UVI PX P10リリース! レアな10ボイスのあのシンセをベースにしたサンプリング音源!

UVIの新製品「PX P10」がリリース!

レアなシンセ音源シリーズのPXシリーズに、新しくP10が加わりました。
元になったSCI Prophet-10は、
1978年にリリースされたProphet-5を、
どーんと2台分一体化して、2段キーボードにした、
4VCO、10ボイスのシンセサイザーです。
リリースは1980年。
そんな、モンスターアナログシンセ「Prophet-10」で、
新たな音色を作成し、丹念にサンプリングした音源が、「PX P10」です。
あえて5ではなく、10というところにUVIらしさを感じます!

Prophet-5は、とても有名な機種です。
ソフトシンセも数種類出てるので、馴染みもあると思います。
日本では、坂本龍一氏が愛用しているので有名ですが、
おそらくかなりの人が使っていた、定番のシンセサイザーです。

Prophet-5や10の特徴の一つでもある、
オシレーターBのエンベロープで、オシレーターAをを変調できるポリ・モジュレーションは、
複雑な倍音を作り出して、いろんな音が作れるのが特徴です。
アタックが速いのもProphetならではですね。

うちでは、23万円くらいの一番安い時にシリアル3000番台のRev.3.2MIDIを購入して、
3.3MIDIへアップデートしてしばらく使っていました。
それが、今じゃ、70万とか、80万とか?いやはや、なんともビックリなお値段で売られてます。
今はもう手元に無いんですが、当時、自分で作った音は、
全鍵サンプリングしてFalconのライブラリ化して使ってます。

Prophet-10は、そんなProphet-5が2台分入ったシンセです。
「原宿のお店にあった」という話は聞いたことがあるんですが、実際は見たことはありません。
そもそもProphet-5が出る前にProphet-10のプロトタイプが作られてるんだとか。
この話は知りませんでした。

今回のこのPX P10では、
通常の2VCO / 4VCOのサンプリングだけでなく、ユニゾンした音もサンプリングされてオシレーターとして収録されてます。
その音色を、UVIのお家芸2レイヤーでシンセサイズした、新たなプリセットが300以上収録されてます。
また、生のオシレーターも収録されているので、2レイヤーを2VCO的な感覚で音作りも可能です。
非常にProphetらしいポリアナログな音や、Prophet-10のダブルUNISONモード(4VCOで5ポリ)の音なども、
まるで実機から出てるような質感で弾くことが出来ます。

UNISONボタンは、UVIのUNISONモードなので、
残念ながらProphet-5のUNISONモードのような滲みと鋭さとはちょっと違った音になってしまいますが、
本物のUNISON時の音も収録されているので、その音色を使ってFalconでさらにUNISONするとかいう、
変態音色も可能です。

何より、このセクシーな音色を、発音数を気にせずに弾けるというのは魅力的です。

プリセットには、「01 P10 Basics」というカテゴリーがあって、
Bass、Bell、Brass、Lead、Organ、Pad、Keybordなどの、基礎的なプリセットが入ってます。
このプリセットを元にすれば、各音色を簡単に作ることが出来るので、
新しい音色が欲しい場合は、ココから作っていくといいと思います。
 
  
さて、公式デモソングです。
PX P10だけで、16トラック。
ドラムはUVI Drum Designerを使って、
Falconを合計19個使いました。
イントロから鳴ってるBrass系のPAD(「Key Brass」というプリセット)は、
Prophet-5でも似たような音色を作ってわりと使ってました。
Sync Lead系の音色なんて、わりとまんまな気がします。
デモは、PX P10内のFilterをオートメーションさせてる音はありますが、
プリセットのみで作ってます。
EQ、空間系など、エフェクトもPX P10内蔵のみ使い、
音量コントロールで作りました。

気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。
日本の各店舗でも販売されてます。販売店舗は、セールスパートナーを確認してください。
使用するには、最新のUVI Workstation、もしくはUVI Falconが必要です。

そういえば、2008年(11年前!)にプロデュースした「石田裕子 / Missin’ U」のカップリング「Can’t Stop My Love」とかは、
Prophet-5、Oberheim Xpander、Moog、DX7IIFDっていう典型的80’sサウンドでした。
2000年代の中盤以降の作品は、Prophet-5を沢山使ってましたね。

ではでは、そんな感じでー!Enjoy!


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