UVI PX Apollo. #UVI

px-apollo UVIの新製品「PX Apollo」がリリース。今回は、Apolloと名付けられていた、PolyMoogのプロトタイプを丁寧にサンプリングした音源です。

 PolyMoogのプロトタイプ「Apollo」は、世界に2台しないポリシンセです。知る限りでは1973年の「BRAIN SALAD SURGERY (恐怖の頭脳改革) – Emerson, Lake & Palmer」で使用されてたと思います。このプロトタイプだった頃は、1VCO機でしたが、その後、PolyMoogとして発売した時は、2VCOに改良されました。日本だとPolyMoogは、坂本龍一氏が愛用していた事で有名だと思います。個人的にも、PolyMoogはやはり坂本龍一氏の印象が強く、オルガンとStringsMachineを足したようなイメージなのですが、ハープシコードやクラビ系、シンセブラスの音も出ます。

 さて、そんなPolyMoogのプロトタイプを音源化したUVI PX Apollo、実機のApolloは1VCOでしたが、PX Apolloは、2OSC+Sub OSCという構成です。実機のサンプルを使った8つボタンの切り替え式1OSC、実機のサンプルをWaveTable化した2OSC、それと、実機のサブベース的なベース音をサンプルで収録したオシレータの、計3種類のオシレーターがレイヤーされています。サンプルは4種類のラウンドロビンで形成されていて、弾くたびに同じ音の違うサンプルが鳴り、よりVintage感が出るようになっています。
 弾いてると、いつのまにかオシレーターがビブラートがかかったように震えるのもPolyMoogの特徴ですが、これも忠実に再現されてます。デモソングでもその効果が聴けると思いますが、面白い揺れ方をするので他には無いような音になります。これがまた結構気持ち良く、それだけで何曲分かのモチーフが出来てしまいました。

 PolyMoogは、とても故障が多い機種で有名です。所有するのは現実的ではないと思うのですが、こうやってUVIから発売になってくれた事によって気軽に使えるようになると本当に嬉しいですね。また、「PX Apolloは、UVI PX プロトタイプシリーズの第1弾です」という事なので、こういう世界に数台しかないようなプロトタイプの音源化はとても良い考えかと思います。今後増えていくといいなと思いますが、他にどんなのがあるんだろうー…?ご存知な方いらっしゃいます?もしくは「うちにあるよ!」とか。

PP_APOLLO_SPLASH

公式デモソングです。今回は2部構成で作っていたので2曲になってます。PX Apolloのみで約13トラック。(DrumはElectroSuiteを使ってます。)

気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。
日本の各店舗でも販売されてます。販売店舗は、セールスパートナーを確認してください。
使用するには、最新のUVI Workstationが必要です。

Bob Moog FoundationによるMoog Apolloの映像です。ご参考までー。

ではでは、そんな感じでー!Enjoy!


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