOS Catalinaに対して「公証(Notarization)」を受けました。
・チャンクリストのプレイボタンをシーケンス名の左側に移動しました。
・エフェクトインスタンスからパラメーター名を返すように、AU、VST2、およびVST3ラッパーを更新しました。正しいパラメータ名を取得するために、DPの”インサート”のダイアログを更新しました。これにより、Viena Ensemble Proは各Viena Ensemble Proインスタンスからカスタムパラメータ名を返すことができます(Viena Symphonic LibraryのMAS Viena Ensemble Proプラグインのアップデート版を使用)
・ノート挿入モード時にツールパレット上でカーソルが消えることがなくなりました。これにより、ツールパレットがスコア上で開いているときのツールパレット内の選択に関する問題が修正され、より密度の高いスコアでノート挿入モードを使用しているときのマウスナビゲーションの使いやすさが向上します。
・クイックスクライブカーソルの移動とナビゲーションは、特に密度の高いプロジェクトで高速化されました。
・多数のマルチポートバーチャルインストゥルメンツと、関連するMIDIトラックを使用するプロジェクトのパフォーマンスの機能制約に対処しました(たとえば、それぞれ48のMIDIポートを備えた30のViena Ensemble Proプラグイン、および16の関連するMIDIトラックを備えた各Viena Ensemble Proプラグイン)。
・ビート検出機能が改善されました。
・マーカー名の長さを255文字まで入力できるようになりました。
・トラックオーバービューウィンドウは、動的なフレーズブレークでのみ実行するのではなく、新しいメーターイベントが発生したときに常にフレーズを分割するようになりました。
・トラック数が多いシーケンスでオーディブルモードを有効にした際の、スクラブを高速化するための最適化を追加しました。
・シーケンスエディタでのインサートの表示を、シーケンスごとの設定からグローバル設定に変更しました。
・クリップエディタのパラメータ領域の展開状態を制御する設定を追加しました。
・トラックオーバービューは、多くのクリップを表示するときの応答性が大幅に向上しました。
・以前は読み取れなかったファイルを正常に開くことができる可能性が高くなりました。
・シーケンスエディターでインストゥルメントトラックの名前をダブルクリックすると、インサートされているインストゥルメントが起動するようになりました。
・フォーマット仕様に準拠していないフォーマット1スタンダードMIDIファイルを開く機能が改善されました。
・トラック数が多く、MIDIポートが公開されているバーチャル・インストゥルメントが多数あるプロジェクトでは、トラックの追加と削除がはるかに高速になりました。
・多くのユーザーの要求に応じて、サウンドバイトの途中からサンプルを削除した結果として生じるバイトレイヤーの動作をDP 9.52の仕様と同じにしました(削除前のサウンドバイトは後のサウンドバイトの後ろにレイヤーされます)。
・Digital Performerは、オーディオファイルをインポートするときに同期ポートを自動的に設定しなくなりました。
・Windows OS環境では、DPはシステム画面の解像度設定を使用してUIスケーリングを調整し、100%が妥当で使用可能になるようにしました。
・表示 > スケールメニュー内に、25%刻みで100%から200%にスケーリングするためのショートカットを追加しました。また、UIスケールを5%刻みで拡大/縮小するための高度なコマンドを追加しました。
・DPのデフォルトの試聴ボリュームを-6dBから-12dBに変更しました。
編集しているリージョンが再生位置からかなり離れている場合、再生中にMIDIトラックのデータを編集しても、現在鳴っているノートがミュートされなくなりました。
・ピッチルーラーがルーラーのすべてのピッチキーにノート名を表示できるようにする新しいMIDI編集設定を追加しました(環境設定 > MIDI編集にて設定可)。
・シャープ/フラットに適切な記譜記号を使用して、MIDIノート名の臨時記号の表示を改善しました。水平ズームに関係なく、特に高い垂直ズームレベルで読みやすさを向上させます。
・クリッピングをインポートすると、DPはインポートされたデバイスグループで参照されているバーチャル・インストウゥルメンツMIDIデスティネーションの欠損を解決しようとします。
・DPは、平均テンポをサウンドファイルメタデータに書き込まなくなりました。これにより、サードパーティの編集ソフトウェアが平均テンポ近似を使用してサウンドファイルを誤ってタイムストレッチする可能性がある問題に対処します。
・スプラッシュ画面は、システムの画面解像度設定に基づいて、Windows OS環境で適切に拡大縮小されるようになりました。
 
