Focusrite VRM BOX。


前回のスピーカー問題の続きなんだけど、今度はスピーカーそのものではなく、ヘッドフォン環境を変えてみようって事で、以前から気になっていたFocusrite VRM BOXを導入してみた。このボリュームノブがドンとある小さなBOX、簡単に言ってしまうと、3種類の部屋と15種類のスピーカーから出る音をヘッドフォン上でシミュレートしてしまおうというもの。とはいえ、最初は不思議な感覚に襲われて、期待したほどは完全に目の前にスピーカーがあるような感じにはならないと思ったのだけど、それっぽく部屋のアンビエンスと位相の変化が付け足された上で、それぞれのスピーカーのEQ特性を足した感じになるので、何となくそのスピーカーのコツは掴んでるような気がする…とまあ、いくつもの音響環境で音が確認出来るという点でとても便利なんじゃないかと思う。
スピーカーの設定のJapanise White Classicというのが10Mなのだけど、確かに大きなスタジオで鳴らすとこんな感じだったような気がするし、KRK、Auratone、Genelec、ADAMなど、お馴染みのスピーカーのセッティングもあるので、パチパチと切り替えながら確認をすると面白いと思う。低域の確認にも一役かいそう。

USB直で繋ぐ事も出来るのだけど、うちではMOTU MicroBookのS/PDIFからVRM BOXに入れた方がモケっとしないでクリアだったので、このセッティングで行こうかと。S/PDIFのケーブルも、手持ちであったAPOGEEとテクニカとベルデンとVital Audioを試してみて、APOGEEに落ち着いた。
そうそう、結構レベルが稼げるし、VRM機能をオフにする事も出来るので、手元で音量が変えられる普通のヘッドフォンアンプとしても結構良いと思う。VRMからのアウトプットが、0dbと-6db、-9db(v1.2時点)の切り替え出来るので、AKGのようなインピーダンスの低いヘッドフォンにも安心。うちではAKG K271 mk2は0db、SONY MDR-CD900STでは-6dbのセッティングで丁度良いように思う。

とまあ、そんな感じなのだけど、使い慣れてくると確認用としてならかなり良いんではないかな。ちなみにこのブログを書いてる間、ずっとAKG K271 mk2で大音量で流してるのだけど、目の前に10Mがあるのかと錯覚する瞬間があったりして面白かった。コントロールルームのSSLに両肘をついて、大音量で確認してるとこんな感じだったりして。だんだん気持ちよくなってきたなー(笑)
ただ、過信はしてはいけないので、うちは早急にスピーカー環境を整えないといけないと思うのだけど。

※オーディオI/OのS/PDIFアウトからだと出力が小さい場合があるので、その場合はUSBのみの接続にして、マスターをVRMにも流れるようにセッティングすると良いと思う。

楽天 / amazon


タグ: , ,

コメント / トラックバック 4 件

  1. Bonnoumaru より:

    こんな装置があるとは知りませんでした!
    僕もスピーカーとウーハーでドンと確認できないと
    とても不安(特に低音が)になりがちな一人なので、、
    なるほどこれ良いですね!

  2. r.yamaki より:

    いろいろな環境で聴いてるような気持ちなのでいいですよ〜。