UVI Vintage Legends.

Unknown次はどんなマニアックな音源が来るのか!?と首を長くして待ってたら、ナント5+1の6種類シンセパッケージ!って事で、UVIから、YAMAHA CS-70M/40M/20M、DX1、Elka Synthex、Kurzweil K250/K1000、RHODES CHROMA、DK Synergyをサンプリングした6つの音源パッケージ「Vintage Legends」が発売されました!Legendsという名前に相応しい内容の音源です!
恒例ですが、今回もオフィシャルデモソングを作らせていただいてます。もう聴いていただけましたでしょうか?
さて、各音源の説明です。
 

cs-m_uviw_edit  » CS-M

2オシレータタイプのシンセ。各オシレータでは、YAMAHA CS-70M、40M、20MからサンプリングされたSAW、SINE、SQUAREはもちろんの事、SweepやEnsemble Strings系、Brass系、PAD、LEAD、BASSなどの音色から選ぶ事が出来、それらを組み合わせて1つの音色が作れるのが特徴。基本的なSAW波形などは機械が鳴ってます的なとてもアナログな音がしているので、ビー!っていうOberheim的な音なんかも作りやすくかなりの好印象。和音全部がポルタメントがかかるPolyポルタメントと、和音中1つの音程だけポルタメントがかかるMonoポルタメントが出来て、さらにポルタメントの長さも決められるノブがわかりやすくあるのもイイ。ステレオ感も気持ち良く設定出来たり、モジュレーションホイールに何を当てはめるかもボタン1つ。各オシレーターごとにFilterが設定出来るのもイイですねー。
わかりやすいインターフェイスで音が良いソフトシンセ(デジタルくさいのはありますが)ってあまり無いので、これは本当に使いやすい&音色が作りやすいシンセなんではないかと思います。

 

synthox_uviw_edit  » SYNTHOX

イタリアのシンセElka Synthexをサンプリング。CS-Mと同様の2オシレータタイプのシンセサイザー。Synthexと言えばCEM3320というマルチモードフィルターを使ってる事で有名なのですが、SYNTHOXにはUVIのMultimode Filterが内蔵されてます。基本的な操作はCS-Mと同様なのですが、結構エグイプリセットもあったりして、CS-Mよりはエレクトロな印象です。

 

fmx1_uviw_edit  » FMX1

YAMAHA DX1というDX7を2台分搭載したシンセをサンプリング。見た目からして良い感じに出来上がってると思う。基本的にはサンプリングされた音を、前回のシンクラヴィア音源のThe BEASTと同じようにFMIZERというパラメータでFM変調させて音を作っていくタイプ。1から音色を作っていくタイプではないものの、往年のFMの音がかなり入ってるので、もうコレでFM音源としては十分な気がしないでもない。ボーナスプリセットとして、4OPのFM音源プリセットがあるのも見逃せないところ。欲しかったあの音も入ってたりして、買い直そうかなと思ってたTX81Zも急がなくていいかという気になってしまったのは内緒。

 

u1250_uviw_edit  » U1250

Kurzweil K250、K1000からサンプリングされたプリセット音源。基本的にはプリセットから選んでEDITするタイプで、Filterやエンベロープなどの各種調整が可能です。いや~、K250は10代の頃にほんのちょっとだけ触った事(使ったって言えない…あんなんじゃ)があって、何だかとても懐かしい音で、あの時の思い出が蘇ってきたりしました…。さて、K250自体はスティービーワンダーが制作に関わったのは有名な話で、ROMが入ったサンプリングキーボードだったと思いますが、それがまたStringsにしろDrumにしろ特徴的な音が入ってた気がします。それとSteinway Pianoを丸ごとサンプリングしたPianoも印象的です。今でこそ大容量でリアルなピアノが多いですが、当時の限られた容量の中でこれだけのPiano音を出してたのはものすごい事でした。K1000はそのK250をもっと身近にしたキーボードだったと思います。とまあ、そんな2つのシンセをサンプリングした音源です。とても80sなサンプリング音源の音がしてますよ。

 

kroma_uviw_edit  » KROMA

ARPが作ったRHODES CHROMAをサンプリングしたプリセットシンセ。触った事は無いので、いろいろ調べてみたんだけど、Youtubeで上がってる映像を見ると、そのまんまのプリセットがあったりして、結構似てるのかも…なんて思ったり。そりゃサンプリングしてるんだから当たり前なんだけど…。何というか、使いやすい帯域の音が出るARPっぽい音だと思います。

 

energy_uviw_edit  » ENERGY

オマケシンセ。DK Synergyをベースにしたプリセットシンセ。面白いのはenergizerというサチュレーションパラメータが全面に出てて、上に矢印が3つも書いてある。上げろ!って事だと思うんだけど、上げると歪み感が良い感じに出てくれるのが何だか気持ちいい。プリセット的には少ないけど、ベースとかリードはDUB STEPやELECTRO系にも合うシンセだと思うな。

 
今回も公式デモソングです。
エフェクトやバランス等、すべてUVIWorkstation2内のみ。全24Track。今回は80s音源なので、いかにもな80sにしてみました。

気になる!という方は、今すぐにUVIからダウンロード購入を。お値段は今ならイントロプライスで$299(通常$399)。日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。また、各シンセごとにダウンロード購入も出来ます。1シンセごと$99ですが、ENERGYだけはVintage Legendsにしか入ってません。

使用するには、最新のUVI Workstationが必要です。

個人的には、各音源(特にSYNTHOX)にもFilter Typeの切り替えが欲しかったなと。同じLPFでも、12db、18db、24dbなどの切り替えがついてるともうちょっと音作りの幅が出てくると思うんだけど、どうでしょう?でも、そこまでやる人はMachFive3でねって事かな。MachFive3は沢山のFilterTypeがあるので、気になる人はそっちでEDITをするのがいいのかも。

ではでは、そんな感じでー!Enjoy!


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コメント / トラックバック 5 件

  1. Bonnoumaru より:

    公式デモソング超アツイです素敵!!

  2. r.yamaki より:

    どうもありがとう!アツイよ!

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