バグフィックス
・MIDI編集設定画面内の、”マーキー選択”の設定に関するバグが修復されました。
・特定の状況下でWindowsで最も一般的に見られる、不要な「MIDIデバイスの再マップ」ダイアログアラートを排除しました。
・クリップエディターを最初に開いたときに、クリップパラメーター領域がクリップエディターのフォーカス状態を正しく反映しないバグを修正しました。
・垂直方向にズームすると、ウェーブフォーム・エディターでオーディオ波形の選択したセクションが正しく描画されないバグを修正しました。
・MIDIグラフィックエディタに表示されているトラックを削除すると、DPがクラッシュする可能性があるバグを修正しました。
・トラック情報ウィンドウでのトラックアイコンの垂直位置に関する長年の問題を修正しました。
・カーソル情報ウィンドウの垂直方向の配置の問題を修正しました。
・情報ストリップ/UI全体のノート名表示を修正しました。グラフィック・エディタでは音楽記号が使用されるようになり、その他の場所ではテキストベースの (b/#) 記号が引き続き使用されるようになりました。
・特定のWindowsディスプレイ解像度設定に関連するWindowsディスプレイの不具合を排除しました。
・Macの設定に一致するように、Windowsのツールチップの遅延を減らしました。
・サンプルレートインジケーターの「kHz」を「k」に変更し、凝縮されたフォントを使用せずに、より多くのレートを表示できるようにしました。
・特定のMIDIフィールドの編集テキストボックスがアイコンと重なるイベントリストの視覚的な不具合を修正しました。
・キーボードショートカットで開いてキーボードのEnterキーを押すと、現在の設定に関係なく、デフォルトで新しいトラックが作成されることが多い[スプリットノート]ダイアログのバグを修正しました。
・ステップレコードのオフセットメニュー内の「デュレーションからオフセットを減算」UIの反転ロジックを修正しました。
・ドラムエディター使用時にトラックセレクターを使用してマスタートラックを選択する際に、DPがクラッシュするバグを修正しました。
・「スケールタイム」ダイアログと「スプリットノート」ダイアログの表示の不具合を修正しました。
・非標準のチャンネル数を含むオーディオトラックが含まれたムービーを開いたときに、DPがクラッシュしないようになりました。
・チャンネルストリップが選択されていない場合(新しいプロジェクトファイルが作成されたとき、トラックが追加される前など)にチャンネルストリップミニメニューから「情報バー設定」をクリックするとDPがクラッシュする問題を修正しました。
・ビートクリックを使用してMASをシャットオフするときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・ミキシングボードのナロービュー表示の問題を修正しました。
・セレクション情報ウィンドウの垂直方向の高さの配置の問題を修正しました。
・V-Rackを参照するMIDIトラックを含むチャンクが、独自のソースプロジェクトにロードされると、MIDIの送信先が切断されるバグを修正しました。
・「トラックを作成」コマンドを実行時に発生する可能性があったまれなクラッシュを修正しました。
・トランスポートの場所を設定するときにオートメーション値が正しく更新されない原因となっていた問題を修正しました。
・同じトラック内の同じタイプの複数のプラグインによってオートメーション化される、同じデータタイプ(バイパスなど)の問題を修正しました(1つの値のみが追跡されます)。
・オートメーション設定ダイアログのフィルターが正しく動作しない原因となっていたバグを修正しました。
・パスエンドポイントの前方に既存のポイントがある場合、オートメーションレコードパスを終了するときの動作を、タッチ、ラッチ、または上書きモードの場合にのみリターンランプを挿入するように変更しました。
・Windows OS環境での水平スクロールの操作に関する問題が改善されました。
・Windows OS環境で使用するトラックパッドでのピンチからズームへの検出を修正しました。
・ポップアップメニューとドロップダウンメニューへのアクセスが改善され、意図しないアクションにつながるミスクリックを防ぐことができます。
・ファイルの破損を引き起こす非常に長いマーカー名のバグを修正しました。
・タップテンポでのユーザー入力が適切に平均化されないという長年のバグを修正しました。
・以前にクリップを選択せず​​に新しいプロジェクトで矢印キーを押したときに、DPがクラッシュする問題を改善しました。
・クリップウィンドウを開いている際のアイドル状態時のCPU使用率が低下しました。
・以前のバージョンで作成された一部のDPプロジェクトを開くことができない問題(ピッチデータに関係する)を修正しました。これらのプロジェクトは、バージョン10.13で開くことができます。
・UIが拡大されたときの印刷に関するMac固有の問題を修正しました。
・MacでのRetinaカーソルの外観を改善しました。
・コンテンツブラウザからアイテムをドラッグすると、ドラッグを実行する前にアイテムが選択されるようになりました。
・クリップエディターで選択したノートでシザーツールが機能しない問題を修正しました。
・複数のMIDIファイルを一度にシーケンスエディターにドラッグアンドドロップできなかった問題を修正しました。
・プロジェクトを開いているときに「ファイル」>「新規」を選択し、表示された保存ダイアログをキャンセルすると発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・テンプレートプロジェクトから新しいプロジェクトを作成するときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・表示されるディレクトリに、存在しなくなったファイルを指すエイリアスファイルが含まれている場合に「名前を付けて保存」などの標準のファイルダイアログを開くときに発生するクラッシュを修正しました。
・DPを実行中に特定のタイプのMIDIデバイスが切断された場合に発生する可能性がある、Windowsのフリーズ/クラッシュを修正しました。
・新しいプロジェクトを作成するとき、すべてのトラックとドキュメントのプロパティはデフォルトを適切に継承します。
・クリップエディタでMIDIデータのCCを編集する際に、数字キーでパラメーターの変更を行うことができるようになりました。
・クリップウィンドウ内でクリップを録音中に、途中でクリップを新しいトラックまたはシーンに移動すると、録音が停止するようになりました。
・MIDIルーラーを拡大させても常にキーボードスタイルのレイアウトで表示するように変更しました。
・変更メーターが、要求された開始メジャーで新しいメーター変更イベントを挿入しない可能性があるバグを修正しました。
・バウンストゥディスクで作成された32ビットフロートファイルがインポートされないバグを修正しました。
・ループのある古いプロジェクトを開くときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・曲のチャンク再生を有効にして、バウンストゥディスクのエクスポート操作(LAMEまたはCoreAudioの使用など)を実行すると発生する可能性があったクラッシュバグを修正しました。
・ディスプレイ間でムービーウィンドウを移動すると、ビューがウィンドウに対して間違ったサイズになるか、まったく表示されないというMacのバグを修正しました。
・ロックされたトラックでMIDI編集を元に戻すと、元に戻されたアクションによって作成されたよりも多くのデータが削除される可能性があるバグを修正しました。
・リアルタイムバウンス中にMIDIタイミングが正確でない可能性がある問題を修正しました。
・トラックの最初のいくつかのMIDIイベントがリアルタイムバウンス中に2倍になる可能性がある問題を修正しました。
・スケールテンポウィンドウの問題を修正しました。
・トラックオーバービューで選択範囲のハイライトとトラックフォルダを描画するときのグラフィックアーティファクトを修正しました。
・コンソリでイトウィンドウにポップインされたトラックセレクターが開いている場合に、クリップウィンドウでマウスをドラッグすると、自動スクロールホットスポットがウィンドウの境界の外側で開始するバグを修正しました。
・PLOGUE製のプラグインに関する問題を修正しました。
・複数の画面にウィンドウを表示する際の問題を修正しました。
・トラックオーバービュー上の非常に長いクリップの表示に関する問題を修正しました。
・1つのMIDIフレーズに含まれるノートが多すぎる場合に、トラックオーバービューでクラッシュを引き起こす可能性があるいくつかのバグを修正しました。
・クリップの長さが非常に長い場合、クリップの中央をクリックすると、クリップを選択するのではなく、エッジ編集するというシーケンスエディタのバグを修正しました。
・MIDIノートの角丸表示のデフォルト設定を修正しました。
・プラグインインスタンスによって公開されたMIDIの送信先をターゲットとするカスタムコンソールおよび、MIDIデバイスグループが、「読み込み」コマンドを介してインポートされたときに、ターゲットを見つけることができないバグを修正しました。
・個々のトラックをバウンストゥディスクでマルチ出力するときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。このクラッシュは主にWindowsで発生していたようです。
・トラックが録音待機中であるときにトラック録音モードでクリップシーンをキューに入れると、録音が有効なトラックに録音するためにクリップがキューに入れられるバグを修正しました。
・トラックにまったく同じティックで値が異なる複数のCCイベントがある場合に、MIDI CCの描画に一貫性がなくなる可能性があるバグを修正しました。
・リージョンメニュー操作を含むウィンドウセットを呼び出すときのクラッシュを修正しました。目的のリージョン操作ウィンドウを開いた状態でウィンドウセットを再保存するまで、リージョン操作ウィンドウはウィンドウセットに表示されなくなります。
・トラックデータをシーケンスの最初の測定より前の時間にシフトするときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・ズームツールで(ドラッグせずに)クリックすると、グラフィックエディタウィンドウがズームされないバグを修正しました。
・クリップエディタをコンソリデイトウィンドウの下部ではなく上部に配置する可能性があったバグを修正しました。
・ドロップ先がクリップエディタで現在開いているクリップを保持しているクリップセルである場合に、クリップエディタからクリップウィンドウにデータをドラッグするとクラッシュする問題を修正しました。
・MIDIエディターコンダクタートラックのメーター/キー情報のペンシラーに関する問題を修正しました。
・クリップウィンドウで新しいサウンドバイトクリップの録音を元に戻すときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・サウンドファイルをクリップエディターのタイムラインにドラッグすると、サウンドファイルがクリップ自体ではなく、クリップの所有トラックに挿入されるバグを修正しました。
・トランスポーズコマンドのダイアログ(およびその他)の視覚的な不具合を修正しました。
・トラック内のクリップで使用されていたサウンドバイトをサウンドバイトウィンドウから削除するときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・サウンドバイトウィンドウでサウンドバイトの削除を元に戻すと、それらを使用したクリップに常に復元されないバグを修正しました。
・クリップウィンドウでクリップへの記録を開始すると同時に再生を開始するとクラッシュする可能性があったバグを修正しました(停止から、クリップキューで再生を有効にした場合)。
・プロジェクトファイルを開くときに、デフォルト以外のクイックスクライブトラックオプションが、含まれてはならないトラックに追加されるバグを修正しました。これにより、デフォルトのオプションが無視されます。
・SysExイベントをクリップエディターにて入力すると、実際にイベントがクリップの所有トラックに挿入されるバグを修正しました。
・「トラック再生」クリップをキューに入れると無音がキューに入るバグを修正しました。
・トラックの色に関係なく、クリップの色が設定されていない場合、クリップのパラメータ領域に常に黒い四角が表示されるバグを修正しました。
・画面を拡大すると、ワイパー再生ヘッドがUIの他の部分に対してピクセル化されて表示されるWindowsのバグを修正しました。
・システムUIスケール設定が150%以上の画面でWindowsに2倍のカーソルアセットを使用するように強制し、残りの非Retinaカーソル用にRetinaグラフィックアセットを追加します。
・ツールパレットが初期化時に冗長にスケーリングされ、UIスケーリングが100%を超えると、その周囲に過剰な空きスペースが作成されるクイックスクライブウィンドウのバグを修正しました。
・オーディオ波形の描画時に発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・オーディブルモード時にMIDIノートが半音上がって聞こえることがあるバグを修正しました。
・シーケンスエディタやクリップエディタでトラックストリップの一見何もないように見える領域をクリックすると、”アクティブな編集タイプのみを表示する”が有効になっていてイベントが見えなくなっていたとしても、クリックポイントでイベントを保持しているレイヤーにストリップが切り替わってしまうという長年のバグを修正しました。
・Windowsで実行する場合のモーダルウィンドウに関する長年の問題を修正しました。
・最初にトラックに記録されたときにクリップイベントのループインジケーターが表示されない可能性がある問題を修正しました。
・再生中にページの下部近くの表記を表示できなくなることがあるクイックスクライブウィンドウのバグを修正しました。
・クイックスクライブウィンドウで解像度を変更すると、ワイパーが消えるバグを修正しました。
・クイックスクライブウィンドウで「システムマージンの編集」を使用できなくしていたバグを修正しました。
・スマートセレクションが有効になっている場合「スニップ」が編集境界で追跡される連続データとテンポイベントを適用しない可能性があるバグを修正しました。
・バウンストゥディスク進行状況ウィンドウのキャンセルボタンが機能しなかったWindowsのバグを修正しました。
・フローティングプラグインの前に表示すると[ディスクへのバウンス]進行状況ウィンドウが使用できないほど点滅するWindowsのバグを修正しました。
メインメニューバーをクリックすると速度が低下する可能性があるMac固有のバグを修正しました。
・クオンタイズインサートエフェクトを再生するときに、特定のMIDIコントローラーイベント(特にサステインやその他のスイッチタイプ)がドロップされることがあるバグを修正しました。
・「ストレッチ」が有効になっている別のトラックから複製されたトラックで「ストレッチ」が有効にならないバグを修正しました。
・クリップエディタまたはシーケンスエディタでMIDIノートをドラッグしているときにピッチルーラーが正しく更新されないバグを修正しました。
・長年のシーケンスエディタのバグで、ピッチルーラーを “ピアノスタイル “で表示しているトラックをゆっくりスクロールすると、ピッチルーラー上の最上段と最下段のキーが正しく再描画されず、その結果、黒キーの横に奇妙なギャップが表示されることがある問題を修正しました。
・複数のディスプレイを備えたシステムでデフォルトおよびファクトリテンプレートプロジェクトからプロジェクトを作成するときに、奇妙なウィンドウサイズを引き起こす可能性があるMac固有の問題を修正しました。
・ピッチとタイムシフトオーディオの無関係なオプションが、クリップレイヤーのMIDIトラックで無効なコンテキストメニュー項目として表示されるバグを修正しました。
・サウンドファイルのオーディション中にコンテンツブラウザを閉じるときに発生する可能性があったクラッシュを修正しました。
・MIDIデータをコピーしてクリップウィンドウの空のセルに貼り付けると、コピーされたデータに存在しないデフォルトのコントローラーイベントが誤って貼り付けられるバグを修正しました。
・スケールテンポコマンドの領域操作で「新しいエンドタイムに合わせて全体を変更」オプションを使用すると、誤った結果が生成されるバグを修正しました。
・「オーディオファイルの変換」が最後に使用されたインターリーブオプションを記憶しないバグを修正しました。
・テンプレート内のバーチャルインストゥルメントに割り当てられたMIDIデバイスグループが、そのテンプレートから新しいプロジェクトを作成した後、それらのバーチャルインストゥルメントを見つけられないバグを修正しました。
・同じプロジェクト内の他のデバイスグループの複製から作成されたデバイスグループ(たとえば、シーケンスの複製時)が保存して再度開いた後に失われるバグを修正しました。
・ミュートツールがクリップエディターで選択したすべてのノートをミュートしないバグを修正しました。
・「ツールパレットオプション」設定パネルのミュートツールのラベルと説明を修正しました。
・イベントが開始時間またはループ開始時間に正確に発生した場合、クリップ内のサステインペダルイベントがドロップされる可能性があるバグを修正しました。
・サウンドバイトウィンドウを水平方向にかなり右にスクロールすると、列を正しくドラッグして並べ替えることができなかったバグを修正しました。
・別のプロセスが現在フォアグラウンドである場合、特定のタイプのクリックがウィンドウのアクティブ化に失敗する可能性があるWindows固有の動作の違いを修正しました。
・プラグインUIがDPのコントロールの下ではなく、上で初期化される可能性があるWindowsの問題を修正しました。
・テンポイベントのリージョン操作として使用される場合のヒューマナイズを修正しました。
・プラグイン形式を使用してサウンドバイトをエクスポートするとクラッシュする可能性があるバグを修正しました。
・強制リアルタイムバーチャルインストゥルメントを含むシーケンスでバウンストゥディスクがハングする可能性があるバグを修正しました。
・macOS10.11または10.12で実行しているときに、DP起動時のウェルカムウィンドウでUIスケーリングを無効にして、ウェルカムウィンドウが正しくスケーリングされず、ウィンドウフレームサイズを超える問題を回避しました。

