XLN Audio Addictive Drums2.

01 XLN Audioのドラム音源「Addictive Drums」が2にバージョンアップしました。

 もともとAddictive Drumsは、軽快な読み込みと、プリセットの処理済みの音が好評だったのですが、今回はさらにそれが進化した感じになってます。今回のバージョンから、Addictive Keysと同様のインターフェイスになり、ドラムキット画像がドーンと出て、プリセット一覧もわかりやすく見やすくなりました。他のドラムキットにしたい時は、画面の左右にある◀︎▶︎で切り替える事で、簡単に変更も出来ます。どんな音が欲しいかを決めたい時は、内蔵のMIDIを鳴らしながら、ドラムキットやプリセットをどんどん切り替えていって探す事も出来ます。RAMへの読み込みも早いので、切り替えがストレスなくスムーズに出来るのがAddictive Drums2の良い所なのではないかと思います。

02 もっと自分好みのキットにしたい場合は、すべてのADPak(ドラムパック)から各ドラムパーツを選び、EDITして保存すればOKです。また、前バージョンでは、1キット内に一度に立ち上げられるドラムパートが少々少なかったのですが、今回のバージョンから少し増えてます。個人的にはシンバルの数が増えてくれたのがとても嬉しいですね。

03 細かいEDITモードでは、それぞれのパーツでEDITをするのですが、ピッチやエンベロープはもちろんの事、コンプ感や、TubeやTapeなどのノイズ感も混ぜる事が出来るようになっていて、非常に面白い音作りが可能です。自然な感じに混ぜるのも良いですが、ローファイ感を出すのに多めに混ぜるのも面白い効果が出ました。MIDIPakからBeatを選んで、ここでMIXしてしまって、2MixでDAWに貼付ける事も何度かやってます。Loop的な使い方ですね。

05 このAddictive Drumsは、生ドラム系ADPakをメインに、シンセドラム系のReel MachinesもADPakとして追加出来ます。個人的には、生ドラムを使う機会はそれほど多くない…というか、実は、結構作ってはいるんですが使われない(笑)…というのもあって、世に出てる自分の曲はドラムマシンの音が中心なので、生ドラムをガッツリとは使用してなかったりしますが、スネアだったり、HHだったり、シンバルだったりと、パーツパーツで使う事が多いです。同じ要領で、このReel Machinesも良く使ってます。アナログテープでレコーディングされたドラムマシンの音は、音が立ってくれるので、とても重宝してます。

 それと、今回のバージョンから、テキトーに弾いた(叩いた)ドラムがwav化される機能が、ものすごくイイです。弾き始めから、弾き終わりのタイミングまで、毎回プラグイン上で録音される(次に弾いたら上書きされます)ので、それをドラッグ&ドロップでDAWに持って行けるのは、何も考えずに弾いていて「あ、今のフレーズいいけど、もう同じの無理!」って場合にももってこいです。また、上で書いたパーツで使う場合も、バシっと叩いた1音をWAVで持っていけるので、いちいちレコーディングして…って手間が省けます。

 実は、一つだけ残念だった所が。それはインターフェイスが大幅に大きくなってしまった事。うちのメイン機13inch MacBookProだと、Dockを隠さないと一番下が見えません…。一番下に肝心のWAVのドラッグ&ドロップ機能があるので、見えないと困ります。こういう大きなインターフェイスは、たためる機能があると助かるのですが、是非半分のサイズになるようなのを付けていただきたい(笑)あー、でも、15inch買えって言われそう…。ハハハ。

 とまあ、そんな感じで。
 今回のラインナップは、ADPakを2kit選べる、Artistバンドル、3Kit選べるProducerバンドル、6kit選べるXXL Studioバンドルの3種類あるようです。また、ADPak単体でもAD2が付属してますので、沢山いらないよって人は個別に買う事も可能です。日本では、5月30日発売です(変更になったようです)。(楽天)詳しくは、ハイリゾさんのサイトをチェック!


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