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MOTU AVB 1.4.0 ファームウエアアップデートの注意点。

2022 年 4 月 13 日 水曜日

昨日、MOTU AVBオーディオインターフェイス用の新しいファームウエアがリリースされました。
最適化とバグフィクス。それと、Aux MIXにプリセットが付きました。
詳しくは代理店のハイリゾさんのページで。

ダウンロードはこちらから。
https://motu.com/en-us/download/

16Aを愛用しています。
今回、ファームウエアアップデートがなかなかうまくいかなかったので
うまくいった方法を書いておきます。

ファームウエアをアップデートするには、
Thunderboltだけではなく、イーサーネットにもケーブルで繋がないといけません。
さらに、イーサーの同一ネットワーク上に繋がないといけないみたいです。

うちみたいな、M1 Macmini本体のイーサーは速い線につながっていて、
Wi-Fiは別な家内ルーターに繋がっていて(iOS機との連携のため)
16Aは、OWCのThunderbolt4ハブのイーサー端子で繋がってる…とかいう場合は、
MOTU Discoveryの画面で、Waiting for…のまま、うんともすんともいわなくなります。
これは、それぞれが別なネットワークに繋がってる為です。

これを解決するには、Wi-Fiをオフにして、イーサー端子を抜き、
イーサーケーブルで16AとMacminiを直で繋ぎます。
これでファームウエアアップデートが出来ました。

同じルーターや、同じハブに繋いでる人は、特に問題ないと思いますが、
同様におかしいって人は、参考まで。

M1 Silicon上で、昔のMOTU MachFive3のUFSをUVI Falconで読み込もうとするとエラーが出てしまう件の解決法。

2022 年 3 月 20 日 日曜日

M1 Silicon上で、昔のMOTU MachFive3のUFSをUVI Falconで読み込もうとするとエラーが出てしまう件の解決法ですが、これについてはまだブログに書いていなかったので、まとめておきます。

※MachFiveの読み方は「マークファイブ」が正解です。
マッハでもマックでもありません。
(結構みんな間違ってるので最初に言っておきます。)

■DPユーザーの中では、今でもMachFive3(人によっては2も)使ってる人がまだいて、最新Macを買ってみたらM1の壁にぶち当たるっていうのが、まあ、みんなが通る道なんじゃないかと思います。
昔の68kからPowerPCへの移行や、OS9からOSXへの移行、PowerPCからIntelへの時期と結構かぶりますよね。
全部通ってきた身としては、「ああ、またやってんな!」って感じで傍迷惑な話ですが、
かなりのパワーアップなので、今までよりもワクワク感が高いです。

さて、昨年リリースされたMacmini以降、M1 Silicon(ARM)というCPUアーキテクチャーへ変わりました。
動く動かないが出てくるのは、もうどうしようもありません。
動かないものは切り捨て、別な動くものを探していく方が楽な道ではありますが、
それでも、どうしても今まで使ってきたものを動かしたくなっちゃうのは、世の常。

なんとかなるんちゃうのぉ〜?と!
どないやねーん!と!

エセ関西弁で言いたい気持ちもとてもよくわかります。

■MachFive3の話に戻りましょう。

そうですね、結論から言うと、M1 Siliconネイティブで動いているDAW上で、古いUFSは読み込みが出来ません。(というか、初期iLok方式を使ってるものは、プラグイン含め結構NGな気がします)ただ、同じM1Mac上で、DAWをRosettaモードで立ち上げれば読みこみが出来ます。

DAWをRosettaモードにするには、例えばDP11の場合は、アプリケーションからcmd+Iして、情報を見ます。著作権が書いてある真下に、「□Rosettaを使用して開く」があるので、右の図のように、チェック後、アプリを起動してください。これで、DP11がRosetta上で動くことになります。

もちろん、Silicon上で動かしたい時は、そこのチェックを外しましょう。

■山木の場合は、このチェック作業が面倒と思ってしまったので、アプリをデュプリケイトして「Digital Performer 11-R.app」っていう名前にして、常に2つ作ってあります。また、DP11のインストール時に残ってるDP10もそのまま残していて、Rosettaは、DP10を使うという方法を取ってます。というのも、DP11のRosetta上だと動かないプラグインがあったからなんですが、Macminiにして1年経ってるので、プラグインも一部を除きアップデートされてきたので、そろそろDP10いらないかな?という気も若干。)
DP11からDP10へのデータを行き来するには、セーブする時に対応フォーマットにすれば問題ありません。逆にDP10からDP11へ行く場合は上位互換なので、何もせずともそのまま読み込めます。

