UVI UltraMiniをFalconで読み込んでアナログ感を出す方法。 #UVI

Twitterでチラ裏的に書いた事なのですが、リクエストがありましたので、まとめておく事にしました。
一口に「アナログ感」と言ってもいろいろあるのですが、今回はUVI UltraMiniFalconに読み込んで、3OSC(VCO)的アナログシンセっぽいウネリ感を出す方法です。Falconを使えば、いくつかの方法でそれっぽくなるのですが、今回はピッチを揺らす事にしました。一番簡単な方法です。

ultramini
まず、UltraMiniを読み込みます。ヴィンテージのMiniMoogと、新しいVoyagerという2種類のマシンから各オシレーターを丁寧にサンプリングしているので、何も考えなくても「Moog!」っていう目的の音が簡単に作れます。ただ、このままだとやはり綺麗な音なのです。もちろん、各VCOのピッチをちょっとだけズラすだけでウネリ感は多少出ますが、ずっと同じウネリなのでアナログ感はあまり出ません。
さて、とりあえず3VCOで好きな音を作ります。

falcon1
続いて、左カラムのTree表示から、OSC2を選びます。これがUltraMiniのVCO2です。選んだら、OSCILLATORSのPItchを選び、右クリックで、Add Modulation → Program → New LFOを選びます。準備は完了です。

falcon3
LFOの各パラメーターは、やりすぎると壊れたシンセになっちゃいますので、ほんの少しだけ揺らすようにセッティングするだけでOKです。これだけでも結構違う事がわかるんではないかと思います。しかし、これだとまだ周期的です。

falcon4
そこで、OSC3(VCO3)に、上記と同様の方法で、今度はNew Drunkを選びましょう。このDrunkはその名の通りちょっと酔っ払った感じに、自然なランダム数値に変化してくれるモジュレータです。これもLFOと同様に、ほんの少しだけ変化するようにセッティングします。

これで完成です。簡単でしょ?
こうする事によって、3つのオシレーターの波形がそれぞれ違う周期で鳴るようになって、アナログシンセっぽいウネリが発生します。さらにオシレーターごとにFIlterやエフェクトを変え、その数値にLFOやDrunkを追加する事で、さらにアナログっぽくしていってもいいですね。

とまあ、そんな感じです。UltraMiniに限らず、Falconなら各パラメータにどんどんモジュレーターを足していけるので、自分なりのシンセを作る事が出来ます。
いろいろやってみてくださいねー。

UltraMiniについてはこちらの記事を参考に。UltraMiniはサンプルを一気に読み込むタイプなので、立ち上げには時間がかかりますが、その価値はありますよ。

UltraMiniのチュートリアルはこちら。日本語字幕あります。参考まで。


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