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最後の最後にオーディオ化するのは最近はドラム。

2021 年 9 月 6 日 月曜日

今日は、時々聞かれるドラム処理の話を。

ハードがメインだった頃は、最初にドラムを流し込ん※でいたのだけど、
最近では、最後の最後がキックとスネア。
曲の作り方とか、音の作り方とかが変わってきたりとか、
そもそも、ソフト上でやるので、最後まで悩めるからっていうか。
特にMoogやProOne系じゃないベースを入れたあとに、キックの音を変更する事も多くてね。

ハードシンセ、サンプラーの場合はソフトと全然違って中低域の押し出し感が何故かすごい出るので、
その後のコンプEQ処理だけで結構綺麗に勢いでイケてたんだけど、(MIXエンジニアが頑張ってくれていた)
ソフトの場合はいろいろ気になって、最終的に音を変更することもしばしば。
どっちもサンプラーだし、同じサンプル使ってる場合でもだよ?
ま、歳をとって、自分でMIXするようになったら、
若い時はどうでもよかったところが気になり始めちゃっただけかもしれないけれども!

ゲフン。
で、不思議と変わってないのは、流し込むルーティング。

当時のハードの場合(2000年代)は、AKAI S3000XLかS6000、もしくはドラムマシンや音源
→SPL Transient Designer4からオーディオインターフェイスか、
SPLのあとにNEVE 2254系コンプ→API 560で、オーディオインターフェイス。
(NEVE1073→UREI 1176→テープという90年代もありました。)

今のソフトの場合(2010年代以降)でも、UVI Falcon(とかドラムマシン系プラグイン)から、
PAのSPL Transienst Designer→NEVE系コンプ→UA API560が基本ルーティング。

NEVE系のコンプのプラグインは音によって変更することもあるけど、
この3つのルーティングは、慣れもあってか昔からずっと変わらずで。
これ以外にも使ってるプラグインは多々あるんだけど、
そういうのは、オーディオ化する時はバイパスしておいて、
オーディオトラックに挿し直して使う事がほとんど。

人によってやり方は様々だし、もっと便利で簡単なプラグインが沢山出てるので、
自分の持ってるプラグインを片っ端からいろいろ試してみると面白いと思うよ!

※MIDIからAudio化することを「流し込み」と言います。
昔はシンセやドラムマシンをテープや初期ProToolsへ同期して録音することを流し込みと言ってたんですが、
最近では、フリーズとかバウンスが主流だと思うので、もしかして死語?
言葉自体が廃れてるかもしれません。