UVIから、新製品「OB Legacy」がリリース!
待望のOberheim!本当に待ってましたー!
「OB Legacy」は、伝説のOberheimサウンドを丁寧にサンプリングし、計750のプリセット、6つの音源で構成したシリーズです。
もう超Oberheim。てんこ盛りです!
リクエストして数年…。
本当に、本当に待っておりました!
Oberheimの実機は、Xpander、Matrix-1000を3台、OB-MXを2台、Marion Systems MSR-2を所有してました。
今は、手放した機種もあるので、気に入った音色をすべてサンプリングして、Falconに読み込んで使ってます。
他社から発売されているOberheim系のソフト音源も、持ってはいるのですが、
どれも全然違うなーという印象で、まったく使ってません。
そのうち実機を買い直さないとなーと思いつつ、今日まで過ごしていたのですが…。
さて、そんな、今回の「OB Legacy」は、丁寧にサンプリングされているので、かなりOberheimなサウンドです!
元になる素のオシレーターがサンプリングされているのはもちろんですが、
UVIエンジンには、もともとXpanderのFilterをモデリングしたものが内臓されているので、
そういう部分でも、音が実機に近い要因の一つだと思います。
実際、Xpanderの音色を自分でサンプリングしてFalconに登録してあるプリセットと、ほぼ同じ音のプリセットがあってビックリしました。
オシレーターから音色を作り込んでもちゃんとOberheim。マジで助かります。
いやー、Oberheim系はコレで決まりだと思います。
さて、6音源を一つづつ見ていきましょう。
・UV-1
1978年発売のOB-1や、SEMの音源です。OB-1は、昔、原宿のお店で見かけたことがありますが、残念ながら手持ちが無く、買えなかった機種です。
3オシレーター構成で、各オシレーターには、Pedalエフェクターを加えて収録したオシレーターも用意されてます。
かなり面白い音にすることが出来そうですね。
モノだけじゃなく、Polyにすることもできるので、厚めのPADもお気に入りです。
・XP-12
1984年発売のXpnader、1985年発売のMatrix-12の音源です。
当時、マトリックスモジュレーションは画期的な機能でした。
これによって、伝統的なOberheimサウンドに加えて、柔軟な音色作りが可能になった機種です。
Matrix-12は12ポリ、Xpanderは、その半分の6ポリでした。
さて、XP-12は、インターフェイスもたまりません。
出音もたまりません!嗚呼、紹介したくない!(爆)
もう間違いなくVCOのMatrixサウンドです。
・M-6k
1986年発売のMatrix-6、6R、1987年発売のMatrix-1000の音源です。
DCO音源ですが、とても温かく、しっかりしたOberheimサウンドです。
ツマミが無くなってしまった筐体だったので、EDITが困難だったのですが、MOTU UnisynなどのソフトでEDITするのが一般的でした。
Matrix-1000は、モノアウトだったので、SPXを繋いでChorusをかけるのは個人的には好きでした。
各オシレーターは、Matrix-6(1000)の音で満載です。
プリセットは、そんなオシレーターから作られたMatrixサウンドが沢山!
見た目も、しっかりMatrix-6!
Bassは、スーパーローがガッツリ出ていて、スピーカーから風が来ます。圧がすごい。ぶんぶん!
・UV-XXX
1979年のOB-X、1981年のOB-Xa、1980年のOB-SXの音源です。
Oberheimといえば「JUMP」と答えるオジサマ達は多いと思いますが、そんなロックバンドを支えたのは、OB-Xaという機種でした。
プリンスも、OB-Xaの後継機であるOB-8を使ってました。Dr.Finkのカクカクした弾き方はよく真似したもんです。
元The Time、のちの偉大なプロデューサーJam&Lewisもそうですが、80年代、90年代は、大勢のアーティストでOberheimサウンドが聴けました。
Oberheimと言えば、青い横ラインというイメージが強い方もいると思いますが、このOB-Xaが最初です。
オシレーターを聴いているだけで、あの音が出てます!もうヤバイ!
Oberheimむき出しの感じが欲しい人は、各種エフェクトをオフするといいと思います。
・UVSR-2
Oberheim氏が、Oherheim社を退社後に、Marion Systemsを設立(娘さんのお名前なんだとか)して、1994年に発売されたMSR-2の音源です。
1Uなので、Matrix-1000系と同じDCOではありますが、音の印象は、Matrix-1000よりもVCOに近く、とても温かい音でした。
安定したチューニングなので、クリーンな音の印象もあります。クリーンと言っても、細いというイメージではありません。
基本は8ボイスで、拡張して16ボイス、しかも、16パートマルチティンバーという、DCO機としては珍しい部類です。
UVSR-2は、そんなMSR-2の印象そのままの音が出てます。
・Six-12
2000年発売のOB-12と、2016年発売のOB6を元に作られてます。
OB-12は青い筐体のVAシンセです。当時は、あのOberheimがデジタルに!と楽器屋さんで見て思ったのですが、
何か違うなと思って買いませんでした。
日本では、小室哲哉氏が使ってることで有名だと思います。
OB-6は、Dave Smith氏とTom Oberheim氏が協力して作った現行品のOBなので、ご存知な方が多いと思います。
そんなSix-12ですが、OB-12のデジタル感が強いようで、他のシリーズとはまったく違うデジタルサウンドです。
また、この機種は、1Layerのサンプリング音源です。オシレーターからイジれないので、他の機種とは意味合いが違うように思いますね。
という6音源、いかがでしょうか。
UVIシリーズのプリセットは、UVI独自に作成しているプリセットです。実機のプリセット再現ではありません。
が、オシレーターもサンプリングされてますので、実機のプリセットに似た音を自分で作り出すことが可能です。
また、各鍵盤ごとに結構長めにサンプリングしてあるので、白玉で伸ばしていても、実機の不安定さが出てます。
さらに実機の音を感じたい人は、エフェクトを全部オフにしてみましょう。(OB Legacyに限らずです!)
それでも物足りない場合は、1Layerの場合があるので、2Layerにして自分で音を追い込んでみましょう。
Filterは、まさにXpanderのソレなので、少しだけCuttoffを絞ると、ジュワーっていうOberheimらしい音になりますよ。
追い込みたい人は、UVI Falconを使えば、このインターフェイス内のコントロールだけでなく、
さらに深い所までコントロールする事が可能です。
例えば、Filterのpoleを変更するだけで、Xpanderらしさが出たりとか。
そんな感じで、オシレーターを使って独自のプリセットをどんどん作りましょう。
以上です!
さて、公式デモソングです。
OB Legacyだけで全16トラック(16音色)。
今回は、UV-1、XP-12、UVSR-2、Six-12を使ってます。
デモ曲を作った段階ではまだβ版で、M-6k、UV-XXXは完成してしていなかったので使用しておりません。
ドラムは、BeatBox Anthology2から、やはりOberheimのDMXをチョイス!
完全なOberheimサウンドでお送りいたします。
気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。
日本の各店舗でも販売されてます。販売店舗は、セールスパートナーを確認してください。
使用するには、最新のUVI Workstation、もしくはUVI Falconが必要です。
さらに!
今回は、Vintage Vault2も同時に発売されました。
このOB Legacyも含め、50種類のシンセがバンドルされてます。
既存ユーザーは、アップグレードもあります!持ってる本数によって価格が変わる模様です!
UVIに興味のある方、一気に手に入れるチャンス!
ではでは、そんな感じでー!Enjoy!