■個人的には、MachFive3に付属していたUFSファイルは、とても古いファイルなので、アプリ同様、UFS自体がSilicon対応していないのではないか?という結論に達してます。
なので、しばらくはこの方法で、必要があればRosettaモードで立ち上げて、そのままUFSとして読み込んで使っておいて、
MOTUに「対応しろやごらー!」と、みんなでメールするのが一番の近道だと思います。

■周知の事実として、MOTU MachFive3の後継は、UVI Falconです。メーカーも違いますし、各メーカーもおおっぴらに発表はしてません。ですが、もうこれは間違いようのない事実なので、M1 Silicon上で、MachFiveの機能が使いたい場合は、早急にFalconへクロスグレードすることをオススメします。UVI宛に直メールすれば、クロスグレード受け付けてくれると思います。

クロスグレードではなく、普通に日本で買う場合は、beatcloudという方法もあります。

■でも、Falconを買っただけでは、MachFive3に付属してたUFSシリーズがSilicon対応に移行出来るわけではないので、これは他の方法をで新しいUFSを買いましょう。一つ一つ見ていきます。

・Universal Loops & Instruments
→DP11から、標準で付属するようになりましたので、UVI FalconかUVI Workstationで動きます。
もともとUVI PlugSoundProからの抜粋音源(ほぼ一緒)です。PlugSound Proもディスコンになってしまっているので、現状は、DP11に付属しているMOTU Instrumentsが同じものです。
ProToolsにも似た系統のものが付属しています。

・F Grand 278
UVI KeySuite Acousticに収録されているのが最新版です。

・Jbass
→本家Acoustic Samplesで購入しましょう。こちらもバージョンが上がってます。

・Mark79
→これもAcoustic Samplesで購入を。

・Percussiv
→これもAcoustic Samplesで購入を。

・StarDrums
→これもAcoustic Samplesで購入を。

・Telematic
→これもAcoustic Samplesですが、V3までバージョンアップしてます。MachFive3に入ってるものよりも断然進化してます。

・The Upright
→これもAcoustic Samplesで購入を。

・MachFive Biosphere
→現状、困るのはこれだけかなと。一時期はUVIから直で売っていたのですが、現在はディスコン。
FalconのFactory Presetや、Synth Anthology3などに引き継がれている音色はありますが、そのものはもうありません。
古い楽曲とか引っ張り出すと、これを使ってる音が多かったりするので、そういう場合はRosettaに切り替えて使ってます。

■ここからは、MachFiveだけではなく、MOTUの他のインストゥルメンツも見てみましょう。

・ElektricKeys
UVI Key Suite Electricが正統進化版。MOTU Elektric Keysをかなりブラッシュアップした音源です。

・Ethno2
UVI World Suite2が正統進化版。これもかなり進化しましたねー。

・MSI
UVI Orchestral Suiteが正統進化版。これもかな〜〜り。

・MachFive2
→プラグイン自体は、UVI Falconへクロスグレードしましょう。
MachFive2DVD1-Universal
MachFive2DVD2-Piano
MachFive2DVD3-Premium
→この3つは、DP11付属のMOTU Instrumentsに集約されました。(192kサンプルとかはもうこのUFSにしかないと思いますが)
MachFive2DVD4-VSL_Orch
→これだけはライセンスの問題もあったのか、この時だけですが、
普通に、Viennaで新しいのを買いましょう。

・MachFive1
→実は、UFS化されてないので、そのまま今のFalconでも読み込めます。
当時自分で作ったデータも今でも読めてるのは、ほんとに助かりますねー。

・MOTU BPM
→MachFive3同様、プラグイン自体がRosettaでも動きません。完全な後継はありませんが、UVI BeatBoxAnthologyDrum Designerなどは近いものがあります。
あとは、iPadアプリのUVI BEATHAWKですかね。
それでも、BPMの、あのいい感じの音やシーケンスはなかなか同じものは無いので、
うちでは、Intel/MojaveのMacBookProも立ち上げて、MIDIとAudioをDP同士で繋いで、
BPMを立ち上げてAudio化して戻します。

・Volca
→32bitのまま止まってしまったプラグイン。
世界的にモジュラーシンセが流行っている今出さなくてどうすんだよ。と思います。
っていうか、さっさとDPに内蔵して、CV沢山使うモジュラー勢に売り込んでいただきたい。はやくしてー!

UVIと、AcousticSamplesプラグインは、BeatCloudでも購入出来ます。

■さて、いかがだったでしょうか。

使う頻度が高いものは、どんどんアップグレード&クロスグレードしてしまった方がいいと思いますので、
参考になれば嬉しいです。

でも、MOTUの対応、みんな待ってると思います。
MOTUさん、代理店のハイリゾさん、頑張ってください!
よろしくお願いいたします!