MOTU DP 10.11(83650)が出てる模様です。

2020 年 1 月 9 日 木曜日

MOTU DP 10.11(83650)が出てる模様です。
早いバグフィクス!ありがたいですね。

こちらからダウンロード。
https://motu.com/download

10.11に関する日本語リリースノートがまだありません。

英語のリリースノートは以下。

Version 10.11 introduces the following fixes:

• Fixed bug were the wiper would stop moving when mouse was not moving.
• Fixed a bug where seeking backward one frame at a time would not reliably update the displayed video frame in the movie window.
• Fixed the CC MIDI event colors (and names) in the document templates.
• Fixed the default numbers and strings for CC data preference.
• Fixed a bug affecting macOS Catalina where open and save dialogs would not forward mouse clicks and other UI events to the custom accessory views embedded in the dialog (for selecting file formats, etc).
• Fixed an invalid memory access in the save dialog (Mac only).
• Fixed a crash that could occur when opening older documents that had loop lanes showing in the Sequence Editor.
• Fixed a bug where garbage data could be saved into a file if the project had loop events in them from earlier versions of DP. These projects could then crash DP when reopened later, so we added a workaround to open these projects successfully.
• Fixed a potential crash when closing windows.
• Fixed a bug where “Mute Toggle Selection” would not work on soundbites.
• Fixed a bug where the option to “interpolate automation events at edit boundaries” in the Event Chasing window would be invisible in some themes.
• Improved the edit boundary automation chasing feature’s ability to avoid inserting unnecessary “anchor” events.
• Fixed a bug in the edit-boundary automation chasing in which only one effect parameter’s automation would be preserved around the edit boundaries if the edit involved automation for the the same parameter on multiple instances of that effect.
• Fixed a crash when using Groove Quantize on an audio track selection.
• Fixed a bug where too many undo entries could be created when using Groove Quantize.
• Potential fix for intermittently unresponsive video playback.
• Fixed a bug where slowly dragging a marquee selection in the clip editor piano roll with smart selections enabled would sometimes not redraw notes when their selected-ness changed.
• Improved responsiveness of dragging a marquee selection in piano roll views with lots of notes while smart selections are enabled.
• Fixed a crash that could occur when dragging a chunk to the Song window.
• Fixed the document templates to have a default movie start time of 1:00:00:00.

