DP 9.1 Update. #MOTU

DP9.1アップデートが出ました。MOTUからダウンロードを。
当初の予定が6月ごろと言われていたので、少し遅れた感じですが、パッと使ってみた印象では期待以上です!

・バッファのレイテンシーが従来の半分になりました。ということで、9.02だとカクカクしてた今作ってる曲が、9.1だとCPUのProcessingメーターも半分くらいになってます。マジかよ。
・Pre-Genエンジンの改良。これもDPが目に見えて軽くなってる要因かな。期待大!
・新しいSMPTE-Zプラグインは、タイムコードを吐き出してくれるプラグインです。個人的にSMPTEは最近はあまり使うことがないのです。
スクリーンショット 2016-07-28 3.47.27・Hardware Insertプラグイン。これ、待ってましたー!!ハードのコンプやらEQやら、他のプラグインと同様にそのトラックに刺す事で、DP自体のBuffer関係なく、ほとんどレイテンシー感じないでインサート(そのトラックに戻る)出来る!これものすごい事じゃない!?いや〜、こうなると、I/O数足らない!(笑)
・Buffurのレイテンシーが半分になった事で、DP内のAuxで立ち上げた外部音源のレイテンシーも改善されてる気がするね。正確な検証はしてないけど、I/O側のアプリでダイレクトモニタリングするのとそう変わらなくなってきた気がする。今、Buffer512でこの感覚なので、下げたらもっとすごそう。Phaseはするので多少の差はあると思うんだけど、やっとProToolsのようにDAW内でダイレクトモニタリング出来るレベルまでいけるのかも。
・そうやってAuxで立ち上げたハードシンセや、Hardware Insertした後にプラグインを刺しても、DPが自動でレイテンシー補正してくれるので、そういう部分を気にしなくていいというのは、DPの強みなんじゃないかなー。(一部補正されないプラグインがある模様。っていうか、Hardware Insertのプラグインを刺すタイミングが問題なのかも)

・テンプレートの見直しが必要になりそうだね!

・そうそう、逆に重くなったプロジェクトもありました。使ってるプラグインによりけりな感じですね。
・再生してると、音が突然一切出なくなって、1〜2秒くらいで出始めること、ありませんか?俺だけですか?
・DP9.02あたりから起動時に落ちることが増えました。多分何かのプラグインが当たってると思う。でも、2度起動すれば立ち上がるので、個人的には何の問題もないことにしてます。

・各種バグですが、9.01/9.02で起こっていた、チャンネルを変えようと思ってポップアップさせて、やっぱ辞めたと別な場所をクリックすると、選ばれてたのがそのままにならず、違うinputやoutputになっちゃうバグ、直ったような気がしてたんですが、やっぱまだ同様になりますねー。もうここまで直らないと仕様なのかと思うくらい。
・ミキサーウインドウのSENDのPANをクリックするとDPが落ちるバグ、直ったかと思ったんですが、全然直ってない模様です。残念!
・Pre-Genの関係か、CPUスパークが重くないのに起きる事があります。
・DP9あたりからTunerがおかしかったのは、やっと直った模様。

気がついた事があれば追記します。

ハイリゾさんのFaceBookで、細かい記載がありました。
・Hardware Insertに関して「プラグインのボタンで外部機器へピン(ピング)を打ちレイテンシーを計り、レイテンシーの補正を自動的に実行します。Hardware Insertプラグインを使用することにより、様々な外部機器をDPのエフェクトチェインの一部にすることが可能です。」だそうです。なるほど納得。

バージョン9.1の新機能:

OS X環境下のオーディオI/OとVIのレイテンシー改善
― OS X環境下のホストバッファーレイテンシーが従来の半分になりました。例えばバッファーの設定を128に設定した場合、インプットシグナルに128サンプル、アウトプットシグナルに128サンプルの合計256サンプルのホストレイテンシーとなります。(I/Oレイテンシーは 除く)この改善により、I/Oレイテンシー、及びバーチャルインストルメントのパフォーマンスも向上します。

WASAPIドライバの向上
― WASAPI(Windowsオーディオ)ドライバのI/Oレイテンシーを大幅に縮小しました。また、WindowsオーディオドライバのサンプルレートコンバージョンによるCPU消費も改善しました。