3月16日に、MOTU Digital Performer 11 v11.04+90359が出てます。

2022 年 3 月 19 日 土曜日

3月16日付に、Mac v11.04+90359がリリースされてます。

ダウンロードはこちらから。
https://motu.com/en-us/download/

バージョン表記は、11.04のままですが、リビジョンが90329から90359へ上がってます。(Macのみ)
詳しくはわかりませんが、過去にもほんの少しのバグフィクスの場合はバージョン表記が上がらなかったこともあるので、
今回もそんな感じなのかと思います。

11.04については、こちらを。

MOTU DP11.04リリース。

MOTU DP11.04リリース。

2022 年 1 月 26 日 水曜日

早くもDP11.04がリリース。
今回もスピードアップなどの各種最適化とバグフィクスがメイン。
日本語は、代理店のハイリゾリューションがきちんと翻訳してくれてます
ダウンロードは、MOTUのダウンロードページで。

各種最適化
・ファイルの開閉速度を最適化しました。
・チャンクペーストの速度を最適化しました。
・チャンクが複製された場合、オートレコード及びメモリーサイクルメニューで保存したバーのタイムも複製されるようになりました。
・あるチャンクで保存されたオートレコード及びメモリーサイクルのタイムは、別のチャンクやグローバルリストで保存されたタイムと同じ名前を持つことができます。
・保存されたタイムのダイアログが正しい場所に表示されるようになりました。

バグフィクス
・プラグインの表示/非表示のメッセージに対応するようにEUCON を更新しました。 これにより、インサートを開いたり閉じたりする際に、EUCON サーフェイス上でプラグインの表示/非表示のUI動作が一貫していなかったバグが修正されました。
・Auralizerプラグイン(パンナープラグイン)のクラッシュの原因となっていたIntelのバグを修正しました。
・N-Channel Delayプラグインのチャンネル毎のディレイUIを修正しました。
・オンラインバウンス時の問題を修正しました。
・オフラインのバウンストゥディスクをキャンセルすると、トランスポートが再生されてしまう不具合を修正しました。
・オートレコード及びメモリーサイクルのタイムを保存したチャンクを削除した後に発生するクラッシュを修正しました。
・スプラインツールで、開始点を基準として特定の方向に移動すると、正しく再描画されない不具合を修正しました。
・デフォルトではないアーティキュレーション・スロットにシンボルを手動で割り当てた場合、MusicXML に “XML_SPACE_ENCODE”で書き出されるバグを修正しました。
・最長音符の計算にMIDIチャンネル1だけが使用され、異なるチャンネルの音符を選択する問題が発生していたバグを修正しました。
・MIDI録音時に発生する可能性があったクラッシュの問題を修正しました。
・シーケンス画面でクリップを選択する際に発生するクラッシュを修正しました。

■何かあれば追記します。
・起動、ファイルの読み込みなど、速くなってる気がします。
・今となっては、バグなのか仕様なのか全然わからないことが多いので、
 「へー、MIDIにバグなんてあったんだー」とか「へー、バウンスのアレ、バグだったんだー」とか思うレベル感。
 ちょっとしたバグはあまり気にしないことにしてます。
・オーディオインターフェイスを2台以上繋ぐと、繋いだ分だけ負荷が倍増していくのは、やはり直ってない模様。
 前にも書いたけど、やっぱりM1 Siliconの仕様なんだろうか?誰か何か知らない?
 現状は、2台目以降は単純にデジタルミキサー化して、1台目にADATケーブルを繋いで2chないしは4ch(96kHzなので)で送ってる。3台目も同様に。
 あとは、DP上で、1台ごとインターフェイスを選択し直して、録音したら戻す。という作業。
 と、思ったけど、入力の多いMOTU 16Aに集約させることにしました。UA Apolloは一旦ドングル化。
・DP11.02から、PreSonus Faderportなどの1本フェーダーが対応したとの話だったので、
 仕事上必要だったこともあり、初代Faderportをゲットして試してみました。
 結論から言うと、古いFaderPort(Classic)はHUIモードで動きます。(新しいFaderPortは、新しいモードで動く)
 ブログ化しました。

M1 Silicon/Monterey上のMOTU DP11.04で初代PreSonus Faderportを動かす。

■1月27日追記
・いつのまにか一部プラグイン(特にPA)のノブなどがうまく動かなくなりました。
 ノブを動かすと一時的に画面が固まったりして、明らかにオカシイんですが、
 11.03に戻しても同様だったので、DPのせいではないのかもしれません。
 原因わかりません。謎です。OS(Monterey 12.2)の問題かも?