MOTU DP10.1にアップデート。遂に日本語マニュアルが付きました&結構アップデートしてます。

2019 年 12 月 12 日 木曜日

本日、DP10.1がリリースされました。
ユーザーはMOTU Downloadからダウンロードしましょう。

日本語pdfユーザーマニュアル、プラグインマニュアルが付属しました。
ただ、最新10.1じゃなくて、10の物な気がします。最新のことが載ってません。その他のも早期日本語化される事を願います。

かなりの機能が追加され、バグフィクスも多く行われてる模様です。
使ってみながらココに追記していく予定です。

⬛︎個人的には、愛用のMagic Track Padで、ピンチ対応してくれたのが嬉しい!!!ズームコントロールが楽になりました。横ズームは、2フィンガーで普通にピンチ、縦ズームはctl+ピンチ。

⬛︎デフォルトでMIDIデータの各種CC#が一度に表示されなくなってる。前と同じように、常時全部表示されてる方がいい場合は、左側のルーラーを何度かクリックで全部出るようになりました。ビックリしたなもう。

⬛︎ヴェロシティのコンティニュアスデータのデータアイコンの表示方法が変わったのが慣れるかどうかだけど、棒ではなく、点表示に戻したい時は、PreferenceのContinuous DataのOn Velocitiesのチェックを外しましょう。

⬛︎コントロールチェンジ等の表示が大きめになってしまったのが少し残念。

⬛︎RetrospectiveMIDIRecordという機能が搭載されました。AudioのPunchGuardと同様の機能で、それのMIDI版です。曲中で弾いてたのに、Recボタン押してなかった!という場合でも安心。Regionメニューにある、「Retrospective MIDI Record」を選択するだけで、Recされてなかった部分が表示されます!この機能、日本語のアップデート情報には載ってなかったよね。

⬛︎Bounce to Diskも新しくなってます。マルチバウンスが出来るようになったので、セッティングをしたらSTEMまでお任せってことが出来ようですね。しかも、オーディオインターフェイスのI/O設定も選択すれば、ハードウエアごとバウンス出来るようです。デフォルトでは、Add to Sequenceになってなくてビックリしましたが、セッティングをちゃんとするだけで今まで通りのバウンスが出来ました。それと、当たり前のことなのですが、「Sample Formant」部分を「Project Default」以外にすると、同じ32bit floatであったとしても、Importの選択ができなくなります。(Add to Sequnceが出来ず、Bounceフォルダへの出力のみです)
※画像は、Choose Folderの直下にはファイルパスが書かれてるんですけど、今、作業中のものがバレバレになっていたので、ボカシてます。Tracks内もちょっとセッティングがバレてますけど、これくらいならまあいいかと(笑)

⬛︎ツールが増えてます。Volocityツールと、ハンドツール。上記したとおり、Velocity変更の為のツール(Vキーを押しながらノートを上下する)。ハンドツールはPhotoshopとかと同じ挙動です。スクロールするのに役立ちます。コマンドはHキーで、TrackPadの場合は2本指。

⬛︎トランスポートにあるループ、パンチインなど、どこからどこまで設定されてるかも、Graphic Editorで表示されるようになりました。

⬛︎ノートの頭からだけでなく、デュレイション部分をドラッグするだけでも、ノートの複数選択が可能になりました。設定は、Perference/MIDI Editingの、Marquee Selection部分、Notes are selected if the selection drag includes any part of the noteの方をチェック。

⬛︎cmd+Rで、データがリピートされるようになりました。

⬛︎CHUNKにカラー設定出来るようになりました。

⬛︎トラックのクリップ化や、Clips Window関連が結構変わってます。

⬛︎ハイリゾさんのツイートしてた、クリップの使い方、すごい便利でした。ループさせる範囲を自由に決められるのもいいですね。MIDI、Audioともに同様の機能なのも面白かったです。打ち込んだ物を、Regionメニュから、クリップ化して、スタートポイント、エンドポイントをEDItしたのちに、Unpack ClipsでMIDI/Audioトラックに一瞬で戻せるのがイイです。クリップの使い勝手増します。

その他、新機能は、MOTUのサイトか、日本語はハイリゾさんのサイトで。

完全版DP10説明書
DP10インストーラーには、全てのDP10説明書(PDFファイル)が含まれています。これらのファイルは、Digital Performerアプリケーションのヘルプメニューからも直接アクセスすることができます。

変更点と新機能
新機能については、Digital Performerヘルプメニュー>Digital Performer 10の新機能をご覧ください。

バージョン10.1の変更

トラックのクリップ
・トラックにクリップを配置することができるようになりました。この機能により、希望位置での再生が容易になりました。
・トラック内のクリップは、サウンドバイトと同じ方法でエディットすることができます。:スプリット、トリム、ドラッグ&ドロップ、エッジエディット、コピー/ペースト等。
・クリップの右端をドラッグするとループ再生を行いながら再生時間を長くします。
・クリップの左端をドラッグすると、a)空白を作成、またはb)隠れていたループ内容を表示します。
・クリップをダブルクリックすると、クリップエディターでクリップを開きます。
・「クリップを開梱」コマンドは、トラックに配置されたクリップをバラして内容物をトラックへイベントとして配置します。

再生中のクリップをトラックに取り込む
・クリップウインドウでトリガー再生したクリップをトラックへ録音することができます。

トラッククリップへMIDIを録音
・MIDIトラック録音時に、録音するMIDIデータをクリップとしてトラックに録音することができます。
・「環境設定」コマンド>「再生と録音」>「MIDI録音」セクションの「MIDIをクリップで録音」チェックボックスをの選択を解除すると、トラックへ直接MIDIイベントを録音します。

クリップウインドウへ録音
・クリップウインドウの空のスロットへ直接録音できるようになりました。
・クリップ録音モード(録音ボタンをオプション/ alt-クリック)では、クリップウインドウの既存クリップ、または空のスロットへ録音します。
・クリップ再生をトラックにキャプチャーする際、クリップウインドウに録音する新規クリップを同時にトラックへ取り込むこともできます。

ズームジェスチャーの改良
・二本指のピンチ(トラックパッド)でズームをコントロールできます。
・オプション(Windows環境はalt)をホールドしたままマウスホイールでズームをコントロールできます。

MIDIエディター矢印(マーキー)ツールの改良
・矢印(マーキー)ツールで重なり合ったノートの選択を行うことができるようになりました。

MIDIデータアイコンの表示サイズ変更
・MIDIノートベロシティ、コントローラー、ピッチベンド等のMIDIデータアイコンが大きくなり、MIDIエディターやシーケンスエディターで見やすくなりました。
・ノートベロシティアイコンの後ろにノートデュレーションを表す線を追加しました。

ベロシティツール
・ベロシティツールでMIDIエディター内のノートベロシティを編集することができます。ベロシティツールは、コンティニュアスデータエディターでも使用でき、複数のノートも同時に変更することができます。

スクロールツール
・スクロールツールで正確なスクロールを実行します。

オートメーションイベント編集時の補間
・オートメーションデータ周辺を保持する「編集時のオートメーションイベントの補間」チェックボックスをイベントチェイシングウインドウに追加しました。(初期設定で選択済)
・「編集時のオートメーションイベントの補間」チェックボックス選択時、トラックデータのコピーを実行すると、前後のデータに併せてランプスタイルのオートメーションイベントを補間したオートメーションイベントをクリップボードに保管します。
・「編集時のオートメーションイベントの補間」チェックボックス選択時、オートメーションイベントのペースト、マージ、スプライス、シフトを実行すると、前後のデータに併せてランプスタイルのオートメーションイベントを補間します。
・この機能は、スマートセレクション機能の代わりとなります。

パフォーマンスのオプティマイゼーション
・MIDIエディターでマーキーセレクション時の描写速度を改良しました。
・選択されたイベントのカット、削除時の速度を改良しました。
・シーケンスエディターで選択アイテム変更時の表示更新を改良しました。
・シーケンスエディターでサウンドバイトのドラッグ移動時の反応、及び描写速度を改良しました。

