2020年 買って良かったプラグイン その1「Roland Cloud」

先日ふと、「今年買ってよかったプラグインをいくつか紹介するのって面白いかも?」と、思ったので、少しづつ書いていこうかなと。ただ、時間を見つけて書くので、全何回になるのかはわからないけど、気長にお付き合いを。ブラックフライデーとかホリデーセールとかで迷ってる人にはちょうどいいタイミングになるといいなぁと。

とか言っておいて、この第1回目はセールはあまり関係ない「Roland Cloud」から。期待した人ごめんなさい(笑)

先日、EastWestの時にも書いたんだけど、昨年あたりから、プラグインのサブスクが各社から出てきた。デモ版のような制限が無く、すべてのプラグインを隅々まで使えて、思う存分吟味して、本当に自分に合ったプラグインを選べるのは、本当に便利。
このRoland Cloudも、そんなサブスクリプションサービスの一つ。
今回は、買うというよりも「使って良かった」かもしれないけど。

Roland Cloud
数多くのRolandのプラグインが使えるようになるという、夢のようなサービス。

無料、Core、Pro、Ultimateという4種類のプランがあって、プランごとに使えるプラグインの量が違う。
で、Roland Cloudが他のサブスクと違うところは「無料」プランがあるところ。まずは無料で契約すると、30日間はUltimateプランが使える。なんと30日間、すべてのプラグインが使い放題。その30日で、自分に合ったプランを考えてもいいし、無料プランのまま、
Roland Cloudの目玉でもある「Zenology」のLite版を使い続けるのもアリ。

最初は無料プランで始めたんだけど、2ヶ月目からはCoreプランで「Zenology」を使って、D-50を使いたくなったタイミングとZenologyをフルエディット出来る「Zenology Pro」が登場するタイミングが一緒だったので、そこからProプランに移行した。

Zenology
Roland Cloudの目玉、無料プランから使える「ザ・Roland Sound」がいっぱい詰まった音源。

ハードウエアメーカーが作るものには、各メーカー独特の特色がある。このZenologyに関しても例外ではなくて「Rolandの音」がバッチリ表現されているのが嬉しい。そもそも、Roland Cloudを使い始めたのも、その時作っていた曲で「Rolandらしい音が欲しい」というところからだった。あの独特なJUNO系DCO-PAD、Fantasia系、12Str Gtr、128VoicePnoなどなど…。

無料プランでも、Zenology独自のプリセットの量も非常に多く、さらにXVの中から抜粋された(というか、ほぼほぼXV5080?)音色も入ってる。このXVの音色だけでも、一時期90年代後半〜2000年代のR&Bで良く聴いた、求めていたRoland音色が沢山。
Coreプランになると毎月増えるサウンドパックもすべて使えるようになり、ProプランになるとJupiter-8、Juno-106、SH-101、JX-8PなどのシンセをZenology上で再現したModel Expansionsも追加。さらに、「Zenology Pro」では、細かいところまでエディットが出来る。無料プランやCoreプランでも、フィルターやAttack、Release、エフェクトなどの簡単なエディットなら出来るので、深いところまでエディットしなくていいやって場合は、安いプランでもかまわない。実際、Zenology Proがリリースされてなかった時は、それでも十分にRolandらしかったしね。今は、結構エディットしたくなるので、Pro化は欠かせないかなと。

ちなみに、Preset_EのXV Collectionでは、XV-5080音色も入ってるものの、エフェクトが違うので本物とは違う響きをするんだけど、ハードのJVとかでエフェクトをオフった時と同じような感覚だったので、あまり気にならなかった。JV時代から入ってる音色で、使いたい音色もそのままだったので、もうこれで十分だなと思う。
あと、Model Expansionは、JUNO-106にしろJupiter-8にしろ、そのもののプラグインが非常に良い音だと思うので、どうしたってそっちには敵わないなーと。というか、各シンセ風くらいの名前にしておいた方がよかったんじゃないかとも思うんだけど、しばらく使ってみると、別モノだけどコレはコレでいいかなと思うようになってきた。多分エディットすると納得する音色になってくれるのかも。あと、JUNOのコーラスのノイズがしゅわしゅわ鳴るパラメーターがあるのは面白かったしね(笑)

下の画像はZenology Pro。しっかりエディットできる。

D-50
1987年に登場したLA音源。

25年くらい前、音源モジュールのD-550を使っていて、今はこのDシリーズの、D-110(D-110は今もってるので3台目)がある。
で、DシリーズのいかにもRolandらしい「Soundtrack」っていうPAD音色が、残念ながらZenologyに入っていなかったので、Proプランにして、D-50を使うようになった。個人的に「Fantasia」より「Soundtrack」の方がRolandらしい気がしてるんだけど、みんなはどうだろう?
他にも、当時使っていた音色が沢山入っていて、それを覚えてるからかとても扱いやすい。
新音色もなかなかグッド。

前にハードのBoutique D-05が出た時に、欲しいなと思ってたんだけど、エディットを考えるとRoland Cloudが正解かもしれないね。
ちなみに、D-50とD-110の音色は結構違うのは言うまでもないけど、どっちも良いシンセ。

Anthologyシリーズ
「Concerto」という、サンプラー的なプラグインで読み込むシリーズ。

Proプランにすると、この「Concerto」で読み込めるいろいろな音色が使えるんだけど、一通り使ってみて、結局このAnthology1985、1986、1990、1993だけを残して削除した。まだ減らすかも。
基本、Zenologyだけでいいと思っていたので、あまりリアル系音色は求めていなかったのと、SSDの容量の問題もあるしね。

そんな中でも、一番思い出深いのが、Anthology 1985
α-Juno、MKS-50のプリセットを完全にサンプリングしたライブラリで、本当にそのものの音がする。
実は、一部の音色は自分でもサンプリングしてFalcon用として残してあるんだけど、まったく同じ音だったので笑ってしまった。
いやー、やっぱいいね。

しかし、なんで売っちゃたんだろうなぁ…。

JUNO-106
Ultimateプラン、もしくは単体で買えば使えるJUNO-106。すごい使いやすい。本当に良い音。

CoreやProプランでも、月替りでUltimateプランで使えるプラグインの中から無料でいくつかが使えるんだけど、11月はJUNO-106とJupiter-8。
この2つのPLUG-OUTシリーズプラグインは単体で欲しいくらい。
Ultimateプランで使いたいのは、まさにこの2機種だけなので、さすがにUltimateにするのはどうかと思うんだけど、個別に買えるLifetime Keyがセールになる日を夢見つつ。

■そんな感じで

「2020年 買って良かったプラグイン その1」いかがでしたでしょうか。
1エントリにつき1プラグインではなくて、複数書くことも多いと思うけど、その2もまた近々。
ではでは。

■2021.09.03追記
・Proプランの内容が変更になりました。D-50、TR-808固定ではなく、Legendaryの中から好きな音源を2つ選べるようになりました。


タグ: ,

コメントは受け付けていません。