■2月9日追記
・Twitterにも書いたんですが、アーティキュレーションマップ作りが、地味な作業だけど、 MIDIレーン内で切り替えられるのほんと便利です。
 わざわざキースイッチ用のトラック作らなくてもいいし、これなら弾いたあとに試しやすい。
 ただ、Sequenceエディタでしかアーティキュレーション名が見れないので、MIDIエディタでも表示してくれたら言う事ないと思いました。
 どちらにせよ、時間を見つつ、地道にマップ作りをしていこうと思います。

MOTU DP11.03リリース。

MOTU DP11.02リリース。

MOTU DP11.01がリリース。

MOTU DP11へアップデート! M1 Mac対応。DAW内MPEデータサポートなど、魅力的な機能が満載!

MOTU DP11.01がリリース。

2021 年 9 月 15 日 水曜日

各種バグフィクス等行われてます。
ダウンロードは、MOTUのダウンロードページで。

■新機能(抜粋)
・フェーダーの高さ固定が可能に。ミニメミューで設定出来ます。また、「small」セッティングでDP10までの長さに固定も可能。
・アーティキュレーション用に新しくディレイアウトが追加。
・前回アーティキュレーションウインドウを開いた時のフォルダセッティングを記憶。
 また、フォルダ階層に対応。
・VST3ホスティングに、Console 1もサポート
・MIDI Track Protocol Settingsgが追加。MIDI I/Oの設定かな。
・LAME Exportがアップデート。

■バグフィクスは大量なので、書き出しません。
詳しく知りたい人は、インストール時にpdf書き出して読むか、
日本語の場合は、代理店のハイリゾリューションが、翻訳したのを公開してくれましたので、
そちらを参考に。(9/17追記)
https://h-resolution.com/blog/motu-dp1101-updater/

■M1 Native(macmini)で使っていて思うこと。(9/17追記)
プラグイン自体もM1 Native対応してくれないと、DP11上では余計に負荷がかかってしまうこと。
M1対応を謳ってるプラグインは負荷も少なく動いてくれるんですが、
UAD、WAVESなど有名どころのプラグインでも、まだまだ対応してないのも多いので、
実のところ、なかなか最初から最後までガッツリとDP11を使うというところまで行ってません。
DP11をRosettaモードで動かしても、DP10がRosettaで動いてる挙動まで軽くなるわけではないので、
もう少しDP10をメインで使う事になりそうです。
DP10も完璧ではなく、再生中にプラグイン挿したり、I/Oを変更しようとしたり、
トラックをフォルダでまとめようとするとポインタが虹色になったまま戻ってきません。
この場合は、強制終了するしかありません。
そういうエラーが無いDP11は快適なので、
新曲はDP11で、旧曲はDP10でという使い分けで今のところ進めてます。
ちなみに、DP11で作ってもDP10用にセーブすればDP10で使えるので、MIX段階でDP10へ行く事も多いです。

新機能などは、DP11.01を使ってみながら、気になるところは追記していくかもしれません。
pdf読む限り、いくつか、クラッシュしていたバグは治ってる模様です。

■9/15 02:30追記
・M1/Big Sur11.6上で、DP11よりも、かなりスムーズな動きをしてる気がします。
・上記の対応問題でプラグインによってはCPUパワーが跳ね上がりますが、それもDP11よりも多少軽減されてるような気が若干。

そもそものMOTU DP11について知りたい方は、サンレコの記事で。

MOTU DP11へアップデート! M1 Mac対応。DAW内MPEデータサポートなど、魅力的な機能が満載!

本日発売のSound & Recording Magazine 2021年10月号にて、MOTU Digital Performer 11 (DP11)のレビューを書きました。

2021 年 8 月 25 日 水曜日

本日発売のサンレコ10月号にて、MOTU DP11のレビューを4ページ書きました。
主に新機能についてですが、今まで使ってなかった機能も使い倒してからガッツリ書きましたので、
新機能のことがより深くわかる記事になったかなと思います。
気になっていた方は、チェックしてみてください!

サンレコ購入はこちらから

MOTU DP11のご購入、アップグレードは、正規代理店ハイリゾリューションのページから。

MOTU DP11へアップデート! M1 Mac対応。DAW内MPEデータサポートなど、魅力的な機能が満載!

2021 年 7 月 7 日 水曜日

MOTU DPが11にアップデートしました
M1 Macにネイティブ対応はもちろん、アップデート内容はかなり魅力的なもの!