小さなバッファー値対応の改善
― DPのMOTUオーディオシステム(MAS)エンジンを小さなバッファー値でもより柔軟に対応できるように再調整しました。

Next-gen Pre-genTM
― DPのNext-generation Pre-genエンジンは、バーチャルインストルメントやプラグインからのアウトプットシグナルをプリレンダーすることにより、CPUの消費を大幅に抑えます。バージョン9.1では、この機能を大幅に調整しCPUパフォーマンスを大きく改善しました。その上、MIDIグラフィックエディターでのエディティングやVIのオンスクリーンキーボード等のバーチャルインストルメントのプレビュー機能を常に使用可能にします。DPでは、プリジェネレートされたオーディオとライブオーディオの境目を無くし、同等に取り扱うことができます。プラグインやバーチャルインストルメントの反応を調整するには、セットアップメニュー>オーディオシステムの設定>スタジオ設定のプライムミリセカンド値を調整します。
MOTUでは、サードパーティ社製のバーチャルインストルメントやエフェクトへのハイレベルな対応を常に心がけております。サードパーティ社製プラグインでプリ-ジェネレーションが正しく機能しない場合には、プラグイン/インストルメントをリアルタイムで使用し、MOTU、及びプラグインの制作元へ状況をお知らせください。
既に開いたバーチャルインストルメントトラックを暫定的にリアルタイムモードにするには、ミニメニューより”このプラグインをリアルタイムで開く”を選択します。Pre-genモードに戻るには、ウインドウを閉じる、またはミニメニューの選択を解除します。この設定は、DP内で使用している同種のプラグイン全てへグローバルに 適用/保存されます。
バーチャルインストルメントを恒常的にリアルタイムモードにするには、インストルメントをターゲットにした MIDIトラックを録音選択します。オーディオトラックのエフェクトを恒常的にリアルタイムモードにするには、 トラックを録音選択、またはモニター選択します。また、チャンク、またはv-rackでエフェクトをauxトラックに配置することにより、エフェクトをリアルタイムモードに切り替えます。

SMPTE-Zプラグイン
― SMPTE-Zプラグインは、DPのタイムライン、またはフリーホイールモードで起動時に Longitudinal Time Code(LTC)を出力します。スティルフレームオプションでは、DPのトランスポートが停 止した場合でもタイムコードの出力を継続します。タイムコードは、オーディオトラックのアウトプット設定経由でどこにでもルーティングすることができるため、様々な状況にも柔軟に対応することができます。

Hardware Insertプラグイン
― Hardware Insertプラグインは、DPのその他のエフェクトプラグインと同様に機能します。このプラグインでは、外部機器でチャンネルのオーディオシグナルをプロセッシングするために、外部機器間とのループを作成します。この機能をその他のソフトウェアプラグインとの接続に使用することもできるだけでなく、エフェクトチェインのクリッピングの一部として保存することも可能です。プラグインのボタンで外部機器へピン(ピング)を打ちレイテンシーを計り、レイテンシーの補正を自動的に実行します。 Hardware Insertプラグインを使用することにより、様々な外部機器をDPのエフェクトチェインの一部にすることが可能です。

バージョン9.1の改良点
– トラックのレベルポストフェーダーとプリ-パンにトラックレベルメーターを表示。
– 内蔵オーディオにヘッドフォンを抜き差しした際のMAS停止とハードウェア変更表示の問題を解決。
– プリジェンモードで起動したVIのサイドチェインアウトプットのレイテンシー補正問題を解決。
– ボイストラックを録音可能なauxトラックとして使用した際、ソース素材が正しく配列されなかったレイテンシーの補正問題を解決。
– トラック設定ダイアログボックスのMIDIインプットの設定問題を解決。
– 多くのトラックを含んだチャンクの切り替え時のウエイトタイムを短縮。
– センド数を減らす際のクラッシュ問題を解決。
– エフェクトウインドウリサイズ時の背面ウインドウがメインウインドウに一致しなかった問題を解決。
– オートメーションレーンの最大値を選択可能に変更。
– 閉じたフォルダから開いたフォルダへトラックを移動した際にトラックが直ぐに表示されなかった問題を解決。
– スタジオセットアップダイアログボックスを簡素化。
– MASをオフにした後にVST、またはAUラッパーの認証作業を実行し、MASを再度オン戻した際に起こり得たクラッシュの問題を解決。
– ウェーブテーブルエディターでデリートキーを使用した際に表示されるエラーメッセージの問題を解決。
– いくつかのVSTが認証中にハングアップする問題を解決。
– DPからAudioDeskファイル保存時の問題を解決。
– DP 9.xファイルとDP 8のI/O互換問題を解決。
– コンソールでラベルの複製時に起こり得たクラッシュ問題を解決。
– MIDI学習ボタンをダブルクリックした際に起こり得たクラッシュ問題を解決。
– モノトゥステレオエフェクトを削除すると、トラックが左チャンネルのみの再生になる問題を解決。
– SEミニメニューでチャンクを切り替える際に起こり得たクラッシュ問題を解決。
– オーディオトラックが無いムービーを含んだプロジェクトファイルを開く際に表示されたエラーを解決。
– OSベースのダイアログボックス(例:別名で保存ウインドウ等)内のカット、コピー、ペーストコマンドの問題を解決。
– ページ設定で設定された表示スケールが印刷時に正しく反映されない問題を解決。
– ヘルプメニューのPDFマニュアルを更新。(英語/日本語)
– Avid Artist Mix / EuConサーフェイスにトラック名が正しく表示されない問題、または多くのトラックを含んだシーケンスで作業する際に接続が切れる問題を解決。
– シーケンスの複製時にトラックレイアウトが正しく反映されない問題を解決。
– トラックセレクタ表示の有無に関わらず、TABキーによる検索フィルターのトリガー問題を解決。


タグ: ,

コメントは受け付けていません。