その他の改良
・トラック再生時の録音選択、及び再生選択の切り替えがよりスムーズになりました。
・MOTU供給のプラグインとデータバンドルの全てがDigital Performerのアプリケーションバンドルに統括されました。そのため、インストール時に従来バージョンのプラグインを上書きすることはありません。サードパーティ社のプラグインは、従来と同じディレクトリにインストールしてください。
・タイムレンジセレクション、及びイベントセレクションの両方で「複製を作成」コマンドを使用することができるようになりました。
・クリップエディターでクリップの再生可能なリージョン以外のタイムレンジ表示を濃くしました。(ループが有効になったクリップのループ外やループが無効になったクリップのスタートタイム以前)
・チャンクリストウインドウで各チャンクに色を設定できます。
・環境設定ウインドウにクリッピング設定(トラックデータクリッピング読み込み時のバスバンドルリマッピングのオン/オフ)を追加しました。
・多様な拍子記号に対応したオートグリッドの改良を行いました。
・従来バージョンのファイルを現行バージョンで保存する際に表示されるメッセージを更新しました。
・「選択域にズーム」コマンドを「選択されたタイムレンジにズーム」コマンドに変わり、新たに「選択域にズーム」コマンドを追加しました。新しい「選択域にズーム」コマンドは、シーケンスエディター、MIDIエディター、トラックオーバービューでも使用することができます。
・自動グリッドスナップ機能のオン/オフを環境設定ウインドウに移動しました。

バグフィックス
・ウェーブフォームエディターでスクロールズーム中のクラッシュを解決しました。
・クリップ再生時にコントローラーのグリッド設定が初期化されなかった問題を解決しました。
・クイックスクライブでマウスドラッグ時にマウスをホールドするとオートスクロールが停止するバグを解決しました。
・チャンクウインドウにクリッピングをドラッグする際に、プロジェクト内にこれらのバンドルが存在するとトラックとアウトプットバンドルの接続が正しく行われなかったバグを解決しました。
・ペンシルツールでビートをクリックした際に起こり得たクラッシュを解決しました。
・クリップウインドウで作業の取り消しを行った際に起こり得たクラッシュを解決しました。
・クリップウインドウに表示されたシーケンスを削除した際に起こり得たクラッシュを解決しました。
・正しくないオーディオアウトプット設定を含んだプロジェクトを開く際に起こり得たクラッシュを解決しました。
・クリップループとスタートタイムの設定時に起こり得たクラッシュを解決しました。(ループデュレーション値に”0”を設定することはできません。)
・Windowsアプリケーションの著作年を正しく更新しました。
・オーディオトラックのI/O設定時の不具合を解決しました。

10月25日に発売されたサウンド&レコーディング・マガジン12月号、MOTU DP10連載4回目。遂に最終回です。

2019 年 10 月 26 日 土曜日

サンレコでのDAW AVENUEコーナー「山木隆一郎が使う MOTU Digital Performer 10」の連載も、
今回”サウンド&レコーディング・マガジン12月号“で最終回です。
最終回は、付属のプラグインをいくつかピックアップして書いてます。

4ヶ月の連載いかがでしたか?
もっともっと書きたいことが沢山あったのですが、
全部は載せられませんでした。
何か別な機会(セミナーとか?)で、話が出来たらなーとは思います。

読んでいただきありがとうございましたー!
MOTU Digital Performerのことを少しでも興味持ってくれた方がいると嬉しいです。

9月25日に発売されたサウンド&レコーディング・マガジン11月号、MOTU DP10連載3回目です。

2019 年 9 月 26 日 木曜日

とても思い入れのあるSOFT BALLETが表紙のサウンド&レコーディング・マガジン11月号
DAW AVENUEコーナー「山木隆一郎が使う MOTU Digital Performer 10」の3回目です。
今回は、前回から引き続き、新機能「Clips Window」の使い方です。
まだ日本語マニュアルがないDP10ですが、先月号と今月号を読めばClip Windowの使い方がバッチリわかります。
わかりづらいMIDI制御のことも書いてますよー。

次回、最終回もお楽しみに!

Writer
山木隆一郎が使う MOTU Digital Performer 10 第3回(連載)
サウンド&レコーディング・マガジン11月号
2019/09/25
 
 
 
 

MOTU DP10.01にアップデート。

2019 年 5 月 2 日 木曜日


本日、DP10.01がリリースされました。
ユーザーはMOTU Downloadからダウンロードしましょう。
かなりの数のバグフィクスが行われてる模様です。

■Fadeのバグが解決したので一安心だけど、
「フェードを含んだサウンドバイトの最後を削除した場合、フェードを保持します。」
これの挙動のおかげで思ったフェードにならない時があるんだけど、
その場合は、サウンドバイトをガッツリ切って繋ぎ直すことにしました。
それに、「DP9の仕様に近い結果になる」とも書いてあったけど、何か違う気がする。
でも、検証してる時間も労力も無いので、このまま気にせず使います。