Twitterではすでに書いたんですが、
個人的にはMIDI版ですごい助かってるAudio Retrospective Recordが嬉しいです。
DAW自体がMPE対応したおかげで、ノート(音符)ごとにCC#(コントロールチェンジ)が入れられるのは、
弾かなくても書けばいいので、DAW内での音楽表現の仕方がさらに変わっていくと思います。

各付属音源も、MPE対応へ。
nanosamplerは2になって、ちょっとableton liveのサンプラーみたいなイメージ。
この手の単純で軽いサンプラーって、音ネタ使う時にはかなり有効だと思います

あとは、アーティキュレーションマップとか、
沢山の新しい機能が付きました。

一刻も早くアップデートしたいですが、
ひとまず、30日間無料で使えるデモ版を今からインストールしてみようかなーと思います。

細かいことは、今日は書いてる時間が無いので、
近々使いながら追記します。

まずは、その他の詳しい機能やアップグレード方法は、代理店のハイ・リゾリューションのサイトへ。
ハイリゾさん、よろしくお願いします!

新機能紹介
■nanosampler 2.0
・音ネタのLoopや単音をちょっとだけいじりたい時に、
 トラックにあるよりもサンプラーにあった方が便利な時があるんですが、
 そういう時に重宝する、簡単なサンプラーです。
 今までのはお世辞にも良いとは言えないサンプラーだったので、
 ver.2で機能が大幅にバージョンアップ。
 やっと普通のサンプラーとして使えるようになりました。
 タイムストレッチがDP10以降と同じZTXを使用するので、安心出来ます。
 多機能のサンプラーを立ち上げるまでもない場合や、
 ちょっと簡単に処理したいだけの場合は、重宝すると思います。

■アーティキュレーション・マップ
・各プラグインのアーティキュレーションマップを、DP内で管理できる機能です。
 これがある事によって、譜面(QuickScribe)にアーティキュレーションが表示でき、
 譜面とアーティキュレーションがシンクロします。
 個人的には、譜面はほとんど使ってなかったので、
 どこまでこの機能使うかわかりません。

■MPE対応、ノートごとのCCサポート
・遂にDAW自体がMPEに対応しました。
 ノートごとにCC#(コントロールチェンジナンバー)や、
 ピッチベンドの挿入ができるようになり、
 Roli SeaboardなどのマルチチャンネルMIDIを、
 今までと同じようにMIDIレコーディングできるようになりました。
 手元にあるMPE対応デバイスは、Artiphon Orbaだけなのですが、
 まだあまりちゃんと使えてないので、そのうち使ってみたいと思います。

■DP内蔵シンセプラグインのMPEサポート
・MX4以外は、比較的簡単なシンセがDPでは標準で付いてるんですが、
 これらがMPEをサポートしました。
 一番重宝するのは、MX4での使用だと思うんですが、
 案外2opのFM音源のProtonあたりは面白いかもしれません。

■スケールツール
・垂直方向にドラッグするだけで簡単に。という事なんですが、
 やってみないと何のことやら?ですよねー。うん。俺もそう思います。

■ノートごと、CC#ごとのデータレーン
・今までAudioでは出来てた機能なんですが、MIDIでも出来るようになりました。
 CC#ごとにデータレーンを分けられるのは、本当に便利!!
 むしろ何で今まで出来なかったのか!と。(それぞれで表示は出来てたんですが)

■オーディオレトロスペクティブ・レコード
・DP10でMIDIではできるようになっていたんですが、それのオーディオ版です。
 今までは、録音ボタンを押す何秒前から何秒後までは録音してくれていたのですが、
 (DP10ではどうもバグがあって、頭が録音されてないことがあったけど)
 常にAudioも録音しておいてくれるようになりました。
 ただ、常にSSD(HDD)に録音されている事になるので、
 速度の速いSSDは必要なのでは?と思います。
 Thunderbolt3接続ならば、2400〜2600MB/sくらいの速度があるので、
 問題ないとは思います。

■チャンクフォルダとプレイリスト
・チャンクにフォルダ機能が付きました。
 スプリットビューして、プレイリストにドラッグができるようになりました。
 個人的には、ライブをする時以外は、バージョン違いを置いたりするくらいで、
 あまり使わないチャンクですが、
 とても使う人にとってはかなり便利な機能なんではないかと思います。

■NovationやAkaiのパッドコントローラーによるクリップトリガー
・今のところ、あまりクリップ機能は使ってないのですが、
 NovationやAKAIがデフォルトで対応したので、
 幅広い選択肢が出来たという事でしょうか。
 このクリップ機能は不勉強で申し訳ないんですが、
 クリップってノート#でオンオフ管理していたわけではなかった?
 以前は、ノート#で合わせてPADにアサインして使っていたのですが…。
 あ、あれか、NovationのデフォルトのPAD(ノート#)に合わせてくれるって事かな!?
 (適当)
 あのPADの色分けとかが出来るってことかも!?
 うーん。持ってないとわからないなー。(あ、LaunchKey2でやってみるか)

