UVI CAMEO. #UVI

cameo UVIの新製品「CAMEO」がリリースです。そう、あのPD音源、CASIO CZシリーズなんです。CZ1、CZ101、CZ1000、CZ2300S、CZ3000そしてCZ5000をサンプリングし、3つの音源に封じ込められてます!

 CASIO CZシリーズのPD音源とは、Phase Distortion(位相の歪み)を利用して倍音を作り出していく音源です。サイン波を読み出す際の位相角を歪ませていろいろな波形を作り出してます。
 そして、おそらく日本人にとって、このCASIO CZシリーズは馴染み深いのではないかと思います。富田勲氏が開発に関わり、立花ハジメ氏がデザインを手がけ、高橋幸宏氏が広告塔でCMや広告に出て、P-MODELの平沢進氏がモニターしていたので、テレビなどでも見かけた事があると思います。海外だとDepeche Modeや、Mobyが使ってた気がします。今でも国内外で根強い人気があり、現在もいくつかのソフトシンセでこの音源が採用されてたり、CASIO本家からも、iPadアプリ「CZ App for iPad.」が現在発売されてます。
 同時期に発売されていたYAMAHA DX7が完全なデジタルオシレータだったのに対して、CZシリーズはDCO(2DCO)だった部分も、温かみのある音源として人気な部分かなと思います。

 さて、実は、生まれてて初めて触ったシンセは、小学校だったか中学校だったかの同級生が持っていたCZ5000でした。当時、同級生が持ってる事自体が驚異的ですが、富田勲氏のレコードから出るシンセサウンドで驚愕していた自分としては、同級生の家でシンセサイザーに初めて触らせてもらって衝撃を受けました。その後、このCZ5000を数日借りるのですが、友達の打ち込んだ8Trackのシーケンサーで鳴る楽曲(YMOのコピー)はとても刺激的。確か6Trackしか打ち込んでなくて、2トラックは自由にしていいと言われて、自分で簡単なベースフレーズを打ち込んで鳴らし、その上でピアノを弾いていた記憶があります。もしかすると、この体験が無かったら、その後自分でシンセが欲しいと思わなかったかもしれないし、今、こういう仕事もしてなかったかもしれませんね。ちなみに、数年後、CZ5000は中古で入手してます。(初めて買ったシンセではないです)

CAMEO_HERO

3つの音源の紹介です。
・CAMEO CZ
 CZシリーズを丁寧にサンプリングした音源です。UVI独自のオリジナルパッチは、CZ独特のサウンドを生かしてます。

・CAMEO CX
 UVIのお家芸、デュアルレイヤー音源です。CZの生波形を収録し、それらを組み合わせてサウンドデザインされてます。

・CAMEO CM
 UVI Falconで採用されている、WaveTable方式に、CZの波形を詰め込み、デュアルレイヤー化した、まったく新しい音源です。Falconで見るとわかりますが、マルチのWaveTableに細かく波形が描かれてます。これら一つ一つがCZの波形です。こんな事も出来るんだ!と正直驚きました。サンプルベースではなく、WaveTableにする事で、読み込み時間も短縮され、非常に使い易い音へと進化しています。また、”Phase Distortion”コントロールがあり、適応量を設定する事が可能です。今回使ってみて、この音源が一番使いやすかったです。
(余談ですが、こんな風に、大量の波形を画像処理して1枚のjpgで保存し、Falconにドラッグ&ドロップする事で生成出来るのかも!?とか、夢は膨らみますね!)

ちなみに、UVIの中の人たちは、とてもCZシリーズが好きなんだそうですよ。CZマニアだと公言しています。

公式デモソングです。CAMEOのみで約17トラック。(DrumはBeat Box AnthologyからAKAI XR10のサンプルを使ってます。)
(サイズとMIXが変わってるのでトラック数が違うかも。1トラック無い気がします。)

気になる!という方は、UVIからダウンロード購入を。
日本語サポートが受けられますので、安心して購入出来ますよ。
日本の各店舗でも販売されてます。販売店舗は、セールスパートナーを確認してください。
使用するには、最新のUVI Workstationが必要です。

次のバージョンでVZも収録希望です!
ではでは、そんな感じでー!Enjoy!


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