そう、バグなんだろうけど、「こういうもの」と思って作業してると、
バグと気がつかないまま、次のバージョンで直ってて、
そのまま何も気がつかずに使い続けてる。

…って事、多々あるよね。

バージョン10.01の変更
・トラックオーバービューワイパーのグリッド吸着機能のオン/オフ機能を追加しました。(環境設定>編集>トラックオーバービュー)
・コマンドキーを使用して、サウンドバイトドラッグ時のビートへの吸着機能のオン/オフを切り替えることができます。
・シフト-スペースキーを再度押して「コマンド実行」コマンドのキャンセルを可能にしました。この方法では、入力した検索条件の内容を次回の為に保持します。
・トラックレイアウトプリセット適用時に、プリセット作成時には存在しなかったトラックの表示を自動的に隠します。
・旧バージョンのDigital Performerファイルを保存すると、最新バージョンのフォーマットでファイルの保存を実行します。この際、代わりに「別名で保存」コマンドを使用することにより旧バージョンフォーマットのファイルの保存を行うことができるお知らせメッセージを表示します。
・オーディオメーターのポストパン表示機能を追加しました。(環境設定>再生と録音>オーディオオプション)
・最大バス数が1024に戻りました。
・Digital Performerへようこそウインドウ表示の問題を解決しました。コンピュータがネットワークに接続されていない場合、ビデオチュートリアルボタンは表示されませ ん。
・トラックの表示順変更時のオーディオグリッチを軽減しました。
・VST2/VST3プラグインフォーマットへの値変換用のストリングを追加しました。
・AUプラグインのエフェクトオートメーションで、値変換用のストリングが用意されていないイベントのエディットは行うことができなくなりました。
・VST3のプロセッサ値が範囲外値になり得た問題を解決しました。
・VST2/VST3、及びAUプラグインフォーマットの認証ブロック問題を解決しました。
・VST3プラグインへ送信するオートメーションの送信方法を改良しました。
・「プラグインを適用…」ウインドウの表示問題(macOS 10.11のみ)を解決しました。
・VCAマスターがサラウンドアウトプットをコントロールできなかった問題を解決しました。
・再生時にVCAがコントロールするミュートされたトラックが歪む問題を解決しました。
・ビートディテクションアルゴリズムを改良してDPのクラッシュ問題を解決しました。
・非常に多くのトラックを含んだクリップウインドウの読み込み時間を改良しました。
・一時的なテイクトラックでクリップウインドウが表示されクリップの管理が行えていたバグを解決しました。
・トラックが表示されていないクリップウインドウにアイテムをドラッグした際のクラッシュを解決しました。
・コンソリデイトウインドウ外のクリップウインドウでトラックセレクタのスクロールバーをドラッグした際に起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・横方向にクリップウインドウをスクロールさせた際に起こり得た表示グリッチ問題を解決しました。
・クリップウインドウのトラックセレクタがある条件下において操作不能になり得た問題を解決しました。
・トラックセレクタが表示されたクリップウインドウをコンソリデイトウインドウに統合する際、トラックグリッドの幅が正しく表示されなかった問題を解決しました。
・チャンクリストで一つ、または複数のv-rackが再生選択されている場合、クリップウインドウのクリップに設定されたMIDIキーバインディングが機能しない問題解決しまし た。
・MIDIキーバインディングが設定されたクリップを含んだ複数のシーケンスがあるファイルを閉じる際に起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・ループ再生中のクリップでテンポチェンジを実行するとクリップ内のサウンドバイトのデュレーションが正しく再生されない問題を解決しました。
・ループが無効になっている状態のソースをコピー&ペーストでクリップを作成すると、クリップのループが有効になってしまう問題を解決しました。
・クリップエディターの作業を取り消しにすると起き得ていたメモリーリークの問題を解決しました。
・クリップウインドウでコピー&ペーストを実行すると「クリップをペースト」と共に作成される名称未設定のアンドゥヒストリー項目問題を解決しました。
・コンテンツブラウザのダブルクリックが正しく機能し得なかった問題を解決しました。
・コンテンツブラウザの前へ/後へボタンの問題を解決しました。
・非対称のクロスフェード問題を解決しました。
・フェードを含んだサウンドバイトの最後を削除した場合、フェードを保持します。この機能はDP9仕様に非常に近い結果を得られます。
・スプリット/インサートポイントが一つ、または複数のサウンドバイトと交差するポイントで「小節を挿入…」コマンドを実行した場合のクラッシュ問題を解決しました。
・クラッシュ問題を含む「スプリットノート…」コマンドの問題を解決しました。
・リージョンメニューウインドウを含むDP 9、またはそれ以前で作成されたウインドウセットを選択した際に起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・コンティニュアスデータでリージョンメニューウインドウを開く際に起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・サウンドバイトパネルのクラッシュ問題を解決しました。
・クイックスクライブフォント問題(Windowsのみ)を解決しました。
・インサートエフェクトバージョンのグルーヴクオンタイズでグルーヴを選択する際に起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・クイックスクライブウインドウで起こり得たトラックオプション変更時のクラッシュ問題を解決しました。
・長いシーケンスエディターフォルダ名の表示グリッチ問題を解決しました。
・マーカーウインドウの表示問題を改良しました。
・トラックセレクタに表示する10.2、及びその他のサラウンドサウンドラベルを追加しました。
・Nineテーマのトラックセレクタにコンダクターアイコンを追加しました。
・None More Blackテーマの表示グリッチ問題を解決しました。
・トラックインスペクタボタンの表示問題を解決しました。
・バスやバーチャルインストルメントではなくハードウェアインプットを使用したインプットバンドルを含んだクリッピングファイルの読み込み時に、トラックのインプット設定が正しく実行されなかった問題を解決しました。
・Windowsの優先プラグインフォーマットの警告テキストを更新しました。
・全てのメーカーのAUフォーマットのプラグインでトラック(コンテキスト)名を設定することができるようになりました。
・バックグラウンドでノーテーションエディターが開いている場合、MIDIエディターでズーム変更すると起こり得たクラッシュ問題を解決しました。
・Final Cut Proの読み込みダイアログボックスのレイアウト問題を解決しました。
・AAF、またはOMF出力時に「全てのオーディオファイルの複製を作成」オプションを選択すると起こり得たクラッシュ問題を解決しました。

DP10トークセミナーイベントが開催。

2019 年 4 月 18 日 木曜日


MOTUの代理店、ハイ・リゾリューションさんが、DP10のセミナーを4月25日に行うそうです。
DPのセミナーなんて、久しく無かったようなー。
というか、記憶に残ってないので、過去あったのかどうかわかりません。

今回は、3名のゲストがガッツリとお話をしてくれるそうですので、
興味のある方は是非予約を。
山木も密かに見に行く予定です。

詳しくは、こちらを。
https://h-resolution.com/blog/dp10-seminar-event/
※満員御礼で募集〆切したそうです!

デモの歌もキッチリEDIT。

2019 年 3 月 16 日 土曜日


曲によって、ラララ、適当英語歌詞、日本語歌詞の3パターンあるデモ曲。
どのバージョンでも本番同様にキッチリとEDITをします。
EDITが終わったら1本づつ録るかバウンスかするんだけど、
いくらオフラインバウンスとはいえ、トラック数多いとそれなりに時間がかかるのが悩みどころ。
やっぱ、待ち時間は海外ドラマタイムかな。

MOTU DP10を使い始めてます。

2019 年 3 月 11 日 月曜日

先月からDP10を使い始めてます。
でも、DP9.52までとほぼ同様の使い方しかしてなかったので、
ブログに書くタイミングをすっかり逃しちゃって、今になっちゃいました。
みなさま、DP10使ってますかー?

DP10はmojave対応になりました。

DP9.52の時点でも、USモードで使ってる分には何の不自由もなく使ってました。
でも、いつのまにか「ことえり」が日本語モードになっていて、
トラック名に日本語で打っちゃって、間違えた!とdeleteキー押しちゃった日にゃー、
ズトン!と、DPが落ちちゃって。

そもそも、英語圏のアプリケーションで、
トラック名やオーディオファイルに日本語(2バイト文字)を使うのはご法度だと思ってるので、
(日本語のファイル名だと読み込まないor見えないことがあるアプリorプラグインもある)
DP内で歌詞以外の「日本語を打つ」ってことは無いんですが、
別アプリからDPへ戻った時に、不意に「ことえり」に変わっているのが
怖くて怖くて。
まー、その辺がDP10で解決してくれたのが俺的な一番のアップグレードポイントです。
mojave使ってない人にはあまり関係ないかもですが。

あ、そうそう、今、3月11日時点では、DP10内に日本語のマニュアルpdfが無いのが残念ですね。
初めてDP買った人は、ひとまず英語のマニュアルを読みましょう。
「つかえねー」って言ってる人は、大概マニュアルを一切読んでない人じゃないかなと。
分厚いマニュアルが一番の参考書なので、早期日本語化希望です。
 

さて、気になる新機能や変更点をいくつか見ていきましょうー。
チェックしながらなので、追記していくこともあると思います。

■Clip Window
DP10の一番の目玉っぽいんですが、今のところあまり使えてません。
Ableton liveのような、ループなどのネタをどんどん仕込んでいって再生させる…
というイメージですが、そもそもループ自体をあまり使わないので、使い所を模索中です。
新しいオーディオストレッチのお陰で、tempo追従は素晴らしいので、
いろんな素材をストックするのに良い機会になるかなと。
あとは、Clipping機能に貯めてある自分で作ったドラムループのMIDIとかも、
もうちょっと簡単に使えるかもしれないなーという気もしてます。
しかし、Clip Windowsの専用トラックなのかと思ってたら、
通常のトラック上でびっくりしました。
Ableton Liveを使ってる人からすると、全然違うそうですが、
日本語マニュアルが出てかららもうちょっとじっくり考えたい機能です。
でも、Polarの二の舞になりそうな気も若干(笑)

まずは、腐るほど持ってるLoop素材を、暇な時間を見つけて分類分けしておこうかな。
気が遠くなるなー。

あ、そうそうUVI Falconの右カラムからループをClip Windowに直接入れようかと思ったら出来なかったんだけど、
UVI Workstationで読み込んでからならOK。
右下のDrag&Dropを使いましょう。


 

■オートでのストレッチAudio機能の追加
前述もしたけど、オーディオストレッチの追従はすごいなと。
テンポを変えれば自動でストレッチされます。
(トラックのSTCとCSHをオン)
DP9.5からのZynaptiqエンジンのお陰で、いろいろ出来ることが増えていってますね。

これのお陰で、オーディオが沢山並んだプロジェクトでテンポを変更しても、
オーディオの配置とかの見た目まんまでテンポだけ変わります。
すごいです。
ランダムにテンポ変えたり、Tempo Sliderで動かしても、
キッチリついてくる。音切れもなくテンポ変わります。
もうビックリ。

Aさん「Tempo2上げてー」
俺「トラック沢山あるので10分待ってー!」
が、無くなってしまった。
嗚呼!休憩時間ナシじゃん!