■Native InstrumentsおよびiCON用の新しいControl Surfaceプラグイン、Avid Euconサポート
・iCONは使ってみたかったので、これは嬉しいかも。
 NI好きな方にも、Komplete Kontrol対応なので、よりいろいろ出来そうです。
 EuConもサポート。
 HUIやMCUなど、従来より対応していたものも、機能がアップデートされてます。
 V-Rackをコントロールサーフェスに表示出来るようになったのは、
 大きいかもしれませんね。

■macOS BigSurとApple Siliconのサポート
・一応、動いてます。
 詳しくは検証後ですが、「一応」とだけ言っておきます。
 早いバグフィクス対応に期待します。

■ライブパフォーマンスモード
・これはよくわからないので、ちゃんと使ってみてからかな。
 説明文には、
 「すべてのエフェクト処理をプリ・ジェネレートするのではなくリアルタイムで実行」
 とあるので、
 リアルタイム処理の効率化が図られたのかも?

■マルチチャンネルMIDIトラック
・同じMIDIトラック内でノートごとに違うMIDIチャンネルの設定ができます。
 MPEのこともあるので、これは然るべき機能かなと思います。
 16MIDIチャンネルを1つのMIDIトラックへレコーディング可能です。

■ビューフィルタリングの強化
・今までのトラックセレクターと同様に、
 CC#イベントやノートごとの表示非表示が簡単に出来るようになった模様です。
 ビューフィルタ設定をいちいち開いて…をやらなくていいのは助かります。
 わかりやすいし。

■非破壊クオンタイズとトランスポーズ
・今までは、MIDIプラグインで行なっていた機能ですが、
 トラック自体にオンオフが付きました。

■インテリジェントなオーディオインターフェース識別
・うーん。正直よくわかんないんですが、自分で決める場合はそっち優先するけど、
 オーディオインターフェイスが接続されていたら、
 DPが最適なインターフェイスに接続しにいくよって事ですかね。
 大きなお世話…にならなくないといいなぁ…。

■クリップウィンドウの機能強化
・「新しい「Empty Clips Scene」コマンドは、
 新しいシーンを作成し、空のクリップで埋めます。」
 とのことなので、きっと使う人には便利な機能なんだと思います。

■リスト・フォントスケーリング
・フォントサイズの設定が出来るようになりました!やっと!
 今のところデフォルトで大丈夫だけど、もっと目が悪くなったらヤバそうだものね。

■ミキシング・ワークスペースを最大化する
・ようするにフェーダーの長さを変えられるということですよね。

■Windowsでのテキストレンダリング
・Windows版でフォント表示が綺麗になったようです。

新機能はそんな感じです。

■7/11追記
・先日、DP11のデモ版をインストールしました。
 DP10のアプリはそのまま残る&立ち上がるので、
 遠慮なくインストールして大丈夫です。

■7/12追記
・本日、日本での発売開始されました。
 各店舗や、代理店のハイリゾさんで購入をー。
・というわけで、アップグレードしてアクティベートしました。

■7/13追記
・最初に言っておきたいのは「あくまでもうちの環境で起こった現象」の話です。
 オーディオインターフェイスや、WC、USB機器、SSD、Thunderbolt4ハブなど、
 繋いでるものが違えば、全然違います。
 そのことを大前提にこの先は読んでください。
 また、ご自身で発見した現象・バグ等は、
 是非、代理店のハイリゾリューションさんへ報告を。
 きちんと代理店やメーカーさんに言う方が、次回アップデートでの解決の近道です。
 俺も、みなさんと同じ普通のユーザーなので、ガンガンメールしてますよ!

・さて、そんな感じで、あまりDP11のことを書いてなかったのには訳があって。
 うちのM1 Macmini(メモリ16GB)環境だと、
 DP10の一つ前のバージョンで起こっていた、
 「オーディオインターフェイスを複数選択するとCPUメーターがガッツリ上がってしまう」
 という現象がおきてしまいました。
 以前、「M1 Macminiインストール中」というエントリでも書いたので、
 覚えている人もいると思います。
 最新のDP10(DP1013(86175))ではおこりません。
 (ただし、3台にすると同様に真っ赤に近くなります)

 うちでは、UA ApolloとMOTU 16Aの2台を常に繋いでいるので、
 Configue Hardware Driverで通常2台を選んでるんです。
 WordClockは、Rosendahlから。96kHzで受けてます。
 この設定のままDP10で作っていたファイルをDP11で開いてしまうと、
 Real Timeメーターが100%を超えてしまって、まったく作業が出来なくなりました。
 試しにオーディオインターフェイスを1台にしてみると、
 50%~60%程度まで下がったので、これは上で書いた症状と同じだなと。

 DP10(DP1013(86175)で開くと40%程度なので、明らかに負荷が高くなっています。
 さらに試しに、DP11をRosettaモードで立ち上げてみたら、
 より一層負荷が上がってしまってマジで謎でした。
 え?DP10と同じくらいになるのか、下がるんじゃないの!?と、
 思っていただけに、謎すぎて。

 UADはM1対応していないので、Apolloのせいかと思ったんですが、
 16Aの1台だけ繋いでも同様の結果でした。
 上記した通り、同じような方がいない限り、オマ環ってヤツかもしれません。

・それと、上記に関連していると思われるんですが、インターフェイスを1つにしても、
 一部のそこそこ重いサードパーティプラグインで、
 より一層負荷がかかるようになりました。
 これは、一部の方からも同様のDMをいただきましたので、
 同じような現象がおきてるんだと思います。
 原因がプラグイン側(M1対応状況)にあるのか、DP11側にあるのかは不明です。

・新規プロジェクトでオーディオインターフェイスを1台だけにして、
 プラグインを選び直しながら作曲すればいけそうですが、
 DP10までに作っていたプロジェクトを立ち上げるには難しい状況です。
 こういう場合って、使ったことのないプラグインとかを試して、
 新しいテンプレートを作る絶好の機会ではあるんですが、
 大量にありすぎて、使える使えないの判別がめんどくさすぎることと、
 外部シンセをすべて16Aに入力していることもあり、現実的ではないと思ってます。
 やはり一旦DP10に戻って、解決方法が出てくるのを待つ予定です。

 新規プロジェクトで付属プラグインのみで新機能は全部試してみました。
 MPE楽しいです。

今年買って良かったもの。 ハード編。 #MOTU #KORG #Novation #アイリスオーヤマ

2020 年 12 月 12 日 土曜日

今年も多少は機材を買ったのだけど、その中でも、この3台は別格。

■まずは、MOTU M4。(写真上)
相変わらず品薄が続いてるので、見かけたら即買い or 予約してても買った方がいいオーディオインターフェイス、俺的第一位。

普段は、MacBookProからのシステム出力(主にiTunes。ってもう言わないのか。)に使ってたり、YouTubeのループバックとしても威力を発揮。
サクっと繋ぎ変えてiPad Proの音源化、さらに、もう1台のMacBookProへ繋いでのレコーディングなど、使い回しも楽。

とにかく同価格帯で飛び抜けて音が良いのは何度も言ったけど、先日のDTMステーションPlus!へも、どこかに作業しにいく時も、軽いので気軽に持ち運ぶ相棒に。

KORG minilogue xd modulePowerRec鍵盤堂)(写真右)
prologueを使ってるので、中身はほぼ同じアナログ+デジタル音源なんだけど、モーションシーケンサーが付いてるのと、エフェクトがほぼ別物。
ポリ数は4なんだけど、prologueより進化してると思う。
置き場所的に、moduleを選択したけど、ジョイスティックが付いてるところもグッドだよね。

Novation LaunchKey 49 mk3PowerRec鍵盤堂の写真は何故か37)(写真左)
Novation 49 SL mk2のアプリがCatalina対応していなかったのでリプレース。
mk3では、LaunchKey mk2のチャチな感じが無くなったので、SL mk3ではなく、スッキリしてるこっちを選択。
何もしてない時のイルミネーションがグッド。

とまあ、仕事の機材はそんな3台。
他にもあるんだけど、使ってる時間がまだ浅いのもあるしね。

■ちなみに、家電は、アイリスオーヤマの布団クリーナー IC-FAC4が俺的第一位。
他の布団クリーナーより圧倒的に軽い!お手入れ簡単!ランプの色でキレイを実感!
ハウスダストセンサーってよくわかんないけど、掃除機で楽しいって思ったの、
久しぶりだわ(笑)

ってことで。

MOTU Digital Performer 10がブラックフライデーで50%オフ!

2020 年 11 月 18 日 水曜日

愛用しているMOTU DP10がブラックフライデーで数量限定の半額セールです。
MOTU DPが安くなる事って、多分、年に1度あるかないかだと思うので、
欲しいけど高いしなーと思ってた方、
ブラックフライデーを待っていた方、
他のDAW持ってるけど使ってみたかった方、
昔使ってたけど、やっぱDPに戻るわって方、
今です。
買いましょう。

DP10(新規)
セール価格:¥33,000(税別)

DP10 クロスグレード
セール価格:¥24,000(税別)

DP10 アカデミック
セール価格:¥24,000(税別)

代理店のハイリゾさんのページから購入を!