■オーディオストレッチレイヤー
SequenceEditorとWaveform Editorにストレッチのレイヤーが出来ました。
ループ内のこの部分だけをストレッチしたい!とか、今までCUTしてズラして…ってやってたのをカットせずに出来ます。
画像は、もともとはジャストタイミングだったのをズラしてます。

■ビート検出機能の強化(BEAT DETECTION 2.0)
レコーディングしたり、ドラッグ&ドロップしたりしたオーディオファイルの、
BEAT(tempo)を自動で検出する機能なんですけど、
ストレッチAudioが新しくなったことによって、機能が強化されました。

■ウェーブフォームエディターの改良
便利になったらしいです。
普段は、あまりWAVEFORMエディター内で何かをすることって無かったので、よくわかんないんですが、
例えば「この音のLchのココだけいらねーんだよな。」っていうのが、削除できます。
便利な気がします。

こんな感じで。
最初のブロック、ハットが消えてるのわかりますか?
(次のブロックと同じような感じで並んでました)

■コンテンツブラウザ
Mutantのような、ファイルブラウザーが付きました。
Clippingsや、Audioファイルのフォルダを登録しておいて、
確認の再生や、トラックへのDrag&Dropが出来ます。
DPは、SD2ファイルに対応しているので、SD2ファイルも再生出来るっていうありがたい機能です。
ただ、サンプリング周波数が違う場合、例えば、48kHzのAudioファイルを96kHzのプロジェクトでクリックしちゃうと、
再生速度が速くなっちゃいました。
この辺は次のバグフィクスで直って欲しいです。
あとは、コンテンツブラウザ上で変換も出来ちゃうとありがたいなー。
それと、ダブルクリックするとWAVEFORMエディターが立ち上がって欲しいですねー。
今後に期待です。

■VCAフェーダー
今までもMIX時に、VCAトラックがあればなーと思ったことが多少あるので、
付いてくれて良かったなーと思う機能です。
簡単に言うと「グループ化しているトラックのオートメーションを1本のフェーダーで。」
という感じですが、VCAフェーダーでオートメーションすると、
グループしてあるフェーダー操作をいっぺんに出来るようになります。
説明が難しいんですが、Auxでまとめた音の音量の上げ下げとは違う音になるよーって感じです。

■VST3対応
MacだとAUがメインなので、あまり関係ないかなと思うんですけど、
フリープラグインだとVSTのみとかあるので、そういうので使う可能性もあるのかも。

■MOTUインストルメントサウンドバンク
シンセサウンド以外の総合音源です。
元はUVI PlugSound Pro(現在ディスコン)からの抜粋であり、
基本的には、MOTU MachFive3(マークファイブと読みます)に付属されていた「Universal Loops & Instruments」と、ほぼ同じものです。
UVI Workstationか、UVI Falconで読み込みが出来ます。
内容はそれほど変わらないようですが、音質が調整されてたり、macroの数が違ったりしてます。
MachFive自体は、UVI Falconとして進化してますので、最新版が欲しい人は是非Falconをご購入ください。
先日、ProToolsに、Avid版PlugSoundProが付いたりして、
あちらは、スクリプトもちゃんとしてて、インターフェイスも出来上がってたので、
MOTU版も!?と期待したのですが、こちらにはインターフェイスがありませんでした。
残念です。時期バージョンで付けて欲しいです。

■ユーザーインターフェイススケール
これは待ってた人多いんじゃないでしょうか。
インターフェイス全体のスケールを変更出来ます。
cmdと+で全体を拡大、cmdと-で全体を縮小です。
4Kモニタを使ってる人などは、「文字が小さすぎて読めない!」って謙さんバリに叫んでた人多いと思うんですが、
これで読めるようになると思います。
謙さんには内緒だよ。

個人的には、拡大するのは好きじゃないので、細かい文字のまま使います。
23インチ2560×1440で使ってます。
乱視ギミなのでメガネ必須ですけどー。

あのメガネ(ルーペ)は、先日かけてみたんですけど、クラックラしました。俺にはまだ早そうです。

■コマンド実行ウインドウ
Shift+SpaceBarらしいです。
コマンドラインでDPを制御出来るらしいです。
一瞬スポットライト検索が立ち上がったのかと思う画面ですが、
「機能名はわかるけど、何処にあるかわからない」って時に、
機能名を入れると、実行できるみたいです。

■クオンタイズ、グルーヴクオンタイズ機能の改良
MIDIノートやオーディオオートメーションなどのクオンタイズ時に、
CC#やオートメーションのクオンタイズの有無を指定することができるようになりました。
そうか、今まで出来なかったのか。あまり気にしてなかった。
間違えたらもう1回やればいいと思ってたくらいで。

■オルタネートツール

こんな感じでフルでツールを表示させてる身としては、
オルタネートツールがどういうものなのかよくわからないので調べてみました。


PreferenceのControl Panelに「Keep Tool Palette Visible When Displaying Editpr Tools」ってあるんですけど、
フルで表示させる時は、ココにチェック。
うちはフル表示なので、チェック入ってました。
で、ココをオフっておくと、コントロールパネルには、こんな感じで表示されるようになります。

今、これ、上下に同じカーソルアイコンが出てる状態で、
下のカーソルをクリックしてツールパレットを表示させてます。
そう、上下でそれぞれツールパレットがあるという感じです。

なんで2つに分けたのか…はよくわかんないんですけど、
よく使う項目2個を置いておくとかですかね。
うーん。
「狭い画面で使う時に便利」という理由以外で、
何でオルタネートツールの方が良いのかわかるまでは、
フル表示に戻しておきます。ポチっとな。

■絶対vs.相対グリッドスナッピングと、グリッドに吸着機能のオートモード。
グリッド吸着機能ですね。
どう使うかはこれから考えます。

■トランスポートキューイングの移動間隔

トランスポートコントロールにあるキューボタン(早送り/巻き戻し)の移動間隔を設定することができるようになりました。
例えば、低速早送り/巻き 戻しボタンを1小節に、早送り/巻き戻しボタンを4小節に設定することができます。
設定単位には、ビート、ティック、フレーム、秒等を使用することができます。

便利な機能だと思います。
もともと、そのボタン、まったく使ってなかったので、(テンキーで数字打っちゃう)
使うかどうかはわかんないですけど、覚えておきます。

■リージョンコマンドプリセット
クオンタイズ、トランスポーズ、デュレーション、スプリットノートでプリセットを作成することができるようになった模様です。
クオンタイズ以外、使うかなー?
今までも、最後に使った数字が残ってたから、それで良かったんだけど
まー、でも、プリセットとして残しておけるのは、何でも便利なんだと思う。

▶︎追記(20190316)
これ、9.52までは、トランスポーズはDPを1度落とすとデフォルトに戻っちゃってたんですけど、
プロジェクトごとに、最後に使った数値を覚えてる模様です。
例えば、半音アップの「B2 → C3」とか。
クオンタイズに関しては、今までも最後に使った数字で表示されていました。

■イベントリスト”クイック”フィルター
Event Listの上部にフィルターセクションのボタンが出来たそうです。
いちいちフィルターウインドウまで行かなくていいのは助かるね。

■シーケンスエディターのエフェクトインサート
これだ。便利かも。

■トラック表示の改良
これ、待ってました!
トラックリストで複数のトラックを選択して、上下にドラッグ移動することが可能に。
やっと!
今までは、必要なトラックをフォルダ化して移動、移動後にフォルダを削除していたので、
その手間が無くなったのがありがたい!