先日、MOTU 16Aを導入しました。

2020 年 11 月 6 日 金曜日

SNSで、MOTU 16Aが届いた日に写真をアップしてたので、ご存知な人もいると思いますが、遂に導入しました。

■音が良いと評判の流石のMOTUクオリティ。
ずっとMOTUのI/Oを愛用してきてもう何台目なんだか数えてもわかりませんが、今回の16Aは、16chのアナログIN/OUTなので、うちでは基本的にシンセの入力用、もしくはエフェクターも常時接続して、DPから操作しています。今までは828mk2をUA Apolloの後ろ(Thunderbolt2→FireWire800→FireWire400という変換)に繋いでたんですが、そろそろ8chのI/Oだと足らないという事もあって。

現在、UA Apollo、MOTU 16A、MOTU 828mk2、MOTU M4を同時使用して、合わせてアナログ36ch。オーディオインターフェイスのみのミキサーレス環境にしてからずいぶん経ちますが、こんだけ入力があれば、しばらくは大丈夫でそう(笑)
あと、DPでは、Hardware Insertというプラグインがあって、ハードウエアをレイテンシー無くプラグインのチェインに加える事が出来るので、常時接続しておくのは非常に便利なんです。

MOTU Ultralute mk3 Hybridも持ってるんですが、これは電源ボタンをいちいち押さないといけないんですよね。スタジオ使用だとそれが面倒なので、ライブ専用にしてます。

で、肝心の16Aなんですが、MOTUのフラグシップ機だけあってダイナミックレンジも広く、本当に音が良いです。ESS SABRE 32DACってコンバータを搭載していると書かれているようなんですが、型番言われてもわかんないですよね。俺も「何かイイヤツ使ってるらしいよ」ってくらいしかわかりません。なので、細かいところはともかく、「音が良い」とだけ覚えておいてもらえたらと(笑)

もう少し具体的に言うと、今年、MOTU M4を買った人は多いと思うんですが、コレを、さらにガッツリと解像度上げた感じ。というのがイメージしやすいかなと。シンセもさらに良い音で録れます。

■設定画面は専用アプリではなく、Webブラウザ。
面白いのが、設定がアプリではなく、Webブラウザ内でコントロールするんです。Safariにミキサーや設定画面が立ち上がります。専用アプリではなく、ネットワーク上にあるすべてのプラットホームからコントロール出来るのは便利だなーと。もちろん、iPad上からもOK。

■ルーティング画面
この画面は、ルーティングを決める設定画面です。Safari上で立ち上がってるのがわかると思います。

ルーティング設定なんですが、うちの場合は、Inputから入ってきたものは、そのまま、Out1-2へダイレクトに出力されるようにしつつ、「to computer」側(DAW側)へInputされるように設定してます。Out1-2から出力された音は、モニターコントローラーのSPL MTCへ行ってます。

うちみたいに、古い828やUltraliteをCueMix FXで使ってる人は、今までとちょっと違う設定画面を見て少し戸惑う事もあるかなと思いますが、すぐに慣れると思います。あと、ルーティングが複雑に見えるんですが、一度決めてしまえば問題は無いのと、逆に複雑なルーティングが出来ることで、それぞれのシチュエーションに応じたプリセットを作っておけば、オーディオインターフェイスとして、ミキサーとして、自宅でも、ライブでも、どこでも使えるなーと思いました。

■ミキサー画面
High Pass Filter、Gate、EQ、Compなどがレイテンシー無く使用出来ます。EQは、DPに内蔵されているMasterWorksEQ譲り。Compは、LA-2Aをモデルにしてるので、クオリティは折り紙つき。リバーブもDSPでかけられるので、デジタルミキサーとしても非常に優秀です。

■重量
あと、本体が軽いんですよ!2.27kgしかない!ライブで持ち運ぶ事考えたら、1Uだと重いよねーと思ったりするんですが、軽いので、Ultraliteの代わりにしてもいいくらい!会場で16out出来ると、いろいろ便利ですからねー。

■CV信号も出せます。
それから、MOTUのオーディオインターフェイスは、CV信号が出せるので、モジュラーシンセとの組み合わせもバッチリなので、その辺使ってる人は調べてみてください。ただ、MOTUが発売していたVoltaというCV信号を出すプラグインはもう売ってないが残念です。32bitプラグインのまま、64bitにもならなかったので、本当に残念です。これ、DPの機能にしちゃった方がいいと思うんだけどなー。いやー、心底残念です。

とまあ、そんな感じで。メインアウトを16Aからにするか、今まで通りApolloから出すか悩むところです。常に、どのオーディオインターフェイスからも聴けるようにはしてあるので、切り替えながら使っていこうと思います。

ではでは。