▶︎追記(20190316)
トラックを移動する時のアニメーションも変わりました。

View this post on Instagram

トラック移動時のヌルヌル感。 . #motu #dp10

Ryuichiro Yamaki/山木隆一郎さん(@yamaki74)がシェアした投稿 –


 

■MIDIコントローラーデータのオーバーダブ

MIDIコントローラーデータのオーバーダブ時、トラックのオートメーションモード設定(タッチ、ラッチ等)に
応じて新しいデータを古いデータの上に上書きできるようになりました。

▶︎追記(20190316)
これ、体験しました。
書き換えるのにはこっちの方が便利ですね。
今までだと、「ここから変えたい」ってところを削除してからやってたので、
変えたいところから動かすだけで変更されます。
PitchBendもCC#も。

■トラックデータクリッピングの改良

トラックデータを含むクリッピングをトラックリスト、トラックオーバービュー、シーケンスエディターへドラッグ&ドロップ可能になりました。
ドラッグ&ドロップ時には、1オペレーションで新規トラックを作成し、
タイムラインの任意の位置へドロップすることができます。
また、クリッピング内の複数のトラック間のバス設定も保持します。

トラックのコピペが便利になったっちゅーことだな。

■ズームメニューの統合
表示メニューのZoomに統合と。

■サウンドバイトドラッグの改良

シーケンスエディターでサウンドバイトをドラッグ移動する際、
サウンドバイトの外枠だけではなくウェーブフォームも表示したまま移動できるようになりました。
また、新しい位置情報やオフセット、スタートタイム、エンドタイム等を示した情報タブも併せて表示します。


ドラッグした時の表示の仕方が変わってた。
上のトラックを2つ下にドラッグしたところ。
これなかなか良いかも。
グラフィックに負荷はかかりそうな気はするけど。

■MIDIノート表示設定

環境設定のMIDI編集に新しい設定事項を追加しました。
グラフィックエディターのノートグリッドに表示するMIDIノート内に
ノートナンバーやオンベロシティバーを表示することができます。


(わかりづらかったので原寸大にしました)
普段はこの表示。昔からずっとコレなので、拡大することもあまり無いんだけど、
今回からは、拡大するとノートナンバーが見える。
拡大率は左上を。


(わかりづらかったので原寸大にしました)
ノートナンバーが見える最小の拡大がこれくらい。
最初のままだと全体が見えなかったので、Pitch BendとCC#の表示領域を若干狭くした。
上のより3段階ほど拡大。
俺が拡大するとしたら、これくらいかなー。
これ以上大きく拡大しちゃうと、全体を把握出来なくて。
ヴェロシティ関連の表示も変わってます。
ノートの右側が白くなってると思うんだけど、これ、左から0〜128のヴェロシティで、
どの音がどれくらいのヴェロシティで自分が弾いてるのかが、一発でわかるようになってます。

まー、慣れですかね。

■ドラッグのキャンセル

エスケープキーを押して、ドラッグのキャンセルを行うことができるようになりました。

ほー。

■フォーカスセル

コンソリデイトウインドウ内のセルのタイトルバーをクリックすると、
セル枠を強調表示にし、そのセルがフォーカスセル(現在作業中のセル)になっていることを示します。

うん。枠付くね。
でも、どっちのセル?って確認してる時間は無いからクリックしちゃうよね。多分。

■バイトゲインフェーダー

シーケンスエディターでオーディオトラックを縦方向に十分にリサイズした場合、
サウンドバイトの左下隅にバイトゲインの設定、及びフェーダーを表示します。


ByteGain自体はもともとあったんだけど、
ココにフェーダーが付いたことによって、さらに使うようになりました。
新機能の中で一番使ってるかもしれない。
ボーカルの上げ下げとかね。

■プレイバックワイパーのグリッド吸着

プレイバックワイパードラッグ時に、プレイバックワイパーをグリッドに吸着する機能を追加しました。

小節がグリッドになってたら、小節の頭に吸着するってことね。
あまり使わないかもしれないなー。(テンキーで小節数打ってしまうので)

■その他、気になった部分
▶︎追記(20190316)

あれ?立ち上げてすぐの画面、右側のNEWS表示の「>>」押してもNEWS表示されなくない?

▶︎追記(20190317)

Regionメニューから「Insert Continuous Data…」を選ぶと必ず落ちます。
「Reassign Continuous Data…」も同様ですね。
「Thin〜」と「Change〜」は大丈夫。

▶︎追記(20190317)
DP9.52まで、ソフトシンセのバウンス時、途中から音が無くなってしまうバグがあったんですが、
DP10では、今の所そのバグが出てません。
何度やっても大丈夫。

▶︎追記(20190317)
DP9.52&Mojaveで、
SoundbyteのExportの時のダイアログがどんどんどんどん広がっていっちゃうバグがあったんですが、
こちらも解消された模様です。
本当によかった…。

 
 

▽以上、新機能や変更点一覧でした
俺としては、アップグレードしてよかったです。
最初に書いたみたいに、落ちることも無くなったしね。
今のところすごい安定してるし、PreGenの最適化が進んだ気も若干するし。
軽くなったのか重くなったのかは、そこまで重いプロジェクトを走らせてないのでわからないけど、
MIDI(プラグイン)30トラック、Audio30トラックくらいのは、楽に動いてます。


Audio Performanceの表示が変わったのもあってか、CPUバーストも減った気がするし、
PreGenが裏で動いてるか動いてないかもなんとなるわかるようになったしね。

全体的な部分で、一つ要望があるとしたら、Magic Track Padに対応して欲しいです。
拡大縮小が、ピンチして出来ないのがツライ。

その他、詳しくは、代理店ハイリゾのDP10ページへ。
DP9.52とmojave使ってて、アップグレード迷ってるなら、した方がいいと思います。
古いOS使ってるなら、そのOSに合ったバージョンを使った方がいいです。(その方がトラブルは少ないです)
でも、是非、新しいOSで、新しいDP10を使ってみてください。

ではでは、そんな感じで。
もし、使ってるうちに何かあったら追記する可能性あります。
でも、その前にアップデートが来る可能性もあるので、
その時はアップデートを優先で。


パッケージ版はこちらから

MOTU DP 9.52アップデートが出ました。 #MOTU

2018 年 5 月 4 日 金曜日

MOTU DP 9.52アップデートが出ました。

最大1024ステレオバス、1024バンドル機能を追加。(128くらいで十分なんだけど…)
各種バグフィクスが結構されているようです。

ユーザーはダウンロードしましょうー。

#使っていて何かあったら追記するかもしれません。

バージョン9.5.2の改良点
– 最大1024ステレオバスのスタジオコンフィギュレーション対応。
– 最大1024バンドル追加機能。
– Quicktimeムービーを使用したプロジェクトで、有効になっていないチャンク内ではQuicktime関連スレッドを無効にすることにより効率化を図りました。
– カウントオフ、及びカウントオフ-ウエイトモード時のクリックを安定。
– High Sierra対応によりファイルやフォルダの並べ替え機能用コードを追加。
– ファイル読み込み時のファイル拡張子認識を大文字と小文字を区別しない方式に変更。
– 読み込み…コマンド、及び読み込みメニューに「チャンクを示す」オプションを追加。
– チャンクウインドウのシーケンスをトラックオーバービューやシーケンスエディターにドラッグした際のトラックフォルダの階層バグを解決。
– エフェクトウインドウを連続して開いた際に起こり得たGUIの表示ズレ問題を解決。
– プラグインのバイパスUIエレメント(プラグインGUIのバイパスボタン、インサートストリップの斜文字名等)がプラグインの正しい状況を示していない場合があったバグを解決。
– ProVerbのバイパスボタンが正しい状況を示していない場合があったバグを解決。
– ムービーのオーディオが「無」に設定した場合、無音になります。
– ムービーオーディオアウトプットを新規バンドル、または新規auxトラックへ送信サブメニューが表示されなかった問題を解決。
– 「ムービーのスタートタイムを設定にコマンド設定が可能になりました。
– 出力時にプラグインのMIDIアウトプットが重複していた問題を解決。